コボラーから、歌うデータマーケターへ
エンジニアライフをご覧の皆さま、こんにちは。
転勤族協会TKT48代表/ITコンサルタント/産業カウンセラー/ボーカリスト「TK-Miwa」こと 奥田美和です。
気が付けば、前回のコラムから9か月空いてしまいました!
2年前くらいにフルリモートワークの人材企業に転職して広報をやり、その後またフルリモートワークのRPA女子の教育係をやり、さらにその後音楽活動に専念したところまで、前回書いたように思います。
その後、去年11月に「フルリモートワークは太るから、やっぱり週5フルタイム『出社型』会社員に復帰する!」と、転職活動開始。
システム開発の現場に復帰すると、私のキャリアではプロジェクトマネージャーの案件くらいしかなく、単価は高いけれどあの激務の現場に戻るのは嫌なので、RPAの先...データ分析の道へ進むことに。
派遣に登録して、事務系の案件を探していたら、たまたま「SQLができる人」という案件があったので応募してみたところ、IT企業が運営するECモールの中の人になりました。
しかも、コロナ騒ぎのおかげで、また自宅でフルリモートワーク中です...。
――ITネタが無いなぁ。エンジニアライフのネタが無いなぁ。
とずっと思っていましたが、IT企業に転職した途端にその悩みは解消され、日々是最新のITネタだらけなので、書ける範囲で書いてみようと思います。
■ 全ての道は「入力データ」「出力データ」に通じる
転職直後はとにかく覚えることが多すぎて、事業会社系システム会社で事業部の人を相手に要件定義~業務分析~製造~テスト~研修とやってきた私でも、最初の2か月は「いまひとつ作業スピードの遅い派遣さん」でした。
3か月目にようやくECモール運営の流れが理解でき、4か月目にまたBPR業務に足を踏み入れ、5か月目の今BPOの仕事もしています。
面白いもので、事務系派遣さんとして業務システムにデータを入力しているうちに、気が付けば「業務システムを作っていた頃のSEの奥田」の勘を取り戻してきて。SQLを書いてDBからビッグデータを抽出しているうちに、DB設計をしていた時の勘も取り戻して。
今はDOMOやTableauといったBI(DBデータ抽出の結果を見られるツール)で、誰でも簡単にデータを見られるようになりましたが、その裏側のSQLもちゃんと理解できるようになりました。
そこで気が付いたのは、非エンジニア総合職の方は、あまり「入力データ」「出力データ」の関係性を重視していないこと。出力データを見て何が売れているのかは分析できるのですが、「こういう出力データなら、こういう入力データになっている?」という見方をしたことがないようです。
例えば、どうして工業用ミシン糸が売れるのか。
・工業用ミシン糸が売れる(出力データ)
↑
・手作りマスクを作るために、ミシンを買う人が増えた
↑
・お店でマスクが買えないので、マスクを手作りする人が増えた
↑
・感染を防ぐために、マスクが欲しい
↑
・コロナが流行っているので、感染を防ぎたい(入力データ=購買動機)
逆に、入力データから辿るのは、誰でもできますよね。
・コロナが流行っているので、感染を防ぎたい(入力データ)
↓
・感染を防ぐために、マスクが欲しい
↓
・マスクが売れる(出力データ)
次の例はどうでしょう?
・納豆が売れる(出力データ)
「コロナに感染しないように、免疫力を高めたいから」という入力データはすぐに思い付きますよね。
でも、違うんです。正解は「林修がテレビで納豆がいいと言っていたから」なんです。
■ データマーケティングなるもの
RPAの続きでAIの勉強をした時に、Pythonでプログラミング練習をしてすぐに飽きたので、私はデータサイエンティストになるのは無理だと思ったのですが...。
幸い、大学時代に心理学科で統計を学び(専攻は臨床心理学&計量心理学、卒論は社会心理学でした)...
コボラー時代に、金融のビッグデータを操り(当時はまだInputが磁気テープでした!)...
VB時代に、RDBやらSQLやら覚え...
TKT48&人材企業の広報の時にWebマーケティングを学び...
今、マーケティング部で、データマーケティング中。
システム側で機械に向き合うデータサイエンティストではなく、
事業部でヒト(消費者)に向き合うデータマーケターの方が、性に合っていたのかも、と思います。
■ それで、歌の方はどうなった?
せっかくECモールの中の人をやっているので、ECモールで、
・PCに接続するMIDIキーボードを買って、作曲
・PCに接続する卓上コンデンサーマイクを買って、作詞・仮歌録音
と、オリジナル曲の2曲目&3曲目を制作中です。
外出自粛で、家電屋さんに行けなくても、ネットショッピングできるのは便利ですね!
■ 本日のまとめ
消費者の購買動機を知るには、自らが消費者になればいい。
私が買い物をしてお金を払うと(入力)、会社員である私の給料の一部になる(出力)。
世の中の事象は大抵が、「入力データ」「処理」「出力データ」で、説明できるのかもしれないですね。