町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!その40 技術部へ応援!

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残業 私の部署はあまり残業はなかったのだが、他の部署ではそれなりの残業があったようだ。ここでは残業について書きたいと思う。いつも通り仕事をしていると、突然藤田班長に呼び出された。「最近どうだ?」って世間話しから始まって、「実はな」って切り出してきた。不安が頭をよぎる。「今、技術部のほうで進めている計画で人が足りなくて、製造から人を貸してくれないか?って要請が来てるんだよ」大手企業の技術の仕事に憧れや興味があった私は大いに期待してしまった。「一か月のレンタルなんだけどさ、どうだ?技術部に応援行ってみるか?」「はい、是非行かせてください!」私は二つ返事でOKした。

これが地獄への始まりだったんだけどね。しかし、そのときはそんなこと微塵も考えていない。高卒の私が、製造から技術へ応援ということで私が抜擢されたことに酔いしれていた。私の部署から、私も含め二名の製造部員が技術部へ応援に行くことになった。周りからも「すげーな」って羨ましがられたしね。部署が技術部商品開発グループ。大企業ってとにかく部署がたくさんあるし部署の名前も長い。ちなみに私が在籍している製造の部署名だが先頭に会社名を入れると「XXXX株式会社XXXX事業部XXX工場XX課XXXX班」って、こんなに長いのだ。

翌朝、上司に開発拠点の別棟へ連れていかれた。入った瞬間、別世界だった!まずは女の子がたくさん居るということ。そして当時はまだ相当珍しかったパソコンなどもあった。今でこそ、職場では一人一台パソコンが当然のように支給されているが、当時はパソコンなど、開発部署であってもそのフロアに3~4台設置されているだけであった。「一太郎」「lotus」等、当時のソフトが組み込まれてあったのだ。そして、なによりも爽やかな雰囲気であった。高校のときにイメージしていた、コカコーラのCMそのものであった。

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