152.改憲派の「嘘」宣伝
初回:2021/5/31
色々と考え方が変わってきた中で、全く変わっていないことがあります。
P子「どういう事?」(※1)
戦争反対という事です。
P子「まあ、大体理由は判るけどね」
軍隊に入って、アホな上官に従うなんて考えられません。アホな戦略に従って戦うなんて考えられません。
P子「敵兵にも家族がいるとか、人としてどうなのとかはないの?」
そもそも、戦争ってそういう感情論が入り込む余地もないと考えています。一般市民も子供もいる広島や長崎に原爆を落とすのに、何か躊躇があったんでしょうか?私がパイロットなら、絶対にそんなことはしていません。
P子「そういう人はパイロットに選ばれないでしょうけどね」
でも、先に家族を殺されていれば、率先してパイロットに志願したかもしれません。日本人を絶滅するまで、攻撃を止めない...と。
P子「そもそも、あなたが上官だとしたら、ぞっとするわね」
そうでしょ。私も、私の上官が私だとしたら、ぞっとします。
1.改憲「賛成」が「反対」を凌駕
《参考資料》
https://news.infoseek.co.jp/article/spa_20210529_01756821
効いてきてしまった改憲派の「嘘」宣伝。
改憲派vs護憲派の公開討論を憲法学者の重鎮が提言
日刊SPA! / 2021年5月29日 8時45分
ボディーブローはジワジワと効いてくると言われますが、嘘も繰り返しつき続けると信じる人が増えてくるという事なんでしょうか?
改憲が必要だとする理由は、
1.国防の規定が不十分だから
2.古くなったから
3.米国からの押しつけで、日本の国柄が反映されていないから
だそうです。
全く論理的ではないように思います。
1.の国防の規定って、自衛隊が違憲か合憲かの事を言ってるなら、すでに決着済みで、これは合憲です。国際法上も問題なしですし、そもそも1954年設立から2021年まで、実に67年もの間、違憲状態でほっておいたなんてことはないと信じています。
P子「集団的自衛権の閣議決定はどうなの?」
私は法律的な知識がないので、集団的自衛権を『行使』した時点で違憲になるのか、閣議決定そのものを違憲として無効にできるのか、よく判りません。
2.の古くなったからなんて理由はそもそも理由になりません。時代に合わないなら、その理由をきちんと議論して、どうすべきか考えるのが良いと思います。
3.米国からの押しつけというのは、よく聞く話です。
P子「その他の事は、喜んで受け入れているのにね」
そして、日本の国柄って、明治以降の事を指すのか、平安時代の事なのか、徳川幕府の時代を言ってるのか?
P子「卑弥呼の時代かもしれないわよ」
> 改憲が必要だとする理由を見てみると、自民党が常々広報している理由そのままである。
‥‥
> だから、この世論調査に答えた人々は、改憲の論点について深く考えてはおらず、改憲派が喧伝している一方的な「嘘」を吟味せずに受け売りしている状態だと言えよう。
そこまでは言いたくはありませんが、本当に自分で考えて結論を出しているのかが、心配です。
2.自分で考えているのか?
P子「憲法改正とエンジニアとどう関係があるの?」
例えば、下記の記事なんてどうでしょうか?
《参考資料》
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2105/31/news009.html
私が決めた要件通りにシステムを作ってもらいましたが、使えないので訴えます
2021年05月26日 05時00分 公開 [ITプロセスコンサルタント 細川義洋,@IT]
ここで取り上げられている問題点を整理します。
1 コード表の表示について 操作者がある項目に入力する作業コードを検索する際、画面に6件しか表示しない。実際の作業コードは数百件以上と膨大にあり、目的のコードを見つけるまでに50回程度画面を切り替えなければならず、実用的ではない。
2 口座振替一覧表の不備について
顧客企業に対して自動振替での入金を請求する際、このシステムの請求では「口座振替一覧表」を表示する仕様となっているが、画面には相手方口座の名義人、口座番号、銀行支店名などを表示するだけで、振替金額、振替日などの情報が含まれないので、実質的に取引銀行に対し口座振替を依頼することができない。
ユーザー企業が設計したのですが『裁判所はベンダーの主張をしりぞけ、ユーザー企業勝訴となった』そうです。
当然と言える判決だと思います。
要するに、ユーザー企業が『言ったまんま』何も考え無く作ったとすれば、そりゃベンダー責任が問われても仕方がないと思いますし、そもそもそんな仕様でプログラミングするなんて、エンジニアとして恥を知れ! と声高に叫びたくなります。
P子「アホな上官に従うなんて考えられませんって事ね」
その通りです。
実は、今、話題になっている『ワクチン大規模接種予約システム』も、同じことが言えるのではないかと思います。『言ったまんま』『仕様通り』に作ればいいってもんじゃないと思います。自分で考えてるの?と聞きたくなります。
これが、改憲「賛成」派が、本当に自分で考えた結果なのか、何度も流布されている『嘘』を自分の考えだと思い込んでいるのか、単に信用している人達が言っている事なので無条件に信じているだけなのか判りませんが、もっと自分の頭で考える習慣を身に付けるべきでしょう。
P子「某大統領が『消毒液を注射』って言ったら、そういう事故が急増したそうね」
エンジニアにとって、自分の頭で考えることが重要である事に変わりはないと思います。
P子「エンジニアだけじゃなくってね」
ほな、さいなら。
======= <<注釈>>=======
※1 P子「どういう事?」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。
スピンオフ:CIA京都支店『妖精の杜』
ここはCIA京都支店のデバイス開発室。安らぎを求めて傷ついた戦士が立ち寄る憩いの場所、通称『妖精の杜』と呼ばれていた。
P子:CIA京都支店の優秀なスパイ。早坂さんにはなぜか毒を吐く。
早坂:デバイス開発室室長代理。みんなから『妖精さん』と呼ばれている。
P子:「こんな話をしたら、また反発来るんじゃない」
早坂:「何も考えていない人達を先導しようとしている人達からだよね」
P子:「さらに反発が来るわよ」
早坂:「でも、反発しにくい構成になってるよ」
P子:「例えば?」
早坂:「反対理由が、アホな上官説だろ。マスコミはそんな反対理由をどこも出してないから『お前もマスコミに騙されている』とか『マスコミの言いなり』なんて反論はできないし、@ITの記事を引用してゴマすってるし」
P子:「『策士策に溺れる』ね」
コメント
ご意見は?
