第28回 素直にがんばれといいたい。
お久しぶりです。
ずいぶんと間が空いてしまいました。
さて、相変わらず不況ですね。採用状況もとっても厳しいです。
今年、うちの会社の合格率は3%だそうです!
さらに今年は、「内定からある一定の期限を設け、その期限内に入社の意思表示をしないと内定を取り消す」という、なんだかちょっと学生には気の毒なシステムが導入されました。
ここで本題ですが、今年の採用合格者の中に、わたしがインターンシップを担当していた学生がいました。
それはそれはできる子で、性格も容姿も良く、インターンシップ中は
「ぜひわが社に!!」
と、アピールしまくったものです。
先日、彼から相談されました。
「僕はこの会社の人がとっても好きだ。僕がSEを目指そうと思ったのもインターンシップでここの会社に来てからだ。でも、僕は就職活動が始まってから視野が広がった。東京の会社に行ってみたい。だけど受かる保証はないし……」
と。
世間ずれして薄汚れたわたしは「入社の意思表示をして、裏で内緒で就職活動を続ければいいんでないの?」といったのですが、彼は「お世話になった会社にそんなことはできない」と悩んでいました。
なんていいやつ。純粋だなぁ……。
そんな時期がわたしにもあった……のかなぁ??
ここで、わたしは思いっきりいいました。
「だったら東京にかけてみなよ! たった一度の新卒の時期なんだからもったいないよ」
と。
そもそも、うちの会社にはもったいないくらい能力のある彼。
個人的に、このまま片田舎で彼の就職活動を終わらせてしまうのは、ものすごくもったいない気がしてしまったのです。
きっと、わたしはインターンシップ担当者として不適切でしょう。
でも、彼にとってうちの会社に入社することがベストの選択でないのであれば、納得するまで就職活動すべきだと思うのです。
彼は言いました。
「もし、僕が他社に入社しても、またご飯食べに行ってくれますか?」
と。
わたしが「もちろんだよ。きっとうちよりいい会社に入るだろうから、皆に自慢しちゃうな」って笑ったら、彼も決心がついたみたいです。
内心寂しい気持ちはありますが、ぐっとこらえて、笑顔で応援します(会社には内緒で)。
コメント
sakiko
素敵だと思いました。。。
これに尽きます。
何気ない一言が意外と背中を押してくれる力強い言葉だったりしますもんね。
SARA
sakikoさん>
ありがとうございます。
いつかその彼と仕事の話をしながら飲みにいくのが夢です。