今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

164.サッカー仏代表の日本人侮辱騒動

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初回:2021/7/12

P子「また、ちょっかい出さなくていい所にちょっかい出して...」(※1

 まあ、ああ、いいじゃないですか。

 ちなみにサッカーには興味はありませんし、問題の動画も見ていませんので、そこについてコメントするつもりはありません。

P子「じゃあ、何のために書いてるの?」

 ちょっと引っ掛かる文脈に出くわしたので、時系列に沿って書かないと判りにくくなるのかなと思ったからです。

1.事の発端

 まずは、一番最初に私が見つけた記事をご紹介します。

《参考資料》
  https://news.nifty.com/article/item/neta/12277-1140566/
  誤訳!? 辻仁成がサッカー仏代表の「日本人差別」騒動を仲裁か
  2021年07月06日 14時07分

 要約すると、フランス代表の人気選手二人が2年前に来日した際、ホテルでサッカーゲームをしようと思ったがうまく設定できなかったので、日本人スタッフに依頼。なかなか設定が出来ず、他の支配人(のような人)まで来て悪戦苦闘する様子をビデオで撮影して、日本人を侮辱するような発言をした...という感じの内容です。

 ネット上で、猛批判が集まったということです。

 これに対して、辻仁成さんが、怒りを感じたが彼らの発言が差別目的だったのかを動画から検証した結果、『完全に差別表現』というより、『少し汚い言葉でふざけあってるだけ』じゃないか? という見解です。日本人はもっと冷静になれば...と発信。

 すると日本人がフランス人を擁護するのか! とまたまた、炎上騒ぎになった...という感じでしょうか。

P子「『※個人の感想です』ってことね」

 便利な表現ですね。

2.見解の相違

 ここでさらに、フランス在住の日本人が擁護派、フランスネイティブの人がダメだしというこれまた逆転現象?の意見が飛び出します。

《参考資料》
  https://web.gekisaka.jp/news/detail/?336075-336075-fl
  ダバディ氏が、ひろゆき氏が...仏代表FWの"差別発言問題"で意見飛び交う
  21/7/7 16:15

 要約すると、二人の謝罪では、差別したわけじゃない。ちょっとした表現の違いです...的な内容で、それって謝ってないじゃん...とさらに炎上してしまいました。
 さらに、楽天グループの三木谷さんがクラブに正式に抗議したり、トルシエ元監督の通訳を務めたフランス語ネイティブのダバディさんも私見を投稿。

P子「誰なの?」

 サッカーには興味なければ、知らなくて構いません。

 ただ、ダバディさんは、差別用語を面白いと信じてるのは親の教育のせいです。情けない。謝罪も「人種差別じゃない、スラングだよ」なんて事は今の世の中通じない、きちんと謝っていただきたい...残念です。と。

 ここだけ取ると、すごく真っ当だと感じます。

 で、在仏日本人のひろゆき氏も、ダバディさんに賛同しつつ、酷い悪口だが人種差別発言じゃないんじゃない?というニュアンスの発言をされています。

 色々な見方があって、面白いと思います。

P子「面白がってちゃ、ダメでしょ」

3.誤訳説

 さて、ここで先の辻仁成さんが再度の投稿。

《参考資料》
  https://hochi.news/articles/20210708-OHT1T51118.html
  辻仁成氏、サッカー仏代表の日本人侮辱騒動で「失望」...「誤訳」と指摘 自身への中傷も明かす
  2021年7月8日 15時39分スポーツ報知

 この誤訳説は、辻さんによると、発信元となった「英国のデイリーメールで発信された記事をそのまま翻訳して掲載」したもので、誤訳をそのまま日本向けに翻訳して乗せちゃったのが原因...との見解。さらに、自身も多くの批判、誹謗中傷を受けたとのこと。

 辻さん自身も謝罪の必要性は認めているし、残念な謝罪で、失望した。厳しい現実をきちんと受け止めてもらいたいと感想を述べておられるように『差別発言』は擁護していますが、『不適切な発言』までは擁護していません。

 実は、色々と記事からだけで原本の確認も動画の確認も、それぞれのSNSなどのチェックも行っていませんが、それぞれの意見にはそれぞれ納得できるところがあると思います。

4.全力擁護の違和感!?

 この辻さんの発言に異を唱えた人がいます。

《参考資料》
  https://www.cyzo.com/2021/07/post_285050_entry.html
  辻仁成、サッカー仏代表の差別発言問題を「誤訳」と全力擁護の違和感
  2021/07/08 19:00
  文=石井洋男(いしい・ひろお)

P子「もしかして、これが本題なの?」

 私は、この文章の方に違和感を覚えました。

「辻は..."問題はあるが、差別ではない"という見解です。... 辻の指摘に疑問符が付くのは、フランス語を母語とする複数の人物が、...明らかに差別的であると指摘している...ダバディも、ハッキリと2人の発言はOUTだと言っている。..."第2外国語"の辻が、"第1外国語"の人間より正確にニュアンスを汲み取れるとは思えません」(サッカー誌記者)
 これは(サッカー誌記者)とのことですが、複数の人物...って,誰と誰?

