今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

113.『Win-Win』より『三方良し』

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初回:2020/12/02

1.前回の続き

P子「まだ、ウィンウィン言ってるの?」(※1

 セミの鳴き声じゃないんですから。

 前回の『111.勝てなくても負けなければよい』で『Win-Win』は難しく、達成するには宇宙人が襲来するか、それぞれの目標を変えるか、結果ではなく過程を楽しむしか方法が思いつきませんでした。

 そもそも、職場の同僚が複数人いて、それぞれが別の目標(出世や昇給以外)を目指すなんて不可能でしょう。それに『Win-Win』と聞くと、悪代官と悪徳商人が「お主も悪よのう」「いえいえ、お代官様ほどでは...」という関係を思い浮かべるため、私個人としては『Win-Win』には否定的です。

 よって私個人としては『Win-Win』は究極理論ではないと思います。

P子「『7つの習慣』は個人主義が強いアメリカ的な考えに対する啓蒙書だからかもね」

 日本人には、近江商人の『三方良し』の考え方の方がマッチすると思います。これは、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」で、売り手も買い手もともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるという近江商人の心得をいったものです。この良しというのは勝=Winよりも範囲が広いので、使い勝手も良いと思います。

 少なくとも、あなたと私という2者間の関係だけではなく、周りにも配慮するという事を忘れないためにも、良い言葉だと思います。

P子「Win-Winも、別に2者間の関係だけに絞った話じゃないでしょ」

 でも、悪代官のイメージが...

P子「西部劇で賄賂を渡すときに、お饅頭の下にお札を入れるのかしら?」

 そもそも、お饅頭屋とかないでしょ。

2.『三方良し』より『四方良し』

 『三方良し』で検索していると、『四方良し』という言葉が目に飛び込んできた。

 最後は『将来もよし』だそうです。

 まあ、「世間良し」に含まれていると言えば含まれていますし、あえて時間の概念も持ち込むとより判りやすくなるかもしれません。それに『三方良し』は有名過ぎてインパクトに欠けるのかもしれません。それでも『三方良し』でも十分に伝わると思います。

 勝ち負けの世界と良い悪いの世界は違います。

 勝ち負けのバランスは競争社会である限りなくなりそうにありません。ですが、良い悪いは結果だけではなく状態も含めて表すことが出来るので、使い勝手が良いと思います。つまり、勝ち負けにこだわるのではなく、良い状態をキープする事を心がけ、相手に対しても良い状態を保ち、環境(組織や会社、社会貢献も視野に入れて)も良くしていく事を心がけるようにすれば、良いという事です。

 その中で、競争する。

 なので、負けた相手に対しても良い状態でいられるように心がけることで、逆に勝ち負けにも真剣になれるのかもしれません。

 ほな、さいなら。

======= <<注釈>>=======

※1 P子「まだ、ウィンウィン言ってるの?」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

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