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373.『葬送のフリーレン』から学ぶビジネススキル(13)

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初回:2024/07/17

 『葬送のフリーレン』を、1話づつ振り返りながら、ビジネス的な考え方を伝えていこうという企画です。

 今回は、第13話 『同族嫌悪』に基づいて話そうと思っています。

P子「ザインとの出会いのお話ね」※1

#13 同族嫌悪

 あらすじ
 https://frieren-anime.jp/story/ep13/

1.同族嫌悪

 北側諸国のアルト森林で、フリーレンは一人の男性の昔話を聞いていた。「体力バカで、ゴリラみたいなヤツだが友達思いで、いいゴリラだったその友人に、一緒に冒険者にならないかと誘われたんだ」「あの時、あの手を取っていたら何かが変わっていたんだろうな。10年も昔の話だ。 今でも後悔しているよ」と話した。フリーレンが「ふーん、何で私にそんな話をするの」と答えると、その男性は「料理に使う野草を取ってくるように兄貴に頼まれた。そしたら、底なし沼に、はまっちまった。」

 その男性は危機的状況だった。「でも、お前がこの手を取ったら何かが変わるかもしれないぜ」というとフリーレンは「ちょっと待ってね。悩んでる」とそっけなく答えた。

P子「自分がゴリラの手を取らなかったのに、フリーレンには手を取ってもらいたかったのね」

 フリーレンが「もう少し時間いい?『底なし沼から引っこ抜く魔法』思い出すから」と答えた。そこにフェルンが現れるとほぼ同時に「底なし沼から引っこ抜く魔法」を思い出したのか、無事?助けることに成功した。

 礼をしたいという男性に対して、フリーレンは物資の補充がしたいから大きめの町に行きたいと伝えた。男性は「ここら辺は危険な毒性生物が多いから」と忠告すると3名と別れた。ところが、シュタルクが、毒蛇に噛まれてしまった。

 フリーレンは毒の分析が得意ではなく、また飛行魔法でも大きな町まで遠いので先ほどの村まで戻ることにした3名は、村の教会の神父に見てもらったところ「手遅れですね。数時間後には脳が溶け始め、鼻から全部流れ出て死にます」と言われた。そこに、先ほど助けた男性...ザインが現れ、一瞬で治療した。神父は、弟をこの村から連れ出してやってくれとフリーレンにお願いした。

 シュタルクもフェルンも僧侶がパーティーに加わることに賛成だったが、フリーレンは不満そうにしていた。フェルンが「フリーレン様は何が不満なんですか?」と問うと、フリーレンは「同族嫌悪かな」と答えた。

 この『同族嫌悪』というのは意識しないと気づかないかもしれません。

 普通は『類は友を呼ぶ』というか自分と同じ派閥を形成しようとする話の方がよく聞くと思いますが、自分と同じ傾向を持つ人間に対して何となく合わないとかイライラするとか反感を持つことがあると思います。それが上司であったり部下であったり同僚であったりした場合には、色々と問題になるかもしれません。しかも、その原因がはっきりと認識できていない場合は、なおさらです。

P子「『同族嫌悪』の原因って何なの?」

 一概には言えませんが、自分の欠点や認めたくない性格、嫌いな特徴などが似通った人に対して、自分自身がそれを認めていないため、同じような他人を嫌ってしまうそうです。例えば、そういう自分が嫌いな部分を持った他人を攻撃することで、自分自身はそういう部分を認めていないという暗示をかけることができます。

 なので、『同族嫌悪』を克服するには、自分の欠点や認めたくない性格、嫌いな特徴などを自覚し、あるがままの自分を受け入れることで、先に進むことができるようになり、少しづつでも改善していけることになります。

P子「自分の欠点を認めるのって難しいものね」

2.私は、今の話をしている

 シュタルクはザインを仲間に引き入れようと、ザインたちの賭け事に参加した。そして身ぐるみはがされてしまった。そこにフェルンとフリーレンが駆け付けた。

 ザインが「仲間探してんだってな。他を当たれ」というと、フリーレンが「冒険者になりたいんでしょ」と問うと、ザインは「昔の話だって言ってんだろ。今更だよ」「俺はもっと早く、あいつを追いかけるべきだったんだ。 ここにいるのは、落ちぶれたパンツ一丁のおっさんだ」と答えた。フリーレンは「私は、今の話をしている」と言った。

 それでもザインは「他を当たれ。 お前には、俺の気持ちは分かんねぇよ」というと、フリーレンは「そう、今のでよく分かった。やっぱり私、ザインのこと嫌いだ」「だから、意地でも仲間に誘うことにした」と答えた。

 フリーレンは『同族嫌悪』ではないかという当初の予感が確信に変わったのでしょう。

P子「さすが、1000年以上生きてるだけあって、過去の経験が活きてるのね」

 過去の自分に対して、間違いや欠点があったとしても、今の自分と同じではないと思います。もう一度、同じ過ちを犯すのか、先に進んで改善するのかはその人によりますが、やはり反省したうえで改善して前向きに生きるというのは大切なことだと思います。

P子「同じ失敗を繰り返さないってことは重要よね」

 失敗を認める事から始める必要があるので、同じ失敗を繰り返さないというのは案外難しいものです。特に繰り返さないための『再発防止対策』などを考える場合、本当は自分が失敗したのだから、本人が改善策を考えるのがベストなんですが、なかなかうまく行きません。

P子「普通は失敗した人が再発防止策を考えるんじゃないの?」

 再発防止策というのは、どこの誰でも失敗しないための防止策なので、失敗した本人が他人事のように検討すべきなんですが、周りから『お前が言うな』と言われる可能性があるので、なかなか本筋の対策ができません。本当は、自責にするとその人の態度を改めようという方向で防止策が検討されますが、本来は他責にして防止策を検討しないと再発防止になりません。

P子「自分の失敗を他責にして防止策を出すって、無責任みたいに思われるから難しいわね」

 どこの誰もが失敗を繰り返さないようにするには、他責で再発防止を検討しないと必ず再発します。ただ、自分が言うと責任転嫁しているように受け取られるし、他人が本当の原因を考える場合、失敗した人から色々と聞き出す必要があり、一歩間違えると、失敗した人を責めているみたいに取られます。この辺りが非常に難しい所です。

 なので、そういう状況で『今の話をしている』と言い切ることは非常に重要になってきます。

3.まとめ

 今回は少し難しい話になってしまいました。

 『同族嫌悪』は気づきにくいのですが、自分の良い所も悪い所もありのままの姿を冷静に見つめなおすことで、それに気づき、改善することで今まで苦手だと思っていた相手とうまく付き合えるようになるかもしれません。

 そのためには、過去は過去として反省するとともに、これからの話をきちんとできるようになることが重要だと思います。

P子「無理のない範囲で改善していければいいんだけどね」

 エルフと違い、人の寿命は有限なので、改善のサイクルを速く回す必要があるから大変です。

 ほな、さいなら

======= <<注釈>>=======

※1 P子「ザインとの出会いのお話ね」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

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