筆者は1970年生まれ。先輩から、情報技術者を目指す若い方へ生きてゆくためのコラムです。

勉強は「心技体」のバランスがすべて

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 僕はもともと、勉強は嫌いなんです。だから、すぐ手っ取り早くお金になる工業高校卒でして、放送大学も専科履修生であって、全科(4年)は履修していないんです。

 現実に勉強をし始めると、1つ覚えるのに相当の時間がかかります。しかし、1回覚えたことはなかなか忘れない。僕は、DRAMというよりは、どちらかといえばSRAM、いや、もっと言えばEPROMに似ていると思います。紫外線当てると忘れるという(苦笑)、とにかく思考がスタティックなんです。覚えにくく、速度は遅く……このご時世に困ったものです。

 これまでに、さまざまな勉強にトライしてきた結論から言えば、勉強はお金と「心技体」、これに尽きます。お金がなくてもダメ。精神状態が試験どころではないのならダメ。いま会社で使っている技術でなければダメ。体力気力がなければダメ。加えて言うならば、働きながら勉強する時間を確保する技術……。秘訣ですか? こちらこそ教えてください。

【TOEICテスト、実に29.6%がエンジニアによる受験】

 これは「できる人のTOEICテスト勉強法」(中村澄子 著、中経出版、2008年)という本のグラフに出てくる数字です。営業、総務などより抜きんでて、TOEICを勉強するエンジニアが多いらしいのです。なんだ、オレはまた地雷を踏んだのか?

 ……また、男性では、TOEIC800点以上取っていれば、書類選考で落とされる率がぐっと下がるらしいのです。頑張らねば。

【iKnow!? ...I don't know!】

 「iKnow!」を試しに受けてみていますが、何から始めて良いか分からずに、また、家事や療養の忙しさ、日々の疲れなどで、まだ一度もパラグラフを解いていません。勉強法ですか? こちらこそ教えてください。

 「最強の記憶術 暗記のパワーが世界を変える」(日経BP社、2008年)は、このウェブ上の英会話メソッドである「iKnow!」を解説した書籍です。ああ、ここでも、どこでもいいから大学を出ておけば良かったと思うことしきり。続ける秘訣ですか? こちらこそ教えてください。

【MCPは2003トラック、2008トラックの書籍がたまり……】

 前述の通り、生活保護ですので、生きるための最低限の生活費しか支払われません。生業扶助はなかなかおりません。そこで、母親を拝み倒しても、受かるか受からないか分からない試験、つまり、年金の中から1万5000円をドブに放るような真似はさせてもらえません。ひたすら本を読んでいてもストレスがたまる一方ですし、これは障害年金や労災保険がおりるまで、しばらくの間ペンディングですね。勉強法ですか……。こちらこそ教えてください。

【LPICはもうしばらく先になりそうです……】

 LPICレベル2のテキストはあります。ありますが、時々触るファイルサーバ(節電のために普段は消している時間が多い)に向かってコマンドを時々試しています。昔取った杵柄。まだまだレベル1の範囲内の部分が多いですね。まだまだ「よし、やってやるぜ!!」といった範疇には至らず、とにかく実機を手にしたのだから、出来る範囲で頑張ります。

【取るぞ取るぞと、大見得を切った応用情報技術者試験は……】

 まず、テキストを何から買えばいいのか分からなかったので、現在教科書2冊、問題集2冊があります。ナナメ読みしましたが、すべてを読みこなせていません。これは一度、予備知識なしで受けるべきだと、TOEICの時のような戦法を取り、自己採点でどこに落とし穴(弱点)があるのかを調べて、そこを集中的に勉強したいと思います。ですので、春試験は「リハーサル」で、秋試験は「本番」という風に位置づけています。でも、どちらも「花粉の季節」なんですよね。花粉症の人間にとってはつらい時期の受験です。

【お金のある家の子はいいよね……】

 お金持ちの子は恵まれていていいですよね。うちは親父が会社を倒産させてしまったので、非常に波瀾万丈、苦労しています。お父さんがいない、母子家庭のようなものです。姓名判断をしてもらっても、「努力家」ではあるものの、やはり「波瀾万丈」の影があるらしいのです。これは、プチ改名するまで直らないものなのでしょうか。

 姓名判断……「アンジェラ・アキ」さんなんかは半分外人なので、姓名判断のしようがなく、当てにはならないのでしょうけれども。でも、お金持ちの子っていいよね。お金に不自由しなくて……。

【局面打開には、労災認定が先にありき】

 この局面を打開するためにも、延び延びになっている労災認定を早く認めてもらい、カネが出るのか出ないのかはっきりして欲しいですね。労災認定がまず先です。勉強は、身体の声を聴きながら、ぼちぼち始めて行くしかなさそうです。病気の回復の見込みがある頃には、もうIT職種には就けない年齢になってしまっている……そんな悪夢を見ます。勉強が先か、カネが先か……。

 額は低いが、いつ終わるとも知れない生活保護で行くのか、それとも、額は高いが、いつ切れるともわからない労災保険に賭けてみるか……。ともあれ、メンタルヘルス、つまり療養が先ですね。滋養のあるものをバランスよく食べて、適切に処方された薬を飲み、夜は何もかも忘れてよく眠る……それが一番の勉強法のような気がします。とどのつまり、心技体です。おやすみなさい。

【追伸:田所家、最近の「よかった探し」】

  1. CATVが来たこと(多チャンネル)
  2. CATVインターネットが来たこと(5Mbps50Mbps
  3. デジタル式子機付きFAXが来たこと
  4. 古いFAXがヤフオクで6000円で売れたこと
  5. あのシーゲイトの不良HDDが直ったこと

などです。夢は、関西では一般の地上波ではオンエアしていない「放送大学」で何かおっぱじめることです。「ベンチャー企業論」の次は「経営学」にアタックしたいと思っています。

 (思索と模索はつづく……)

Comment(2)

コメント

組長

お邪魔いたします。組長と申します。
常々こちらのコラムを楽しく拝読しております。ファンですっ!(っていうか私、エンジニアライフのコラムニストさん全員のファンって言っても過言ではないかも。笑)

初めてエンジニアライフを覘いてみたときに最初に読んだのが田所さんのコラムと、「下流から見たIT業界」でした。田所さんのコラムを読んで、「アタシごときヌクヌク人生を歩んできたアホな小娘が『仕事が辛い』だの、『病んでる』だの言ってたらバチあたるわ!!」と強烈に反省しました。ごめんなさい・・・。

メンタルヘルスには整体もオススメです。暖かくして寝て下さいね。おやすみなさいませ・・・・。

組長さんへ

どうもどうも。朝起きればファンレター。コメント開放してみて、うれしいのひとことですね。世の中捨てたもんじゃないですね。いやあ、どうもどうも。

整体……つまり「ソフトカイロプラクティックに行け」とは、印刷屋さんの総務部長もおっしゃっていましたが、何がソフトで、どっちがハードなのか判然とせず、所持金も少ないことから、おうちで柔軟体操をすることと、お風呂には「バブ」のゆず湯バージョンを入れています。

首の筋肉が、靱帯になるほど頑張った(笑)あとは療養あるのみです。ありがとうございます。また来てね。

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