町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!その80 何があっても動じない平和ボケの社員たち。。

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職場全体が暇になったのは前の項でも書いたが、ますます暇になってきた。私が担当していた機械も生産がほとんどなくなり、やることがなくなってきたのだ。とにかく人が溢れている。かなり溢れている。そこへ更に人が溢れる事件が起きた。事件てほどではないのだが、他の部署の連中が一斉に私たちの部署に移動してきたのだ。工場全体でも稼働している部署は数えるほどになり、人が溢れている状態になってしまって、稼働していない部署は閉鎖になり、余った人員は稼働している部署に次々と配属させられたのだ。

一気に20人以上の人員が私たちの職場に配属されてきたのであった。こんなに人員が流れてきたってやることはないんだけどね。そこで、係長がある作戦をたてる。それは配属されてきた人たちに今の仕事を全て任せ、元から居る私たちベテランは配属組の面倒を見るというやり方だ。要するに1台の機械に配属組が入り、そこをベテラン組が指導するというやりかただ。一台の機械を2名で担当することになったのだ。このやり方でなんとか人員余りは解決できそうだ。

そして休憩が取り放題になる。どっちか一人が機械を稼働させていればよいわけですからね。こんな状態がどれくらい続いただろうか?中には機械担当ではないのに、機械を稼働させてしまう作業者も出てきた。だって仕事がなくて暇なんだからね。僕が担当している機械を勝手に独占したりと、そして壊せば知らん顔。もう職場はカオス状態だ。さらに暇になり、正社員の仕事もどんどんなくなっていく。派遣社員もどんどん切られていく。それでも正社員たちはなんとも思っていないしへらへらしているだけであった。要するに「自分たちは大丈夫だ、首になるわけがない」と完全に自惚れているのだ。もちろん私も首を切られるなんて思ってはいなかったし考えたこともなかった。しかし現実はそうはいかないんだよね。

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