筆者は1970年生まれ。先輩から、情報技術者を目指す若い方へ生きてゆくためのコラムです。

日本語という言語を極めたい

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 どうも、デビュー前の作者です。35歳になる前に、もっともっと社内SEになる勉強をしておくべきだったのですが、時既に遅し、同じような事を考える同世代の対抗馬が多すぎた。

 さて、ライトノベル。何と、今年の電撃大賞では、約5800作が編集部に届いたそうです。これでは下読みをするのにも苦労しますね。つまり、5800分の1で、大賞が決まるのです。ラノベデビューも、難しくなってしまいました。

 僕が応募した、講談社ラノベ文庫新人賞では、1109作が編集部に届いたそうです。下読みしづらい原稿を送ってしまって、ああ、しまったー、と嘆くばかりです。今となっては。佳作でも奇跡に近いですね。

 田所稲造、41歳になる前に、拙作「紅葉野日記」を書いて送りました。これ、バインダークリップとレターパック500に収めるの、苦労するんですから。紙に空気を吹き込んで、何とか紙を束ねる。140枚前後が、物理的で、事実上の限界ですね。

 おかげさまで、キヤノンのLBP-3100は、インジケーターが壊れるなどの故障に見舞われ、いまだに家に帰って来ません(まあ、インクジェットはあるのですが)。予備機を買おうにもお金がない。いやあ、一作品で、校正用紙も含めて、2000枚の紙(ゲラ)が飛んでゆくのですから、レーザープリンタは必須ですね。苦しいけど、一番安い通販(NTT-Xストア)で、9800円で買いました、予備機を。

 よろしければ、こちらをご覧下さい。http://p.booklog.jp/users/inazotaddy/

 読書→プロット→執筆→校正→送付→読書……という流れはエンドレスでして、また、プロデビューしてからの売りになるようなとっておきの作品は置いといて、ひたすらこのプロセスを繰り返します。

 プログラム言語もそうでしょうが、日本語でバグを出すわけにはいかず、大変に神経を遣います。また、レーベル毎に、求めているターゲットが違うわけです。ティーンの少女向け、ティーンの少年向け、大人向け……いろいろですね。レーベルのカラーを知らないと、せっかく書いたのに不採用、ということもままあります。

 執筆は孤独な作業です。小説は知れば知るほど、奥が深いです。あと、貧困に耐えなければなりません。孤独に耐えるチカラと、深みにはまらないチカラ、貧困に負けないチカラが必要です。

 しかしながら、僕は新しい地平を見たような気がします。ここ20年間、情報技術というくくりだけで職を選び、いいように中小企業に遊ばれて……という繰り返しはもうこりごりです。自分が得意とするのは日本語なので、それを極めたい。そして、これまで情報技術という狭い井戸の中で見上げていた空が、文筆業を選んだ段階で、クリアに拡がりました。新しい地平……例えば、業界人ぶらず、カタカナ言葉に振り回されることもなく、休みたい時に休み、書きたい時に書く、という自由を獲得したのです。

 それでも、職業作家になったら、作品を量産しなければならない楽しい苦しみに耐えていかなければなりませんし、アイデアの枯渇が死を招くかも知れません。それは大げさにせよ、作家生命の終わりを覚悟しなければなりません。

 15歳の頃、目指したかったものは「マルチプル・クリエイター」。初心に帰って、がんばりたいと思います。僕のフリーエージェント先は、まず、ライトノベル作家ということ。これに尽きますね。むむむ、デビューしなければ。

※追伸※
 ふと入ったユニクロで、エヴァTシャツを買いました。アスカ・ラングレーですね。

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 あまりにもデザインが良いので、もう一枚追加発注しました。ではでは~。

(決して、インターネット芸人というわけではありません)

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