夫の転勤により正社員歴たった2年のCOBOLプログラマーが、ITコンサルタントになるまでの物語。

第1回SE女子部交流会

»

 皆さま、こんにちは! 転勤族協会TKT48/SE女子部部長/産業カウンセラーの「おっくー」こと 奥田美和です。

 あれこれサポートしている株式会社コネクティルの社長から「おっくー」とあだ名をつけてもらいました。お返しに「ぐっちー」と呼ぶことにしました。ちなみに経営層の他の2人は「ともさん」「うーさん」です。

 Web業界ならフレンドリーな企業が多いのですが、IT業界にしては面白い企業を手伝うことになったものだと思います。面白い企業だからこそ「SE女子部をやってもいいですか?」「いいよー!」「交流会やってもいいですか?」「いいよー!」と即決だったのでしょう。

 

■「SE女子部交流会」開催まで

 私の本業は、(一応)ITコンサルタントです。個人事業主として起業する前は、モバイル&クラウドを活用した営業職員の働き方改革プロジェクトのPMをやっていました。

 ところが、起業直後に「転勤族の妻のグループTKT48」がメディアに取り上げられ、そこからランチ会や講座ばかり企画実施していたら、「イベントプロデュース」がメインになってしまいました。

 

 PM経験者が、イベントプロデュースをすると、どうなるか。

① まずはWBS(進捗表)を作成

② 「現状分析(参加者ヒアリング→日程決定)」「レンタルスペース手配」「お弁当手配」「デザート手配」などタスクを書き出す

③ マイルストーン設定(お弁当の予約は3日前まで!)

④ 業者選定(お弁当、デザート)

⑤ 経営層と予算交渉(デザート付きで1500円まで!)

⑥ 予算確定→発注(お弁当&デザートの製造は業者任せ)

⑦ テスト仕様書ならぬ、参加者名簿作成

⑧ 本稼働日の朝、納品(以前ランチ会で食べたから、テスト=味見はなし)

⑨ 本稼働=交流会開催

 IT業界で一通りやっていると、他業界の様々な場面で応用できるものですね(笑)

 

■SEママが集まると、どんな話をするのか

 今回の参加者は、全員在宅で稼働中の方。

 会議室では味気ないし、レストランだとゆっくりできないので、サロンを借りました。こんな感じの女子会に参加するのは全員初めてだそうで、みんな最初は緊張していました。

 

 転妻会(転勤族の妻の会、の略)の時は、自己紹介で「名前・どこに住んでいるか・転勤歴・趣味」などを話してもらうのですが、今回はSE女子(ほとんどママ)。「名前・お住まい・経験言語・今どんな仕事をしているか」を話してもらいました。

「COBOLからスタートしました」

「コボル!!!」「COBOL、今技術者不足なんでしょう?」「私もやってみたい!」

――普段の転妻会では「タイ転勤」あたりが受けるのですが、まさか「コボラー」が受けるとは!

 今回はVB.NETとJava経験者が多かったです。

 

 その後、在宅ワークでどんな風にシステム開発の仕事をしているのか、みんなに聞いてみました。

 顧客とのやり取りは、チャットワークやRedmine(プロジェクト管理ツール)を使っているそう。

 

「お客さんがGit(バージョン管理のツール)を使っていないんですよ」

「デグレ起きない?」

「たまにデグレってます!」

――デグレ。転妻会では絶対に出てこない、禁断の単語。

 

「私、デザインは苦手なんです。CSSとか」

「わかる、わかる!コーディングは得意だけど、CSSはね」

――SE女子がWeb業界に行こうとすると、CSSの壁にぶつかるんですよね。

 

「在宅ワークだと、通勤時間分まで働けるからいい!」

「もっとプログラミングしたい!」

――転妻会だと「週3・10時~14時希望」が多いのに!中にはお子さんが生まれて2か月後には、子どもを膝の上に乗せてプログラミング再開したという強者も!

 

■SEママは強かった

 「子どもがいるから働けない」ではなく、むしろ、「ちょいなか(東京から1~2時間くらいのちょっと田舎)に住んでいるから通勤が大変なので」在宅ワークで働く道を選んだ方が多かった、今回のSE女子部交流会。

 卵の殻に入った可愛いプリン(東京駅京葉ストリートで売っている「キャトル」の「うふプリン」)をテーブルに置くや否や「かわいいー!」「写真撮ろう!」とスマホで撮影会が始まるあたりは、転妻会と同様に「女子会」なんですが……。

 

 「プログラミングが好き!!」

 だから、妊娠・出産後もSEを続けている彼女たち。

 ――それは、今まで参加した女性起業家交流会や社会復帰支援セミナーで出会った方々よりも、熱く強い想いでした。

 「奥田さん、結婚・妊娠・出産しても、IT業界が好き!と復帰する女性は少ないよ」

 かつてどこかでそんなことを言われたけれど、同士がここにいた!!

 

 「今のお仕事、お客さんもとても良くしてくれるんです。だから、転勤があっても続けられるといいな」

 参加者の方の中に、転勤族の妻の方もいました。

 こんなところで、転妻&SE仲間に出会えるとは!

 

 「制約がある女性でも働きやすいようにサポートするのが、コネクティルの使命。転勤族協会代表として、経営層からお客様に、どんな場所に転勤になってもテレワークで働けるのだから働かせて!と説得してもらいます!」

――そのために、私はコネクティルでサポートをしているのだから。

 

 今回、忙しい中せっかくリアルで出会えたので、早速チャットワークでグループを作成。これからあれこれ情報交換しつつ、親交を深めていこうと思います。

 

■今後のSE女子部

 行き当たりばったりで始めた、SE女子部。

 でも、在宅SEだとママも多く、子育ての話や介護の話も聞けて、色々と勉強になりました。

 

 今のところ、交流会は稼働中のスタッフのみですが、今後は「在宅ワークで働きたいと思っているSE女子と、現役在宅SEとの交流会」なども企画できたらと思っています。

 Facebookグループの方に、SE女子ならどなたでも参加OKの「SE女子部」を作ったので、興味がある方は参加してみて下さいね。

 

 しまった。前回、記事の最後に『本当は「イクボス」のことも書こうと思ったのですが、まだ資料をまとめきれていないので、次回のテーマは「IT業界と、イクボス」で。』と書いていたのを忘れていました。次回は「イクボスとはなんぞや」を書いてみたいと思います。

次回もお楽しみに!

 

■本日のまとめ:SE女子あるある

LNEなど、インターネット上の文章がママ友に「冷たい」と思われる。

――男性が多いIT業界育ちなので、文章が簡潔&論理的になりがち。IT業界を離れた場所では、文章の最後に顔文字や記号をつけてみるようになりました(^^) ←これ。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する