今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

172.自分たちだけよければよいのか

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初回:2021/8/16

 コロナウイルスが長期に渡って猛威を振るっているせいか、資本主義が終焉を迎えようとしているせいか、無能な政府(つまりそれを選んでいるのは国民)が長期に渡って日本をダメにしてきたせいか知りませんが、自分が良ければ...自分たちさえよければよいという考えが、あちこちで聞かれるようになっている気がします。

P子「単にネットが普及してきたからじゃない?」(※1

1.コロナ関係

 第5波がすごいことになっています。オリンピックは直接の原因ではない(※2)と思いますが、気のゆるみにつながったことは否定できないでしょう。そこに、度重なる緊急事態宣言への慣れ(これも気のゆるみにつながっている)やデルタ株の猛威など、色々な条件が重なっているので、一概に政府が無能だとは思いません。

P子「有能でないのは確かだけどね」

 問題は、本当に危機的状況だという事なのに、政府与党や国会議員は何をしているのか?という事です。

《参考資料》
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fb933b747e25c6bf3bd8e46f58f18fd6a58f0dc
  感染拡大下、国会審議に消極的 衆院選にらみ「菅首相隠し」狙い 与党
  8/13(金) 7:09配信

 この場に及んで、次の選挙の心配をしているのかと思うと、なんといえばよいのやら。

 『ある閣僚は、コロナ対応に追われる首相が「相当疲れている」と指摘。自民党幹部は「点滴でもして1日ゆっくりした方がいい」と勧める』とのこと。

P子「ここで麻生さんに『自分でまいた種』って言って欲しかったんだけどね」

 国民の命や財産より、次の選挙で議員を続けたいという事が優先しているようです。

P子「何度も言うけど、選んでるのは国民ですけどね」

2.命の優先順位

 次に登場されるのは、メンタリストこと『DaiGo氏』の暴言でしょうか?

《参考資料》
  https://mainichi.jp/articles/20210813/k00/00m/040/001000c
  メンタリストDaiGo氏、ホームレスの人への差別発言で「炎上」
  毎日新聞 2021/8/13 00:10(最終更新 8/13 01:27)

  https://www.j-cast.com/2021/08/13418208.html?p=all
  メンタリストDaiGo「差別発言」問題で反論
  「あくまで感想」「感想に間違いもクソもない」
  2021年08月13日12時22分

 ここまではっきり言うというのも、全体的にそういう思想が『当たり前』に感じられる世の中になりつつあるからでしょうか?

 ただ「感想に間違いもクソもない」というのは今の世の中ではダメでしょう。影響力のある人が自分の想いを発言するという事は、その発言や書き込みで傷ついたり心を病むこともあるわけで、さらに自分が行動しなくても行動を起こす人たちが現れる可能性があるという事ですので、何でもありな訳がありません。

P子「某大統領がコロナに消毒薬を注射すれば利くとか言った後、そういう事故が増えたそうだからね」

 一転「言い方よくなかった」と『謝罪』されたそうですが、あれだけの思想が一晩で変わるとは思えません。もちろん、人の思想を外圧で変えることはできませんが、影響力のある問題発言は、控えていただくように『注意喚起』はしてよいと思います。

3.私が思う『自分たちだけが良ければ』論

 先のDaiGo氏の発言に戻ると『ホームレスに対しては「いないほうがいい」』という部分は、私と同じ考えなのです。

 私も『ホームレスはいないほうがいい』と思っています。

P子「ベーシックインカムね」

 実は、ベーシックインカムを導入すれば『生活保護受給者もいなくなる』という特典付きです。

P子「DaiGoさん、これが言いたかったんじゃない?」

 強烈なイヤミですね。

 財源に関しては、消費税では意味がありません。別の手立てが必要です。

 今回の話『優生思想』というキーワードが浮上してきました。優秀な遺伝子だけ後世に伝えるという考え方で、その延長として社会に役立つか役立たないかで、生きる価値を判断するという思想につながっていると思います。

 少し前に起こった『小山田いじめ騒動』でも、この『優生思想』というキーワードが出てきています。

 この『優生思想』ですが、程度の差はあれ、現代に生きる大多数の人たちは無意識にあたりまえの事だと思っている気がします。程度の差というのは、死んでもよい→不幸でもよい、自己責任で対処しろ...的な程度という意味です。

P子「あえて言うなら『優勢思想』って所かな?」

 例えば、会社では能力がある人や成果を上げた人が出世して給料が増えます。これって、ゆるい『優勢思想』でしょう。

 能力がある人や成果を上げる人が幸せになって、働かない人、働けない人、仕事の効率の悪い人は、そういう人達よりも不幸でも構わない...というのが『優勢思想』だと私は思います。

