筆者は1970年生まれ。先輩から、情報技術者を目指す若い方へ生きてゆくためのコラムです。

SPAMはSPAMであってspamにあらず

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 ネット上には、スパムメールというものがある、ということは、情報技術者はほとんどが知っています。では、そもそもスパムメールの「スパム」って何? ということに、情報技術者はあまり知らないのではないでしょうか。

 僕は今年になって初めて知ったのですが、アメリカには「スパム」という名のランチョンミートがあるということを……。

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 ホーメルフーズ/SPAMランチョンミート http://www.spam-jp.com/ なお、CMでは「焼くなり煮るなり好きにして」ということらしいです。

 沖縄やハワイに行ったギークでマニアな人々には、このSPAMの味が忘れられないそうです。僕は、随分前に沖縄へ社員旅行で行ったのですが、ジモティーが食べるこのSPAMランチョンミートは知らなかったです。沖縄の県民食にもなっていて、もともとは、米軍が持ち込んだとされています。料理としては、チャンプルーか何かにも混ざっている場合があるそうです。また、薄く切ってスパム寿司というのもアリだそうです。

 ホーメルフーズでは、スパムメールを、小文字で表記するよう推奨しています。「spamメール」と書けと。で、ランチョンミートの方は、大文字で「SPAMランチョンミート」と表記するよう推奨しています。なかなかややこしい。

 元を正せば、アメリカのコメディアンが、スパムランチョンミートしかないお店の給仕で、お客様にメニューを「スパムと、スパム、スパム……」と際限なく言う古典的なギャグから生まれた皮肉の一種だそうです。また、冷戦下、西ベルリンに唯一空輸された肉類ということで、「飽き飽きする食べ物」という暗喩を含んでいるそうです。

 なので、これからは、SPAMランチョンミートと、spamメールをごっちゃにしないようにしましょう。飽き飽きするメール、それがspamメールだそうです。弁えて使いましょう。

 (いま、ホーメルフーズに怒られないか、ヒヤヒヤしています)

※2011年4月8日追記:

 その後、Twitterで"SPAM"の記事に間違いがあるというご指摘を受けました。アメリカのコメディアンではなく、英国の「モンティー・パイソン」という番組の1シーンであることが分かりました。お詫びして訂正します。

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