電子書籍の奔流
2010年、それは突然始まりました。ブクログのパブー。誰もが気軽に電子書籍を出版できるプラットフォームを目指して作られたものでした。流行の流れには敏感な田所、ここでも追いついてみせました。元DTPオペができないはずはない。そんな確信を抱かせるに充分な執筆環境です。
■電子書籍の奔流
iPadやKindle効果のせいかどうか分かりませんが、確実にPDFやePubで書籍を読もうとする人口は増えていると思われます。ぼくみたいなマイナーな作家のところでも、100ダウンロード、200ダウンロード越えをしている作品は多く、単にホームページとして見た閲覧数も、1作品につき1000ページビュー以上は軽くいきます。
ここだけの話、手前味噌で申し訳ないのですが、『インフラ系SEの波乱万丈伝』は、案外、一般受けするんですよ。ご存知でしたか? カテゴリは「エッセイ」とか「ノンフィクション」とかになりますね。最もダウンロード数が多いコンテンツの1つです。
(見本)ブクログのパブー/田所稲造 http://p.booklog.jp/users/inazotaddy
■AiR×ニコニコ生放送 ~電子書籍の全て~
10月10日(日)、電子書籍AiR×ニコニコ生放送の特別企画! 『AiR×ニコニコ生放送 ~電子書籍の全て~』を視聴しました。
【日時】10月10日(日)19:00~
【第1部】 北川悦吏子、米光一成らによる電子書籍講座! ~これであなたも電子作家に~
【出演者】※敬称略
北川悦吏子(脚本家)
桜坂洋(小説家)
米光一成(ゲームクリエーター)
吉田健吾(株式会社paperboy&co.)
堀田純司(作家)
【第2部】 書籍業界の未来は!? これからの電子書籍について徹底討論!
【出演者】※敬称略
北川悦吏子(脚本家)
桜坂洋(小説家)
米光一成(ゲームクリエーター)
吉田健吾(株式会社paperboy&co.)
堀田純司(作家)
岡田有花(ITmedia) ※^IT戦士さん
山本智恵(講談社)
電子書籍「AiR エア」とは、作家、脚本家、研究者、漫画家、記者、企業家など第一線で活躍する書き手が集まり、出版社を介さずに直接読み手に届けるオリジナルの電子書籍です。
何を隠そう、ぼくは一般アカウントのくせに、アリーナの最前列で聴いていました。
■概観としてまず第一印象
北川悦吏子さんを囲む出版業界人の会(主に男性陣)という気がしました。聴衆も、比較的クールに受け止めていました。「本当にはやるのか」「アップルが撤退したら終わりじゃん」「北川悦吏子先生きれいだなあ」といった案配です。
確かに観客席には、北川悦吏子先生目当てに来ているお客も多かったのですが、活字関係者の方もいらっしゃって「このままアップルを信じてこの国は大丈夫なんだろうか」とか「もし教科書が全部これになったら、我が国の教科書はアップルに牛耳られてしまう」などのシビアな意見もちらほら。
■パブーの使い方を紹介していました
paperboy&co.の吉田さんがパネラーになって、iPadでブクログのパブーの使い方を紹介されていました。これはいらんのと違いますかね。いじってみて、書いてみれば、誰でも分かる話でして、実演する必要はなかった(まあ、こんなに分かりやすいユーザーインターフェースですよ、という実演にはなった)ので、もう少し詳しく、パブーで何を目指すのか。これからのパブーはどうしていこうと思っておられるのかが、もう少し聞きたかったですね。
■眠気スイッチが入って、AiRについては聞いていないです
出版社も取次も通さない、作家発個人行きの雑誌だそうです。詳しくは、こちらのリンクが詳しいので、そちらをご覧ください。
■90分テープに録りましたが……
録音しましたが、お話の内容が雑誌をめぐる世間話になっていて、録っていても盛り上がる箇所では音量が大きく音割れをし、静かなところでは無音に近くなるので、ラジカセで録っていたらそれはもう大変でした。
こういうものは、90分なら90分と、あらかじめ時間を区切って告知した方がよさそうですね。ダラダラしゃべられると、退屈します。参加している人以外は置き去りにされてしまうので、動画でも与太話、客のコメントも与太話というわけで、いまいちインパクトに欠ける内容でした。
■電子書籍、この先どうなるやら……
確かに、電子媒体については、ダイナブックの昔から言われてきました。しかし、いまのiPadが、果たして最終完成形と言えるのかどうか。ここは1つ、アイティメディアに充分に検証していただいてほしいものです。中にはiPadの重量が「重たい」という人もいるので、そこのところどうなの? という疑問は、最後までぬぐえませんでした。
(ソフトバンク携帯の月賦が終わったら、iPad Wi-Fiを買うぞ!!)