174.『キャリア』考
初回:2021/8/23
『キャリア』に関して色々と意見があるようなので、私も参戦してみようと思います。
P子「黒くて丸くてプチプチしたチョウザメの...」(※1)
それは『キャビア』です。
そういうボケをかますと、どうせくだらない話だと思われるので、やめてください。
P子「どうせくだらない話でしょ」
そこは否定できませんけど...
『キャリア』に関しての色々な意見について、賛成とか反対とかしようというのではありません。ただ、同じ切り口でも仕方がありませんので、私は『論理的』に解釈してみようと思います。
P子「『論理的』って所が、マウント取ろうとしてるっぽいんですけど...」
1.履歴としての『キャリア』
まず、履歴としての『キャリア』を考えてみたいと思います。学歴もですし、どういう人生を歩んできたかも含めての『キャリア』の事です。
P子「何を考えるの?」
つまり、履歴としての『キャリア』を変えることができるのか?という事です。
P子「変えられないわね」
そうです。つまり、7つの習慣で言う所の「関心の輪」に当たります。自分でしてきたことなんですが、過去の行いは変えることはできません。
という事は、履歴としての『キャリア』は、すでに自分ではどうしようもない物なので、気にしても仕方ありません。
これを過去の自分へのご褒美として自信にしてもいいですし、気に入らない過去なら切り捨てても良いと思います。今ある自分は過去からの積み上げという事は事実ですが、すでに過ぎ去った話なので、無視しても構いません。無視しても切り捨てても、今の自分というものが存在するのですから。
P子「サラリーマン辞めてラーメン屋始める...みたいな?」
ん~、近い気もしますし、そうでもない気もします。
所で『世界五分前仮説』というのをご存じでしょうか?「世界は実は5分前に始まったのかもしれない」という仮説でして、証明も反証もできません。履歴としての『キャリア』をグダグダ言ってくる人がいれば、この仮説で話を別の方向に振ってやりましょう。
2.将来の自分を作るための『キャリア』
全ての人にとって、自分がどうなりたいかを考えるのが『キャリアプラン』だと思います。私たちが本当に考えるべきは、未来志向の『キャリア』の方です。
こちらなら、7つの習慣で言う所の「影響の輪」なので、自分の影響を及ぼすことができるモノという事になります。
P子「過去は捨てても、未来は捨てない...ってことね」
その通りです。
ここ、重要です。例えば『イジメられた』は過去なので変えられませんが『明日もイジメられる』は未来なので、変えることが可能です。未来は捨てないでください。
この未来の『キャリア』については、過去からの延長線上でも構いませんし、まったく新しく構築しても構いません。
私のお勧めは『温故知新』より『思考のジャンプ』です。アインシュタインが自分の思考パターンを解説した図が有名ですよね。
これを『キャリア』に置き換えると、過去からの流れの延長だけでなく、いきなり別の『キャリア』を受け入れる...みたいな解釈をしています。
P子「サラリーマン辞めてカレー屋始める...」
これは、すべての『キャリア』をジャンプさせる必要はありません。一部分でもいいです。例えば、私はJavaで長年開発してきましたが、Python使ってみようとか、ラズパイ やってみようというのは、部分的ですが別の『キャリアプラン』に基づいています。
そう『キャリアプラン』そのものも、一本である必要はないと思っています。
P子「資産運用の分散投資ね」
実は、過去の『キャリア』で構築された経験や知識などの資産は、なかなか捨てるのが惜しいですし、これだけで十分食べていけることもありますが、ラーメン屋を始める...みたいに一気にすべてを捨てるのはリスクがあるので、部分ごとに更新していくのが良いと思います。ところが、部分的であっても、これがなかなか難しいというか、今の延長線上に未来も同じようにあると思ってしまいます。
P子「『ゆでガエル理論』ってやつね」
3.おととい来やがれ
過去の『キャリア』は、どうすることもできませんが、今の自分を形作っているという事実があります。
また、明日の自分を形作るのは、今何をするかで決まります。
トンチ話で『おととい来やがれ!』と言われて明後日訪れて『おととい来ました』というのがありますが、『キャリア』というのも、そういうものだと思います。
個人的には、過去の栄光にいつまでもしがみついていると、未来をダメにしてしまう可能性もあるので、ほどほどに...といったところでしょうか。
『努力は報われる』のではなく『報われたのは努力のおかげ』という事を忘れないように...
ほな、さいなら。
======= <<注釈>>=======
※1 P子「黒くて丸くてプチプチしたチョウザメの...」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。
スピンオフ:CIA京都支店『妖精の杜』
ここはCIA京都支店のデバイス開発室。安らぎを求めて傷ついた戦士が立ち寄る憩いの場所、通称『妖精の杜』と呼ばれていた。
P子:CIA京都支店の優秀なスパイ。早坂さんにはなぜか毒を吐く。
早坂:デバイス開発室室長代理。みんなから『妖精さん』と呼ばれている。
P子:「『報われたのは努力のおかげ』ってどういうこと?」
早坂:「努力すれば結果が出るとは限らないけど、結果を出すには努力が必要ということだよ」
P子:「結果を出すために努力してるのに結果が出ないと寂しいわね」
早坂:「だから、努力自体を楽しむことができないと、結果が出ない時に後悔するからね」
P子:「結果が出なくても、努力したことは血となり肉となって身についてるんだけどね」
早坂:「そのあたりは、考え方...心の持ち方次第だと思うよ」
P子:「結果は変えることができないけど、考え方を変えることは出来るもんね」