085.「働かないおじさん」は永遠に不滅です
初回:2020/07/13
1.「働かないおじさん」に価値があるのか?
先週の『キャリコン高橋』さんの記事ですが、少し感動してしまいました。
≪参考資料1≫
https://el.jibun.atmarkit.co.jp/career/2020/07/425.html
第425回 「働かないおじさん」を考える
キャリアコンサルタント高橋
P子「パク、パク、パク、パク、...」(※1)
先週より、1パク増えてますよ。
高橋さんのコラムでは『働かないおじさん』を責めるかと思いきや、擁護しつつ(というか、事情があるんじゃないのという優しいまなざしで)価値を増大させるご意見まで述べられていました。まさに神対応です。ストレスがたまらないのか心配です。
で、私の場合は、そんな感動話ではなく、もっと現実的な(残念な)話をしたいと思います。
P子「残念な人だからね」
ほっといてください。
2.ウィズコロナの「働かないおじさん」
ウィズコロナの時代「働かないおじさん」が浮き彫りになってしまうとか、淘汰される時代が来たとか色々と言われていますが、私はそうは思いません。
なぜなら、ウィズコロナの時代の前から「働かないおじさん」が働かない事はみんな知っていました。今さら騒いで辞めさせることが出来るくらいなら、とっくの昔に辞めてもらっています。
そもそも、この「働かないおじさん」は、働いていないのにそれなりの地位にいるのですから、そこら辺の若い者よりも、要領も忖度も空気を読む力もあります。
P子「空気を読んでないわよ」
それは、空気を読む必要のない相手には空気を読まないからです。昔から、マウンティングが得意で、自分より上にはこびへつらい、下には横柄な態度を取ります。
さて、こんなに生命力のある「働かないおじさん」が、コロナ程度で駆逐されるなんて考えられません。それよりもコロナ耐性を身に付けて、さらにパワーアップして帰ってくるような気がします。
「働かないおじさん」が、在宅勤務で何やってるか判らないも何も、会社に出社してても何をやってるか判らないんですから、出社しようが在宅勤務しようが一緒です。元々「働かないおじさん」は働いてないんですから、パフォーマンスは落ちません。
それよりも、在宅勤務でパフォーマンスが落ちるのは、実際に働いていた人たちです。これは仕方がない事ですが、事実です。
ウィズコロナの時代に、まだハンコ文化が抜けきれない組織に対して、若者が経営陣に対して不平不満を言っている時でも、「働かないおじさん」は『わざわざ』出社して黙々とハンコ処理します。経営陣から見ると、重要度マシマシです。
P子「にんにくマシマシみたいに言わないで」
中高年の早期希望退職が実施されても「働かないおじさん」は絶対に手をあげません。有能な社員がキャリアアップするために退職するか、今の組織に嫌気がさして新天地を求める人が退社しますが、現状天国の「働かないおじさん」は居残るでしょう。
3.「働かないおじさん」は淘汰されない
もうご理解いただけたことと思いますが、「働かないおじさん」を淘汰する事は不可能です。
なので、「働かないおじさん」を気にして、自分自身のモチベーションを下げるなんてもったいない事は止めましょう。自分の方が会社に貢献しているとか、能力と給料が比例していないとか、あんな働き方で給料もらえるなら、自分もそうしようとか、危険な考えです。
「働かないおじさん」は、如何に働かないかについてのプロですから、素人の皆さんがまねをしても怪我します。「働かないおじさん」を働かせるのは会社の上層部が考えることで、皆さんが気をもむことはありません。
P子「そんなんで会社はつぶれないの?」
そんなことでつぶれる会社なら、転職を考えましょう。「働かないおじさん」を働かせても、どうせパフォーマンスが出ません。下手に仕事をされてミスされると手戻りが発生して損失も作業も増えます。おとなしくしていてもらうのが一番です。
4.「働くおじさん」が迷惑な事もある
最後に...
バリバリ「働くおじさん」が迷惑なケースがあることも心に止めおきましょう。
例えば映画やドラマで、主人公がものすごいドラテクで犯人を追いかけたり、悪人や警察から逃げるシーンを思い浮かべてください。ものすごいスピードで赤信号の交差点を突破し、ドリフト走行で急カーブ、対向車線をジグザグに走り歩道も車道も関係なく突っ走るアレです。
でも、周りの車はぶつかり、大破し、ひっくり返り、歩道の人々は逃げまどい、ごみ箱は散乱し、消火栓からは水が吹き上がり、ショーウインドーのガラスは粉々になり、町中ひっちゃかめっちゃかです。
周りのみんなが、私の事を「働かないおじさん」と呼びますが、周りの迷惑にならないように働いていないだけなんです。
P子「その訳の分からない言い訳って何?」
炎耐性を身に付けた「働かないおじさん」が働くと、プロジェクトが炎上しても周りばかりが炎上して、自分は涼しい顔をしています。
やはり、「働かないおじさん」は永遠に不滅です。
ほな、さいなら
======= <<注釈>>=======
※1 P子「パク、パク、パク、パク、...」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。
コメント
勝ち逃げ先生
・働かないおじさんが多い会社は、体力のある優良企業。
・働かないおじさんが多い会社は、ギスギスしすぎない。
・働かないおじさんが多い会社は、想定外の変化に強い。
現場は疲弊してるけど、高いレイヤーで見ると悪いことばかりでもないから面白いものです。
「無用の用」なのかもしれませんね。
ちゃとらん
コメント、ありがとうございます。
詩を朗読しているみたいで、さわやかな気分になります。
# 当事者は大変ですが、端から見てれば、ゆるふわでいいかも!?