今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

114.効率的な学習方法を考える①

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初回:2020/12/07

1.勉強がブーム!?

P子「また、便乗ネタ?」(※1

 ここの所『エンジニアとしての勉強』とか『飛躍的に成長速度を速める方法』とかのコラムネタが続いていますので、やはり時代に乗り遅れないようにしたいと思います。

P子「微妙に乗り遅れてると思うけど」

 お断りを入れておきます。当コラムの内容は、あくまで『私』個人の経験や思考法に基づく内容のため、万人に受けるかどうかわかりません。効果、効能は個人差がありますので、ご注意ください。

2.習熟曲線とその分析

 まずは、私個人の勘と経験から導き出した『習熟曲線』を提示しておきます。以下の話はすべてこの習熟曲線に基づく話ですので「そんなことない!」「嘘つき」と思われた場合は、以下の説明は聞く必要はありません。

習熟曲線1.png習熟曲線2.png
【習熟曲線1】                【習熟曲線2】

 習熟曲線1は、時間と習熟度を表したグラフです。の部分を抜き出して拡大したのが習熟曲線2のグラフです。

 ここで重要なのは、横軸の学習時間と習熟度は、時間に応じて習熟度が上がるのではなくS字カーブになっているという事です。この、S字カーブの最初の部分を【停滞期】そして【成長期】と最後に【倦怠期】と3分割して考えます。

 【停滞期】というのは、何か新しいことを始めようとしたとき、なかなか理解が進まないとか不慣れなままだとかいう期間です。場合によってはこの期間で成長を感じられないとか、自分には向いていないとか、才能がないとあきらめたりしてしまったことがあるかもしれません。自分にとって楽しいことなら多少は頑張れますし、業務命令的な事で強制された場合も嫌々とは言え継続することで、この期間を乗り越えることが可能かもしれません。この期間では、習熟度が時間に比例しないため、一番苦しい期間でもあります。

 【成長期】は、あえて説明するまでもなく、今まで理解できなかったことや出来なかったことがスッと出来るようになる瞬間です。壁を乗り越えた感触というか、最も充実している期間です。学習だけではなく、日々の仕事の中でも見ることが出来ます。何日も考えて出来ない、判らなかったことが、ある朝目覚めれば急に思い立ったアイデアで解決できたとか「ああ、そういう事か」と腑に落ちる瞬間みたいなものです。

P子「自転車に乗る練習をしていて、いきなり乗れるようになった、みたいな」

 【倦怠期】は、ある程度慣れたり理解が進むと、効率よく作業が進むようになります。作業が進むことと、習熟度が上がることは別物で、必要とされている能力や技能を習得した後、別段それ以上の習熟度を上げる必要を感じなくなった場合、つまりモチベーションが下がった状態になると、時間をかけても習熟度は伸びなくなります。仕事の範囲であれば人並、またはそれ以上に習熟できた状態なので、それで良しとすることも可能です。

3.習熟度を高める方法

 『飛躍的に習熟度を高める方法』があるとすれば【停滞期】と【倦怠期】を如何にして素早く脱出するかと言う事に尽きます。習熟曲線3や習熟曲線4は、そのイメージです。

習熟曲線3.png習熟曲線4.png

【習熟曲線3】                【習熟曲線4】

P子「単に半分に縮めただけじゃないの?」

 そうですけど...だからイメージと言ったでしょ。

 さて、ここからが本題です。
 【停滞期】と【倦怠期】はそれぞれ対処方法が異なります。それを今から説明したいと思います。

 【停滞期】は、何か新しいことを始めようとしたときに発生する、時間をかけた割に習熟できない期間の事です。この期間を縮める方法は、2つあると思っています。

①本気で取り組む
②後には引かない

P子「何かあいまいね」

 簡単に言うと基礎を早く確実に習得する必要がある期間で、ここをだらだらと過ごしたり中途半端に自己流で乗り越えようと思うと、余計に時間がかかってしまいます。また、基礎がしっかりしないと【成長期】の伸び方や到達点が低くなってしまいます。
 という事は、まず「習得しよう」という強い意志を持ち【成長期】を終えるまでは後には引かない覚悟を決める必要があります。

P子「具体的には?」

 例えばプログラミング言語を習得しようと思った場合、有償のトレーニングコースを受講することと、分厚い本を購入することを行います。

P子「どうして無償のトレーニングコースや薄い本じゃダメなの?」

 それは次回のテーマに取っておきます。

 そうやって、本気で取り組むことと後には引かない覚悟で取り組むことで、【停滞期】を素早く抜け出すとともに【成長期】での伸びしろを高くすることが出来ます。

 次に【倦怠期】ですが、この原因は慣れにより脳が興味を失っている状況です。つまり刺激がないので脳が新しく学習する必要性がないと判断している状況です。
 ではこの期間を乗り越える方法は、脳に刺激を与えるという事です。

 ①新しいテーマを持つ
 ②分厚い本を何冊も購入する

P子「ちょっとは具体的になったわね」

 先のプログラミング言語の習得でいうと、一通りのコーディングが出来て仕事上の能力はすでに獲得済みなので、新しいテーマを持つと良いでしょう。例えば、高速化するためにはどのようなコーディングが良いのか? メモリをセーブする方法は? Webアプリケーションなら大量の要求をさばく方法は? セキュリティー対策は? 他にも色々とテーマはあるでしょう。そのようなテーマを見つけて学習するのですが、ここまでくると有償のトレーニングコースを見つけるのは大変ですし、まずありません。そこで重要となるのは『分厚い本を購入する』です。

P子「分厚い本が好きね」

 その理由は、次回のテーマに取っておきます。

4.習熟度を高める方法(まとめ)

 【停滞期】は新しく始める最初なので基礎が大切
  ①有償のトレーニングコースを受講する
  ②分厚い本を購入する

 【倦怠期】は脳への刺激が必要なので
  ①新しいテーマを持つ
  ②分厚い本を何冊も購入する

 ほな、さいなら。

======= <<注釈>>=======

※1 P子「また、便乗ネタ?」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

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