330.ビジネスマンならテニスをしよう
初回:2023/9/20
いつもは好き勝手なことを書かせて頂いているのですが、少しは読者の方の心に引っかかるネタも書いてみようと思いました。そこで、私が常日頃から参考にしているビジネス上の考え方について、お伝えしてみようと思います。
P子「ビジネスマンならゴルフでしょ?」※1
年功序列で、ある程度年齢が高くなって役職が付いてってなる世界なら、ゴルフで上司と仲良くなるのは有利かもしれませんが、そういう世界がこれからも続くとは思えなくなってきました。なら、もっと直接的で実用的なビジネス理論を身に着ける方が得策というものでしょう。
P子「ビジネスとテニスって関係があるの?」
以前にも取り上げた『030.テニスと将棋とシステム開発』でも、その関連性は述べましたが、今回はもう少しメンタル的な話をしたいと思います。
1.野球とテニスの違い
ビジネスマンにおけるメンタルについて考える前に、野球とテニスの違いをおさらいしておきましょう。
P子「ますます、方向が判らなくなってきてるわよ」
それは読みが足りませんね。将棋の勉強でも始めてみますか?
P子「分かったから話を進めて」
野球の試合の場合、初回に5点とか取られた場合、そのままの点差が最終回まで続きます。プロ野球の様に、年間143試合の勝率でリーグ優勝を決めるようなシステムならいざ知らず、一発勝負の高校野球などは、初回の失点が最後まで影響するというのは、結構きついと思います。
テニスの場合、1ゲームが4ポイント先取(15、30、40)で、6ゲームで1セットとなり、それが3セットマッチとか、5セットマッチが少し大きな大会では行われます。
例えば、1セットマッチだとしても、初回...例えば、2ゲームとか3ゲームを完敗したとしても、次のセットに影響しません。もちろん、サーバー有利な点があるので、サービスブレイク(リターン側がゲームを取ること)されると、非常に不利になるのですが、1ゲームづつの積み重ねが、基本的には前のゲームから切り離されています。
これは何を示唆しているかというと、前のゲームの失敗を次のゲームまで引きずるのは損であり、気持ちをすっと切り替えられるかが勝敗に大きく影響してくるという事です。
この辺りが、野球の様に連続している競技や、時間制限を受ける競技...サッカーやバスケットボールなど...とは少しばかり異なると思っています。
2.ビジネスとテニスの共通した考え方
さて、テニスのゲームは、もちろん積み上げなんですけど、ものすごく大きな失敗をして1ゲーム落としたとしても、次のゲームに影響を及ぼしません。その場合、前のゲームの失敗を引きずるより次のゲームのために気持ちを切り替えるのが重要なのと同じで、ビジネスで大きな失敗をしても、気持ちを切り替えて今の仕事に取り組むというのが重要です。
P子「いや、ビジネス上の失敗は、野球の失敗が最後まで影響するのと同じでしょう」
気づきましたか。
実際に、プロジェクトの最初に大きな失敗をすると、それを取り返すのは難しいと思います。また、サラリーマンの場合、そういう失敗は査定や昇給・昇格に影響することでしょう。だからこそ、そういうネガティブな感情をいつまでも引きずるのはまずいのです。
プロジェクトの初回につまずいても、なかったことにしてそれ以降を全力で対応することが重要です。
P子「なかったことにしても、いいの?」
試合中に反省しても何一つ良いことはありません。反省は試合が終わってから行います。プロジェクトの世界でも、実施中の反省は意味がありませんし、何か失敗してもへこんでいる暇はありません。反省はプロジェクトが完了した後で行いましょう。
P子「でも、テニスよりプロ野球のペナントレースを例にとった方が良いんじゃないの?」
それは、試合で負けても次があるという考えですが、プロジェクトの場合は、基本的に全勝しないといけません。『あー失敗しました。あはははは』では済まされないでしょう。
P子「なら、プロジェクトは納期とかあるから、時間制限のあるスポーツの方が良いんじゃないの?」
いいんです。テニスが一番わかりやすいので。
P子「色んな事をなかったことにしてるのね」
3.まとめ
ここで言えるのは、プロジェクトの最初に失敗しても、すぐに忘れて次の手を進めることです。途中で反省するのは一番まずいことです。そのためには、テニス的な考え方を取り入れるのが一番良いという事です。
P子「無理やりな理屈ね」
そうでもないと思います。まあ、テニスは私が一番わかりやすいので取り上げましたが、各々が自分の得意な分野の考え方をビジネスに取り入れればよいと思います。
ほな、さいなら
4.おまけ
ちょっと、面白いのを見つけたので、共有したいと思います。
『茶道』ですが、私は「さどう」と思っていましたが、本当は「ちゃどう」と読むそうです。
で、「ちゃどう」の例文・使い方・用例・文例というのが乗っていたのですが、
・その辺で負けておいちゃどうだ
・それほど思い合っているならいっしょにしてやっちゃどうだ
というのが書かれていました。
≪参考1≫
https://www.weblio.jp/content/%E3%81%A1%E3%82%83%E3%81%A9%E3%81%86
ちゃ‐どう〔‐ダウ〕【茶道】
Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ちゃどうの意味・解説
注釈に、以下のように書かれています。
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。
======= <<注釈>>=======
※1 P子「ビジネスマンならゴルフでしょ?」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。