ttps://m.youtube.com/watch?v=V_2vL_X1c_s&feature=youtu.be
上記夏野さんの意見への賛同者が業界内には多いようですが
匿名
改憲派はみんな嘘をついているかのような、
そして護憲派は嘘をついていないかのような印象操作(しかも低レベル過ぎてバレバレ)
のコラム。
こういうのに騙される人こそ、
>https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2105/31/news009.html
のような場合に気を付けないといけない人ですね。
オレンジ
小林節ですか。久しぶりに見た。
自衛隊は合憲。
これは立憲民主党ですら認める見解で全くその通りだと思いますが、残念ながら未だに自衛隊を違憲扱いする人がいます。
次の投稿でURL張ります。
オレンジ
国会議員、しかも一政党の党首にこういう意見があるならそりゃ憲法改正しようという話にもなりますよ。
小林氏やちゃとらんさんにはぜひ「自衛隊は合憲」ということを志位さんに理解させて欲しいですね。
ちゃとらん
オレンジさん、コメントありがとうございます。
> 「自衛隊は合憲」ということを志位さんに理解させて欲しいですね
一番早い方法は、連立政権ではなく、単独与党に1週間だけなってもらって、『どうする?』と詰め寄る事ではないかと思います。
社会党のように、認めてくれるかもしれません。
# でも、自衛隊解体! とか宣言されても困るので、やっぱり無理ですね。
匿名178
某サイトで見たんですが、夏野さんの動画のURLと意見を求めたコメントを承認せず無視しているというのは本当でしょうか?
ちゃとらん
匿名178さん、コメントありがとうございます。
無視したというより、ここのコメントシステムは、URLを張り付けると登録されたというメールも入ってきません。(hを外した、ttp:// としても、全角の httpにしても判別するみたいです。)
オレンジさんが書かれている様に、通常のコメントを投稿した最後に『次の投稿でURL張ります』みたいに連絡いただけると公開処理が出来ます。
※ 夏野さんの意見の動画は、これから見てみます。
ちゃとらん
31日の匿名さん、コメントありがとうございます。
投稿内容にURLが入っているとメール連絡がこないので、気づきませんでした。
さて、印象操作に関しては、ご指摘のように、どちらも行っている可能性はあるでしょうね。
だからこそ、自分で考えることの大切さが改めて重要であると言えます。
キク
憲法は指針であるから、必要性が勝てば解釈によって違反ではなくなります。
「戦力を保持しない」の記述に対して、解釈で自衛隊が違反でなくなる程度は朝飯前
何故なら自衛隊は実際問題として必要だから
という形骸化が許容できないので、もうちょっと守ってますよ感を主張できるレベルに条文を改正しようという意見もあるみたいですよ
どちらにしろ、自衛隊は許容されるし、海外派兵も戦闘も必要性次第で実施されます。(必要なら)
素直に憲法通りと納得できるか、無理やりな解釈だな~と悩むかの違いだけ
条文と乖離した解釈をひねり出し、多数を納得させなければいけない
という点で抵抗にはなってるはずなので、憲法が今の条文であることも全くの無駄ではないのでしょうと思います。
でも無茶苦茶な解釈を一発通しちゃうと、そういう抵抗も一気になくなり何でもあり感が蔓延するので、バランスが難しいですね。
ちゃとらん
キクさん、コメントありがとうございます。
憲法は指針⇒理想と言うか目指すべきものだと思っていて、現実的に乖離してきたときに『どちらに引き戻すか』が重要だと思っています。
特に、制定時の環境や無意識の常識(例えば夫婦は異性で構成されるとか)が現実と乖離してくれば、指針の見直しが必要ですし、逆に平和を目指すが現実的でないとしても、やはり平和を目指しましょうと、現実を引き戻すのが良いかもしれません。
これらは、双方の意見をぶつけ合い、議論してく環境が望ましいと思っています。
特に、現実的でないから現実に合わすという考えは、合わした結果、さらに現実が理想から遠ざかり、乖離してくるというそれこそ歯止めがなくなる懸念があります。
> でも無茶苦茶な解釈を一発通しちゃうと
そうですよね。なので、無茶苦茶な解釈は反論して通しちゃいけないと思っています。
# なので、言論の自由は、(私の中では)最も重要な権利だと思っています。