筆者は1970年生まれ。先輩から、情報技術者を目指す若い方へ生きてゆくためのコラムです。

アラフォー世代の挑戦

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 気が付けば、僕はいわゆるAround40世代になっており、それなりに心身共に、あちこちが「おじさま化」してきました。でも、社会復帰をしなければなりません。さて、心身も比較的健康になり、再就職しようと世の中を見渡せば、世界同時不況のまっただ中。

【世界の風向きは少しずつ 形を変えていく

 アメリカ内需に頼っていた世界経済はドミノ倒し。輸出に頼ってきた企業は物が売れなくなり、そんな企業に物を売ってきた国内企業も物が売れなくなり、投資家のみならず、一般家庭も支出を手控えると、ますます物が売れなくなり、金融機関の貸し渋りが起き、企業マインドが低下し、やがては企業の雇用にまで波及していくという、最悪のタイミングの中で……。

 が、しかーし!! バラク・オバマ大統領が、世界景気を盛り返してくれれば言うことなしですなあ。それに、例の政府による「貧乏人給付金」……まあ、僕に2兆円ぐらい渡してくれれば、関西経済をきちんと立て直してみせますよ、はははははは(乾いた笑い)。

 さて、2008年秋、某パナソニック系の人材派遣会社で、ITSS 1.1というものを初めて受けてみました。なにせ受けるだけなら「タダ」なので、また、人事考課的には採用せず、あくまで自分の目安にするように、というスタンスでしたので、気軽に受けてみました。

【iStudy Enterprise Server : ITSS 1.1】

 iStudy Enterprise Serverという評価を測るシステムでしたので、まあ、良くて目標レベルは1かなあ、自己判断レベルはせいぜい3だろう、現役を離れて5年になるので、ま、いいか、と思って、多少自分を過小評価して臨みました。自分を過大評価して、レベルに満たないのでは、なんというか恥かしいですし……。

  • オペレーション/カスタマーサポート
    • スキル熟達度レベル 5.1
    • 達成度指標レベル 3.6
  • カスタマーサービス/ハードウェア
    • スキル熟達度レベル 4.2
    • 達成度指標レベル 3.3
  • カスタマーサービス/ソフトウェア
    • スキル熟達度レベル 3.8
    • 達成度指標レベル 3.1
  • ITスペシャリスト/プラットフォーム
    • スキル熟達度レベル 3.2
    • 達成度指標レベル 4.2

 ……まあ、経験してきた職種については「中くらい」です。これを「ミドルレベル」というのですかねえ。元印刷屋さんにしては頑張った(笑)。

 得意とするものは、やはりカスタマーサービスの分野。そこで、もっぱらMCSEを取れ取れと書いてあったので、「お金の目途が立ったら取ったるわー」というのが現状です。MCA Platform 2000だけでは弱すぎるので、2003、2008トラックのMCPから徐々に始め、MCSAを経てMCSEあるいはMCITP(MCPサーバーアドミニストレーター)に至りたいと思っています。はー、また「プロメトリック」と「翔泳社」にお金を払うのかー。ふー。

【エンジニアを、していてもしていなくても人生は続く】

 いつまで現役としてプレイできるのか、といったテーマは、23年間現役で頑張った、清原選手のような野球選手のみならず、一介の情報技術者にも重くのしかかってきます。いや、僕だって23年間、プログラミングの作業はしてなくても、IT関連の仕事にずっと就いてきたつもりです。しかしまあ、採用者目線でモノを見ると、若い子の方が「飼い慣らし易い」「自社カラーに洗脳しやすい」「最新の技術を勉強してきているから育てるのが楽」「費用対効果が大きい」などなど……。経営者ならば誰しも、きっとそのように考えるでしょう(苦笑)。

 ……しかしながら他方で、いぶし銀のピッチャーとして、たとえば阪神の下柳剛さんもおられます。この方もまさに「アラフォー世代」ですね。アラフォーはこうでなくっちゃいけないね、といつも尊敬して見ています。若い子に混じって、若い子以上に仕事をしている。なぜだか、自分に投影してしまうのですよ、下柳さんを。もしも、この方が現役を引退することになったら、その時は僕も、転職のプランを考え直さなくちゃいけませんね。

 ……ラジオニュースを毎日聞いていて思うのですが、そもそもこのご時世、この景況感で、果たしてIT業界そのものが大丈夫なのか。それが心配ですね。最近、マラソン選手の高橋尚子さんもシューズを脱ぎました。そこで高橋さん風に言うと、僕の場合「何らかの形でITと関わっていきたい」とでも言うべきでしょうか。しかし、彼女と僕が決定的に違うところは、「完全燃焼できた」「IT人生これで良かった」とは到底言えない、まるで「残尿感」にも似た感覚が残ることです……。

【僕の資格を羅列してみる】

 僕は「あどみちゃん」のことが笑えないですねえ。僕は「お前は一体何屋になりたいんだ」と言われるような、無駄な資格がたくさんあって仕方がないのです。

  • 全国工業高等学校校長会 情報技術検定2級
  • 全国工業高等学校校長会 計算技術検定3級
  • 高圧ガス保安協会 特定高圧ガス取扱主任者(液化石油ガス)
  • 専修学校教育振興会 情報検定(J検)準2級
  • 実務技能検定協会 ディジタル検定3級
  • 日本人材派遣協会 派遣元責任者講習
  • マイクロソフト MOUS Word2000、Excel2000
  • マイクロソフト MCA Platform2000
  • 兵庫県印刷工業組合 DTP短期職業訓練

 ……要は、パソコンの基礎や論理回路が分かって、FORTRANやCOBOLが組めて、人材派遣が出来て、LPGガスを3トン以上消費や貯蔵ができる印刷屋さん……。ううむ、我ながら意味不明だ(笑)。なぜIT業界にいれたかがナゾや(笑)。ふつうはLPGガスを3トン以上貯蔵なんかできないっすよね。一般家庭ではタンク置いただけで床が抜ける(笑)。すべては職務で身につけたもの。そんなオレを、笑わば笑え。

 話は変わって、@ITさんの、キャリアカウンセラーさんの年収査定を受けました。鑑定結果、年収420万円。つまり、賞与を除いて月収35万円が僕の時価総額……。いいやまだまだ!! もっともらえて然るべきだろう!! 頑張って資格を取ります。ええい、自分の時価総額を、もっともっと上げるのだー!! ……って、オレはホリエモンか(苦笑)。

 ならば、情報技術者試験はどうだ、というわけで目指そうとしたのが、ITパスポート試験でもなければ、基本情報技術者試験でもない。僕の場合、年齢相応の「応用情報技術者試験」を目指すことになるのです……。もちろん、LPIC Level2や、CCNA、MCPも忘れちゃいませんよー。まだもうちょっとだけ先のことになりそうですが……。

 (模索と思索はつづく……)

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