今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

390.『老害』って何?

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初回:2024/11/13

 私も年金受給者まで、あと5年となり、色々な意味で『老害』と言われる年齢になってきました。ただ万年平社員の私の場合は『老害率』は低いと思っていますが、それでも無自覚的に老害化している可能性もあります。そこで『老害』って何? という事を考えてみたいと思っています。

P子「急に思いついた話題なの?」※1

 実は、今週のテーマとして『老害』ネタともう一つで天秤にかけていたのですが、たまたま『無能の鷹』というドラマで『老害』ネタをやっており『ああ、これだ』と思ったのでこのネタを優先しようと思いました。

P子「便乗したのね」

1.『老害』とは

 普通に『老害の定義』というので検索してみると以下の定義がヒットしました。
 ・「老人による害」「硬直した考え方の高齢者が影響力を持ち続け、組織の活力が失われること」
 ・企業や政党などで、中心人物が高齢化しても実権を握りつづけ、若返りが行われていない状態
 ・社会の変化に適応できず、頑固な態度や古い価値観に固執する人

 まあ、一般的な定義ですが、最近の使われ方はハラスメントに近い、何でも老害で片付けようとする傾向が見られます。例えば『ソフト老害』とか『若年老害』、『若き老害』など、高年齢者と無関係に何でもかんでも老害という言葉を付ければよいという感じで、意味不明です。

P子「まあ、老害って、判りやすくてインパクトのある単語だからね」

 まず、私自身が『老害』かどうか、自己分析してみたいと思います。

 ・高齢者が影響力を持ち続け...万年平社員の私に影響力はありません。
 ・中心人物が高齢化しても実権を握りつづけ...だ・か・ら、実権なんて持っていません。
 ・頑固な態度や古い価値観に固執...あれ? なんか当てはまる気が......

P子「頑固で古い価値観に固執してても、影響力がないなら老害というより単なるお荷物ね」

 ここで少し『老害』について、分類分けしてみたいと思います。

 ・影響力があり無自覚な老害...老害の定義そのものの人物
 ・影響力があるが老害を自覚して注意している人物
 ・影響力がなく無自覚な老害
 ・影響力がなく老害を自覚して注意している人物

           自覚あり
            ↑
            │
    単なるお荷物  │  老害予備軍
            │
            │
 影響力 ←───────────────→ 影響力
 なし         │         あり
            │
   単なる嫌われ者  │  本格的老害
            │
           自覚なし

2.『老害』にならない方法

 さて『老害』が余りにも簡易的に使われているが、ここではっきりしておきたいのは『老害』になりうるのは影響力がある場合だけと言えると思います。それ以外は、単なる各種ハラスメントと同じで、単純に『うっとうしい』だけの人物という事になります。あまり範囲を広げないでほしいと思っています。

P子「その代わり、ハラスメントの定義が無限に広がってきてるわよ」

 その中で『本格的老害』はともかく『老害予備軍』と定義されている人達が、老害にならない方法を考える必要があります。

 最初の老害の定義で言うと、『組織の活力が失われる』『若返りが行われていない』というのが老害の影響だとすれば、自覚があるならそういう影響を極力抑える努力をすることで、老害にならないように出来ると思います。

 所が、これが案外難しいのです。

 もちろん、昔のやり方に固執して時代に逆行するような権力行使は『本格的な老害』ですが、では昔のやり方がすべて間違っているのかというとそうではありません。

P子「温故知新って奴ね」

 状況に応じて柔軟に対応する...というのは『老害』を自覚している人なら対応可能だと思います。

 問題は『若返りが行われていない』件については、なかなか難しい判断が求められます。というのは単なる組織内の事であれば、若者にチャンスを...という選択肢はあるのですが、相手がお客様の場合、単に若者に任せるだけ...と言う訳にはいきません。ある程度の責任を持たせつつ、サポートしてくという感じで、場合によっては口出し、手出しも必要でしょう。もちろん、そうやって組織の若返りも目指すのですが、若者自身が組織を背負っていくという自覚がない場合、なかなか世代交代が出来ません。

P子「人それぞれの価値観の違いを認めるというのも、時代の流れよね」

 どちらにしても若者に教育する場合、嫌われたり鬱陶しがられることは当然あるでしょうし、アドバイスが余計なお世話とか思われて、それを『老害』と言われると心外です。といって、単に任せるだけでは責任放棄になります。

P子「気に入らない高齢者は、老害っていっとけばいいってことよね」

 老害もハラスメントも簡単に使いすぎな気がします。

3.まとめ

 最初の『老害ネタ』のドラマで、老害の典型例として、「ありがとう」と「ごめん」が言えない『老害』というのがありました。これが結構刺さったというか、なるほどと感心しました。

 あと、「よくやってるね」とか誉め言葉も有効でしょう。

P子「感謝、謝罪、褒めるが大切ってことね」

 これらの気持ちを常に持つことが、『老害』を自覚している人にとっては、有効な『老害』にならない方法だと思います。

 そのうえで、やはり若者に対して、時には厳しく、時には優しく、自身の誤りは素直に謝るというのが大切でしょう。そういう態度で接すれば、そう簡単に『老害』にはならないと思います。

 それでも『老害』って呼ばれるとすれば、何か見落としていることがあるか、またはそういう組織構造なので、その場から去るしかないのかもしれません。

 ほな、さいなら

======= <<注釈>>=======

※1 P子「急に思いついた話題なの?」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

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