今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

371.『葬送のフリーレン』から学ぶビジネススキル(11)

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初回:2024/07/03

 『葬送のフリーレン』を、1話づつ振り返りながら、ビジネス的な考え方を伝えていこうという企画です。

 今回は、第11話 『北側諸国の冬』に基づいて話そうと思っています。

P子「激しい戦闘の後のほっこりしたお話も良いのよね」※1

#11 北側諸国の冬

 あらすじ
 https://frieren-anime.jp/story/ep11/

1.「結果が出たあと」に褒める

 アウラを倒した現場に、フェルン、シュタルク、それにグラナト伯爵が現れた。激しい戦いがあったはずなのに不死の軍勢に大きな損傷がなかったことに、グラナト伯爵は感謝の意を表明した。フリーレンが「前は、もっと派手にやっていたんだけどね。ヒンメルに怒られたから」というと、シュタルクが「そりゃあ、そうだろうな。怒られて当然だ。俺だって怒る」と答える。フェルンが「ヒンメル様は、フリーレン様の躾が上手ですね」というと、フリーレンは「躾って言うな」と言いつつ、アウラを思い出し、「でも、まぁそうだよね」「これが普通のリアクションだ」と答えた。

P子「アウラは人の心が判らないのに、フリーレンはだいぶ判るようになってきたのね」

 フリーレンは二人を前に「フェルン、シュタルク。よくリュグナーたちを倒した。偉いぞ」と褒めた。

P子「前々回の『#08 断頭台のアウラ』の時に言ってた、『「結果が出たあと」に褒める』ってやつね」

 二人を突き放した感じでしたが、信頼のあかしだったのでしょう。きちんと成果を上げた部下に対して、褒めるタイミングって重要です。

 グラナト伯爵はフリーレン達を街まで送るため、戦場を離れようとしたとき、一人の兵士が呼び止めた。そこにはグラナト家の紋章を付けた鎧が横たわっていた。「フリーレン。儂(われ)は、今日ほど誰かに感謝したことはない」とグラナト伯爵は祈りをささげた。

 屋敷の戻ったグラナト伯爵はフリーレン達に対して「お前にできうる限りの褒美を取らすと言った」「お前が望んだのは防護結界について記されたグラナト家に代々伝わる大魔法使いフランメの魔導書」「本当に、こんな魔導書でいいのか。 この魔導書は」...といったところで、「偽物」とフリーレンが言った。

 「そうだ。口伝により継承された、この街の防護結界魔法とは似ても似つかぬものだ」とグラナト伯爵が言うと、フリーレンは「百も承知です閣下。 これは趣味ですので」と答えた。

P子「この辺りのやり取りって『フランメの著書に本物なし』っていう言い伝えの根拠なのかもしれないわね」

2.資格の重要性

 フリーレン達が買い出しも終わり旅立とうとしたとき、グラナト伯爵が「門まで送ろう」と声をかけた。グラナト伯爵は「だが今は北部高原の情勢がだいぶ悪いようでな。 人の往来が制限されている。 冒険者の場合でも、一級魔法使いの同行が必要だそうだ」というと、フェルンは「なら、フリーレン様がいるので問題ありませんね」と答えた。するとフリーレンが「何、その一級魔法使いって?」と疑問を口にした。フェルンが「フリーレン様知らないんですか?大陸魔法協会が認定する魔法使いの資格ですよ」と説明しても、フリーレンには通じず、「私も旅立ちの時、聖都で取得しました。ほら、三級魔法使いの認定証」とフェルンが認定証を見せた。

 フリーレンが「今の資格って、こんなんなんだ」というと、フェルンが「フリーレン様、まさか無資格の闇魔法使いだったんですか?」というとフリーレンが「闇医者みたいに言わないでよ」と少しすねた。フリーレンが「どうせ、この聖杖の証も、もう使えないんでしょ」とある物を見せると、フェルンが「何ですか、その骨董品は」と全く知らない様子だった。

 フリーレンの様に、1000年以上生きていると、当然色々な制度が変更されるのでしょうが、人が作る仕組みの場合でも、色々と変遷があります。私も大学在学中に第二種情報処理技術者試験の資格を取得しましたが、今ではもっと細分化されています。最も、情報処理試験の場合は、その資格がないとシステム構築できないとかそういうものではないので、大きな影響はありませんが、その資格がないと業務ができない資格もありますので、そういう意味では資格の統廃合や合格率の変動は結構おおごとになります。

 ≪参考資料1≫
 https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/gmcbt80000007bhg-att/shiken_hensen.jpg
 試験制度の変遷(昭和44年~現在)(217 KB)

 例えば、私は『アナログ第1種工事担任者』という資格を持っていますが、すでにそういう資格は無くなりました。これは家庭用の黒電話で、モジュラージャックではない電電公社からの配線をつなぐ工事が出来るという資格ですが、現在では、黒電話の場合でもモジュラージャックが主流ですし、光回線となると、別物ですので、資格自体の使い道がありません。

 また『デジタル第1種工事担任者』も持っていますが、これもDD第1種や第一級デジタル通信などとは異なります。一応、以前の資格範囲での工事は出来るのですが、まあ、実際工事をしたことは無いので、どの範囲で使えるのか、今のデジタル回線で有効なのかすら理解できていません。

 ≪参考資料2≫
 https://www.soumu.go.jp/main_content/000829038.pdf
 工事担任者資格制度Q&A

P子「まあ、資格の取得が30年前じゃねぇ」

 さて、ここでは資格が重要ではないと言っているのではなく、逆に資格を取っただけで安心しているのではなく、常に世間の動向に合わせて資格を更新していく必要があるという事です。私は実業務に関連していたから知識として取得したので、余り資格の動向を追いかけていませんでしたが、単なる知識としても、資格も世の中の流れに応じて変遷しているのであれば、資格の更新というのは重要だと思います。

3.まとめ

 今回は『北側諸国の冬』のお話に入る前に、解説が終わってしまいました。

 資格に関しては、魔法使いの世界でも重要というのが面白い設定だと思います。人間世界でも資格の変遷があって厄介ですが、それは世間の動向に応じて必要とされる知識も変わってくるからです。なので、資格を一度取ったからと言って、そのままにしておくのではなくきちんと更新していくのが良いと思います。

P子「資格もupdate しておくのね」

 まあ、資格手当目当てでもよいので、資格は取っておきましょう。

 ほな、さいなら

======= <<注釈>>=======

※1 P子「激しい戦闘の後のほっこりしたお話も良いのよね」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

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