P子「勝手に単語を創作して定義しないでください」

 単語を創作したのはP子さんですからね。

 現在社会では、この『優勢思想』を、どれくらいの差なら許せるか...というのが課題だと思っています。理想論を語るのであれば『ゼロ』と考えます。

 例えば、企業がお客様の為と言って新商品を開発する...事で自社の売り上げがアップして業界で1位になる...という事は、他社では売り上げが落ちたりするわけです。
 『優勢思想』を否定するという事は、新商品の設計図を公開し、もちろん特許も取らず誰でも作れるし、製造できるし売れるのです。いや、売る必要すらないかもしれません。欲しい人が好きにもらえる世界です。企業間競争は『自社と顧客だけが幸せになる』世界なので、私の理想ではありません。同様に国同士で争うのも競争するのも結果的に『自国だけが幸せになる』ことで、理想的ではありません。

 技術が進歩し、効率化が進めば少しの労働時間で多くの成果が得られます。自分の好きな活動が何らかの成果を生み、それを配分することができれば、みんな遊んで暮らせる世界にならないでしょうか?

P子「理想論ね」

 元の『優生思想』も、社会にとって経済的な負担を減らすのが目的であり、負担が軽減される...社会の経済効率が上がれば『まあいっか』となると思います。

 食べ物が少ししかない場合、家族や子供に分け与えることはしても、他人にまで分け与えることはしないと思います。『優生思想』というより『生存本能』でしょう。
 しかし、食べ物が十分あり賞味期限が迫っているなら、おなかを減らしている人に分け与えることをするかもしれません。食べ物ではなくお金の場合は、多少余っていても分け与えることに躊躇するかもしれません。それを税金という形で徴収し、再配分する仕組みがあるのですが、経済効率が上がっても再配分率が上がってきません。

 そういう世の中では、なんやかんや理由を付けて自分の財産・既得権を守ることを正当化する『優勢思想』を当然と受け止める人が増えてきても、仕方がないのかもしれません。

 差が『ゼロ』というのは、『同じにする』という事です。例えば足が不自由な人が、普通の人と『同じ生活ができる』という所まで来て初めて『同じ』になります。介護が必要な人は介護されて初めてスタートラインに並ぶという事です。もちろん、完全に同じにすることは不可能なので、それぞれが出来る範囲で幸せに暮らせるというのが良いと思います。

P子「相当経済効率を上げないとダメそうね」

 経済効率だけではありません。そういう『差』を小さくしようという社会全体の思想が大切だと思います。

4.最後に...

 タイミングを逸したので、ここにアップしておきます。
 私は直接的な行動は出来ていませんが、間接的な『差』を小さくしようという努力はしているつもりです。

《参考資料》
  https://nordot.app/793609773965836288
  トヨタのCMに「涙が止まらない」
  2021/7/30 06:49 (JST)

  https://medical.jiji.com/column6/1
  聴覚障害のある私、コロナで日常生活の一つ一つにストレスが!
  (ソニー出身、デフサポ代表取締役 牧野友香子)【第1回】

 ほな、さいなら。

======= <<注釈>>=======

※1 P子「単にネットが普及してきたからじゃない?」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

※2 オリンピックは直接の原因ではない
 第5波の今の状況は...という意味です。ラムダ株というのが出てきたそうで感染力や重症化率などは統計学的には、まだ未知という事ですが、国内初感染確認者が五輪大会関係者という事ですので、それを持ち出す人が出てくる気がします。が、遅かれ早かれ...と私は思っています。


スピンオフ:CIA京都支店『妖精の杜』

 ここはCIA京都支店のデバイス開発室。安らぎを求めて傷ついた戦士が立ち寄る憩いの場所、通称『妖精の杜』と呼ばれていた。
 P子:CIA京都支店の優秀なスパイ。早坂さんにはなぜか毒を吐く。
 早坂:デバイス開発室室長代理。みんなから『妖精さん』と呼ばれている。

 P子:「『優生思想』って厄介ね。資本主義が、そもそも『優生思想』だから」
 早坂:「『働かざる者食うべからず』もダメだな」
 P子:「それは怠け者に対しても幸せになる権利があるという事?」
 早坂:「もちろんだよ」
 P子:「犯罪者も?」
 早坂:「多分、一番の問題はそこだと思うんだ。皆が幸せになる権利があるのだから、それを奪った人には相応の対処が必要だろ」
 P子:「『目には目を歯には歯を』ってこと?」
 早坂:「ん~『同程度に報復』というのでは、先行得になる可能性が高いからなあ」
 P子:「3倍返しってやつね」
 早坂:「一番難しいのは冤罪とか故意と過失の判断とかだと思うから、単純に報復するというのでは対処できないと思うんだ」
 P子:「理想論の完成も、まだまだ先ね」

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