293.本気の経済問題
初回:2023/1/4
「EVモーター出力課税」まで飛び出してきて、本気か冗談か判らなくなってきた増税問題ですが、あれもそれもひっくるめて、経済というものを本気で考えてみました。
P子「『本気』シリーズでも始めるの?」※1
案外良いかもしれません。
≪参考1≫
https://smart-flash.jp/sociopolitics/213869
今度は「EVモーター出力課税」ドライバーを苦しめる岸田政権の増税案に
「税制も方針もグッチャグチャ」業界もユーザーも猛反発
2022.12.13 16:50FLASH編集部
1.本題に入る前に愚痴
まず、先に愚痴っておきます。聞きたくない人は、2章から読んでみてください。
≪参考2≫
https://bunshun.jp/articles/-/59395
三木谷浩史氏「政府与党は課税強化を見直すべき 有能な人材が日本から出ていく」
三木谷浩史「未来」連載 特別版
2022/12/14
最初、タイトルだけ見て、増税反対の味方が現れたのか?と思い、読んでみました。所が私には内容が理解不能でした。
P子「タイトルに釣られたって事ね」
『政府が年間所得が30億円を超える人を対象に、所得税に最低負担率を導入することを調整している』
まあ、私が年間30億円を稼いでいたなら賛同したかもしれませんが、どう考えても働いて稼いだお金ではなく、不労所得なんじゃないかと思います。
P子「働くって、汗水たらしてって思ってる?」
『そもそも株式の配当は法人税を支払った後の配分だ。...配当やキャピタルゲインに対する課税は二重課税にもあたる。』
ガソリンや酒、たばこなどの二重課税は、直接的なので判りやすい二重課税ですが、法人税は法人に、配当は個人に掛かるので、これを二重課税って呼ぶなら、サラリーマンが給与から所得税を引かれた後に、消費税や住宅購入後に固定資産税とか、二重課税とは呼ばないんでしょうか?
『グローバルな人材を集める上で僕が問題だと感じているのが、Exit Tax(国外転出時課税制度)というもの。Exit Taxとは、国外に転出をする際に1億円以上の有価証券等を所有している場合、それらの譲渡等があったものとみなして含み益に所得税が課税されるという制度だ。』
私はこの制度に詳しくありませんが、1億円以上の有価証券等を所有って、それを国外に持ち出すときに課税するのですから、優秀な人材ならそのまま日本にとどまってくれるんじゃないかとさえ思えてしまいます。
『税率を下げれば、人とカネが集まる魅力が日本にはあるはずだ。』
んーそんな単純な物なんですかね。というか本気じゃない気がします。日本特有の商慣習やムラ意識、非効率な中小企業を延命する補助金投入など、問題山済みだから、この30年間で世間から『置いてけぼり』を食らってるんだと思います。税率だけでなんとなかるとか、あり得ないでしょう。
≪参考3≫
https://president.jp/articles/-/64766
1泊20万円のホテルでも従業員はアルバイト
...金融のプロが久しぶりの米国滞在で痛感した「日本の貧しさ」 もはや日本は経済大国でない
PRESIDENT Online
藤巻 健史フジマキ・ジャパン代表取締役
2022/12/29 15:00
P子「愚痴はそれくらいにしとけば」
2.本気の経済問題
さて、ややこしい話は置いといて、もっと単純な話をしたいと思います。
お金が必要なら、印刷すればよいのです。
P子「出た、短絡思考」
もう少し、判りやすく言いましょう。まずは、判りやすい例から。
例えば、震災、津波、火災などで資産が減ったとします。誰が悪いのでしょう。
P子「誰が...ってそういう相手はいないわよ」
いえ、それらは『海の神様』とか『火の神様』が持って行ったと考えます。これを売ったと考えれば、各神様から現金で売り上げを上げればよいのです。神様からの約束手形とか証券にして家を失ったり土地を失った人に対価を支払います。そしてそれは最終的に日本銀行まで行けば現金と交換(つまり印刷する)してもらえるのです。
最後に火の神様に手形や証券を返します。
P子「つまり、焼却して償却するのね」
そういう事です。
まあ、ややこしい事を言う前に、自然災害などで実際にタンス預金の紙幣はなくなっているのですから、その分を新札発券しても経済に影響はありません。災害分を補填しても、日本全体の貨幣量から考えると、災害前と同じにすると言う意味で、経済的に影響はないと思います。
さらに踏み込んで、もう少し大胆に紙幣の流通量を増やしても大丈夫です。つまり、日本円の価値が暴落しないレベルで、不必要な物価上昇を起こさない程度に市場の紙幣の流通量を増やしても大丈夫です。
P子「こそっとバレない程度に増やすのね」
ここでよく問題になるのが、日銀による『買いオペ』...つまり国債を日銀が買うことですが、これが国の借金なのか、消えてなくなるのか問題です。
普通の経済理論で言うと、債権債務は一対ものなのでお金が移動しているだけで借金が消えてなくなるなんてことはありませんが、そう簡単な事ではありません。
自国通貨を発行する権利を持っている日銀なので、無双状態です。
P子「それって、政府の一員となって財政ファイナンスしてるって事じゃないの」
しー それは言ってはいけない、聞いてもいけない秘密なのです。
そもそも、自国通貨建て国債でデフォルトは起こらないって、財務省もはっきり宣言しています。
≪参考4≫
https://www.mof.go.jp/about_mof/other/other/rating/p140430.htm
外国格付け会社宛意見書要旨
1.(1)
日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。デフォルトとして如何なる事態を想定しているのか。
3.まとめ
今年最初のコラムは、愚痴から始まりました。
P子「まあ、あなたらしい始まり方ね。で、経済問題は?」
結局時間がありませんでした。経済問題については、自由競争による経済成長...つまりさらなる格差を許容するのか、生まれや才能に恵まれなくても人として幸せに生きていける世界を目指すのか、難しい問題があります。
経済問題については、またの機会に改めて考えたいと思います。
ほな、さいなら
======= <<注釈>>=======
※1 P子「『本気』シリーズでも始めるの?」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。