P子「ゲーム機買って。みんな持ってるよ...って、あれね」

 それに、ダバディさんは、OUTだと言ってるのか? 情けない、残念ですとは言ってますが『本人が差別発言をしている自覚がなくてもダメですよ』という意味のOUTだと感じました。それに、第2外国語の辻さんが母国語の人間より正確にニュアンスをくみ取れるとは思えない...って、じゃあ、最初の英語記事にした人は、正確に翻訳できたのか?それを日本語に翻訳する時にも、同様に正確だったのか? またまた、日本語が母国語じゃないダバディさんが、日本人に判りやすいニュアンスで伝えられているのか? という疑問が起こりませんか?

P子「記者も自分で言ってる論理展開に矛盾があることに気づかないのかしら」

 よくある話で『おまえはアホか』(横山ホットブラザーズ)を翻訳すると『Are you stupid(愚か)』となります。ニュアンスでいうと、まったく通じてませんね。

 普通は『おまえはアホか』に対しては『アホちゃいまんねん、パーでんねん!!』て返します。

P子「今どき、その返しはないわよ」

 話を戻すと、辻さんの発言を不当であると思わせるために、過去の話を持ち出しています。

『辻は差別問題について"前科"がある。』

 いやいや、人は進化するので、何年か前の発言がずっとそのまま持ち続けているという事はありません。前科者は同じことを繰り返す...みたいなステレオタイプは、それこそ読者を誤誘導していると取られかねません。

「辻は2019年...息子が...差別されたと怒った...胸を張って言い返してやれ...立派な意見にも聞こえますが、これは『イジメられる側にも原因がある』というのと同じ理屈です。...言葉を武器に生きる作家が差別にとことん鈍感だというのは、悲劇以外の何物でもありません」(出版関係者)

 これは(出版関係者)とのことですが、この記事をピックアップしているという事は、同意見と考えてよいと思います。

P子「100%じゃなくって、大筋を...という事ね」

 この出版関係者の発言(とされている個所)で、引っ掛かりました。

P子「やっと、ここからが本題という事ね」

5.イジメられる側にも原因がある

 この出版関係者は、

「立派な意見にも聞こえますが、これは『イジメられる側にも原因がある』というのと同じ理屈です。」と言っています。

 つまり、『イジメられる側に原因はない』というお考えの様で、この記事をわざわざ持ち出された方も、同意見と判断できます。でなければ、否定するか、別の記事を引用するでしょう。

 はっきりいます。

『イジメられる側にも原因がある』当然のことです。あるに決まってるじゃないですか?

P子「そんなこと、声高に叫んでも大丈夫なの?」

 勘違いしないでください。イジメられる側に『責任がある』なんて言ってませんし『イジメられる方も悪い』とも言っていません。『原因がある』と言っているだけです。

 もちろん、責任があるケースも悪いケースもあるでしょうし、ない場合もあります。これはケースバイケースですが、原因に関しては『必ずある』と私は信じています。

P子「最後の『信じています』は若干、弱気ね」

 絶対なんてことは絶対にありません。

P子「自分で言ってる論理展開に矛盾があることに気づかない?」

 なぜそんなことを言うのかというと、『原因』が判れば『対策が打てる』からです。イジメられる側に原因がなければ、対策の打ちようがありません。自分ではどうすることもできないという事になってしまいます。

 ところが自分に原因が必ずあるなら、自分で対策は必ず打てるので、必ず解決できるという事です。

P子「必ず解決できるなんて言っちゃっていいの?」

 私の経験上、原因が分かれば、大抵の事は解決できると思います。原因が分からなければ、予測でしか対策が打てないので、解決するかどうかもあやふやです。

 ここ、テストに出るのでもう一度書きます。

 『イジメられる側にも原因がある』『なので必ず対策が打て、解決できる』

 ほな、さいなら。

======= <<注釈>>=======

※1 P子「また、ちょっかい出さなくていい所にちょっかい出して...」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。


スピンオフ:CIA京都支店『妖精の杜』

 ここはCIA京都支店のデバイス開発室。安らぎを求めて傷ついた戦士が立ち寄る憩いの場所、通称『妖精の杜』と呼ばれていた。
 P子:CIA京都支店の優秀なスパイ。早坂さんにはなぜか毒を吐く。
 早坂:デバイス開発室室長代理。みんなから『妖精さん』と呼ばれている。

 P子:「言いたかったのは『イジメられる側にも原因がある』ってことなのね」
 早坂:「だって、サッカーは興味ありません」
 P子:「なら、何で取り上げたの?」
 早坂:「こういう色々な意見があり、色々な考えが聞けるのが良いんです」
 P子:「まずは言論の自由ってことね」
 早坂:「そのためにも、差別発言は慎まなければいけませんし、脊髄反射ですぐに口撃するのも止めてもらいたいものです」
 P子:「好き勝手言えなくなるのは、一番嫌だもんね」

《参考資料》
  https://www.jiji.com/jc/article?k=2021062600363&g=int
  報道機関に「萎縮と無力感」=自己検閲や取材拒否―香港国安法1年
  2021/06/27 07:06

Comment(2)

コメント

おたみ

個人的には「バイトテロ動画」なんかと根っこは同じなんじゃないかと思います。

ちゃとらん

おたみさん、コメントありがとうございます。


> 「バイトテロ動画」なんかと根っこは同じ


本人に悪意はなかったが、ついついノリでやっちゃった…的な。

# でも、いい大人なんだから、って、バイトテロもいい大人がしてるのか…

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