026.私の嫌いなもの
初回:2019/01/30
1.地震・雷・火事・親父
P子「それは怖いものでしょ」(※1)
そうでした。嫌いなものでした。
P子「嫌いって言っちゃダメでしょ」
だいぶ昔の話です。幼稚園の娘が「○○君って意地悪するから嫌い」って言うと、うちのカミさんが「嫌いって言っちゃダメでしょ。そういう場合は、まあまあって言うの」と言い聞かせてました。そこで私が「お父さんのことはどう思う?」と聞くと、娘は少し考えて「まあまあ」って言いました。良かったのか悪かったのか。
2.嫌いなものベスト10
順位付けですが、順位は付けられないので、10個あげるという形にします。番号は解説しやすいように付けてるだけです。
①わがままで無知な顧客
②手ぶらで質問に来る技術者
③狩猟民族の営業(※2)
④リスクを取らないトップ(※3)
⑤コミュニケーション能力至上主義者(※4)
⑥OJTで教育しているつもりの上司
⑦ビジョンを持たない経営者
⑧実のないブレーンストーミング
⑨再実行できないバッチ処理
⑩エラーメッセージを出さないプログラム(※5)
P子「こんなことをぐちぐち言ってる自分」
う...
③狩猟民族の営業は、別の機会に取り上げたいと思いますので、今は気にしないでください。
④リスクを取らないトップ と ⑤コミュニケーション能力至上主義者はここではあえて取り上げません。昔のコラムを読んでいただきたいと思います。
①わがままで無知な顧客と⑩エラーメッセージを出さないプログラムはなんとなくわかってもらえると思いますので、あえて説明を省きます。
P子「『わがままで無知なSE』」は、追加しとかなくて大丈夫?」
『②手ぶらで質問に来る技術者』は、手土産が欲しいという意味ではありません。メモ帳も持たずに質問に来て答えた結果をどうするつもりなんでしょうか?(本人は記憶して帰るつもりでしょうけど)
P子「あなたの話って、ぐだぐだで長いもんね」
『魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ』(※6)と言われるように、質問に来た人にはできるだけ本質論から入るようにしているので少し長くなります。面白いことに、私に質問に来る人は限られてきましたし、結構自分でチェックしてから来るようになりました。さらにその人たちは、他の技術者(私に質問に来ない技術者)のリーダー格になり、他の技術者の質問を受け、ほとんどの場合その質問に答えることができるようになっていました。
『⑥OJTで教育しているつもりの上司』というのは、何も教えずにいきなり実務に放り込んで、「これが教育だ」と言わんばかりの顔をしている上司の事です。会社の責任としての社員教育を行っていないのと同じことです。
『⑦ビジョンを持たない経営者』とは、つながる工場で各機械をLANでつなげたはいいが、ビジョンがないのでそれで終わりとか、AIを導入せよと言っておいて、何をしたいのかが判らないとか、そういう事です。
『⑧実のないブレーンストーミング』は、また別の機会に取り上げますが、ブレーンストーミングで成果が出たためしがありません。時間の無駄です。
『⑨再実行できないバッチ処理』は少し特殊ですが、再実行すると同じデータが2回登録されてしまい、エラーで停止していた方がまだリカバリが楽だったとか、エラーデータを除いて再実行しようとしてもできなかったりとか、要するにエラーリカバリの事を何も考えていないプログラムという意味です。
3.なぜ嫌いなのか?
当コラム『Python なんて、大っ嫌い!』ですが、URLは、http://el.jibun.atmarkit.co.jp/pythonlove/ です。これは、エンジニアライフ(編)のS女史の計らいです。(※7)
要するに、何らかの期待をしているときに、期待以上の場合は好きになり、その期待に応えてくれない場合に、嫌いになっています。
「まあまあ」でお茶を濁すのではなく、嫌いな所を明確にして、少しづつでも改善していければよいと思います。
P子「喧嘩にならないようにね」
ほな、さいなら
======= <<注釈>>=======
※1 P子「それは怖いもの」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。
【自身神なり、家事を野次】
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/chatrun/2012/09/post-f262.html
こちらもごひいきに(Kindle Unlimited.なら0円です)
https://www.amazon.co.jp/s/ref=dp_byline_sr_ebooks_1?ie=UTF8&field-author=%E3%81%A1%E3%82%83%E3%81%A8%E3%82%89%E3%82%93&search-alias=digital-text&text=%E3%81%A1%E3%82%83%E3%81%A8%E3%82%89%E3%82%93&sort=relevancerank
※2 狩猟民族の営業
いつか、『営業と技術、どっちが偉い』というテーマで取り上げる予定です。
※3 リスクを取らないトップ
017.(解説)理想的なトップは自然淘汰される
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/pythonlove/2018/11/017.html
024.リスクを取らないトップを説得する方法
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/pythonlove/2019/01/023.html
※4 コミュニケーション能力至上主義者
015.(解説)コミュニケーション能力とSEの資質1
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/pythonlove/2018/11/015se1.html
016.(コラム)コミュニケーション能力とSEの資質2
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/pythonlove/2018/11/016se2.html
※5 ⑩エラーメッセージを出さないプログラム
ORACLEでEXCEPTIONをRAISEするとき、変数にメッセージをセットして返す時に、変数定義の文字数が少ないと、本来のエラーではなく、「ORA-12899値が大きすぎます」が出たりして、意味不明な場合があります。
※6 『魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ』
https://xlab-online.com/mindset/3367.html
※7 S女史の計らい
> 新ブログ、設定しました
> URLはこちらです(敢えてのLOVE)
というコメントに少し涙が出てしまいました。