レインメーカー (34) スカウトとユニット名
◆アリマツ通信 2022.7.26
新ユニット誕生
すでに告知されていますが、来月1 日付けで、DX 推進室に新ユニットが誕生することになりました。
昨日の人事通知は、三つの点で通常と異なっていました。みなさんも気付かれたと思います。一つ目はユニット長が朝比奈さん(現DX 推進ユニット)であることです。勤続年数の短い女性社員がユニット長になる、というのは、これまでなかったことですね。
二点目はユニット名です。そう、本来なら正式なユニット名が告知されるところが、「Q 業務臨時専属ユニット(仮)」となっていましたね。椋本副部長によれば、正式名称は後日の発表となるそうです。
そして三点目は新ユニットへの異動が現在のところ朝比奈さん一人であることです。新ユニットのメンバーが誰になるのかは、現在調整中であるためなんですね。
とにかく異例ずくめの今回の新ユニット。同じDX 推進室の中でどんな役割を担うことになるのでしょうか。私、土井もDX 推進室の一員でありながら、まだ耳に入ってきません。続報をお待ちください。
文 総務課 土井
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
すでに田代が話し始めて20 分が経過している。イズミは耳を傾けながら、そっと会議の参加者を見回した。DX 推進室およびDX 推進ユニットの全メンバーが顔を揃えている。普段、滅多に顔を見せることのない桑畑副社長まで参加していた。
様々な理由を述べてはいたが、つまるところ田代の主張は一点に集約できるものだった。すなわち、新ユニットにDX 推進ユニットのメンバーは出せない。
何かと田代に冷遇されてきた山下ヨウコと池松ノリコの二人は、好意的とは言いがたい表情で田代を見ている。その視線は、時折、何かを訴えるように椋本副部長に向けられた。「私が決めたことだ。君は黙って従えばいいのだ」などと一喝してくれるのを密かに期待しているのだろう。
残念ながら椋本がそんなことをするはずがない。イズミにはよくわかっていた。映画やドラマと異なり、昨今の企業で、人前での叱責など百害あって一利なしであることを、副部長という要職にある人間が知らないはずはない。
むしろ椋本は、田代の意見を最大限尊重しているような態度すら示している。今日の会議も田代の要請に応じて開催されたものだ。何も知らない社員からは、椋本が田代の機嫌を損ねることを恐れているようにも見えるだろう。
ある意味で、それは事実だった。まだ各CC における<コールくん>の使用率には及ばないものの、新規業務に限定すればNARICS の採用がほぼデフォルトになっている。田代にへそを曲げられ、業務に支障が出るような事態は避けたいのは確かだ。まるで<コールくん>における宇都と同じような立場に、田代はなりつつあるのだ。
その皮肉な状況は、同席している近藤シオリと、この会議のためにわざわざ名古屋CC から出張してきた紫吹ユウの両SV も感じているようだ。シオリはまだ苦笑するだけの余裕があるようだが、紫吹の方は険しい表情を浮かべている。
今回の新ユニット設立は、紫吹が土井を通して伝えてきた情報が発端だった。QQS の担当者からいち早く、次回のイベント内容について情報を仕入れた紫吹は、トピックスの一つ、ぐらいの軽い気持ちで土井に話をした。土井は椋本や田代ではなく、イズミにその情報を最初に伝えた。正式な業務情報としてではなく、ランチのときに「そういえば......」と前置きしてのことだ。
その話を聞いて、イズミはすぐにDX 推進ユニットが抱えているタスクと、判明している上期のスケジュールを全てチェックし、必要な工数等をはじき出した。最も楽観的に事が進んだとしても、かなりの負荷が全開発メンバーにかかる。それがイズミの予測だった。
最大の懸念点は、田代の女性プログラマへの偏見だ、ということにイズミは気付いた。おそらく田代は、妊娠が発覚した山下と、落第生フラグを立てたノリコには、重要なタスクをアサインしようとはしないだろう。前者に対しては体調を気遣うという理由で、後者に対してはスキルを理由にして。
田代ともう一度話してみよう、と考えかけたイズミは、すぐにそれを断念した。面と向かって説得しようとすれば田代の態度は硬化し「そんな戦力にならない奴らはかえって足手まといだ」ぐらい、言い放つかもしれない。かといって、遠回しに二人を他のメンバーと同等に扱うように進言しても効果はないだろう。もちろん二人の力なしで本当に全てのタスクをオンスケで消化できるのか、と問い詰めるようなことは絶対にできない。
最終的にイズミが出した解決方法は一つしかなかった。組織自体を分離するのだ。
その提案を聞いた椋本は、最初は驚いたものの、理由を聞くと納得して了承した。椋本がイズミの計画に加えた修正点はただ一つ、発案者を自分にする、ということだけだった。
「別々のユニットになったとしても、二つのユニットの協力関係は必須だからね」椋本は考えながら言った。「田代くんが朝比奈くんにわだかまりを残していては、何かと支障が出るだろう。私の案、ということにしておけば、田代くんの怒りの矛先は私に向く。なに、副部長なんてものは、下から、何だあの野郎、何もわかってないくせに、ぐらい思われていた方がいいんだよ」
椋本の言った通り、田代の負の感情は、その大部分が椋本に向けられたようだった。それでも田代はイズミに対して、どうして断らなかったんだ、とでも言いたげな目を向けることもあったのだが。
「......以上の理由から」田代はようやく話を切り上げる気になったようだ。「うちのユニットの開発メンバーは、全員、多忙なんです。まだ正式名もないユニットに出すことはできません。臨時であっても無理ですね」
田代が着席すると、すかさず椋本が発言した。
「田代くんの言いたいことはよくわかったし、もっともなことだと思うよ。NARICS の開発、改修状況は、日報と月報でだいたい把握しているから、メンバーを欠かすわけにはいかないことも理解できる」
田代が満足そうに頷き、また何か言おうとしたのを、椋本は手で制した。
「ただQQS の仮称業務B の方も、QQS 案件の中では重要度が低いわけではない、ということも理解してもらいたいんだ。最初はここだけ外注する、という方法も考えたんだが、当然、利益が縮小することになるし、今後も同様の事態が発生したときのことも考慮しておかなければならない」
田代が顔をしかめて頷くのを待って、椋本は続けた。
「そこで提案なんだがね」椋本は微笑んだ。「山下さんと池松さんを新ユニットに異動してもらう、というのはどうだろう」
「はあ?」田代は呆れたように笑った。「私の話を聞いておられましたか? そんな余裕はありません。椋本さんも、たった今、タスクの状況は把握していると仰っていましたが」
「タスクを確認したところ、山下さんと池松さんは、他のメンバーと比較して負荷は低いようだね」椋本は穏やかに指摘した。「もちろん理由はわかっているよ。山下さんは身体のことがあるからね、あまり無理をさせてはいけない、という配慮からなんだろう? 池松さんも女性で深夜までの残業はさせづらいのもわかる。リーダーらしく個々のメンバーの事情まで考慮してくれて感謝しているんだ」
「......」
「であれば、二人が抜けたところで、現状にはそれほど影響しないんじゃないかね?」
反射的に何か言いかけた田代だったが、すぐに口を閉ざすと、少し考えた後で、イズミに顔を向けた。
「朝比奈さんは、それでいいのか?」
「ええ」イズミは頷いた。「問題ありません」
「山下さんは8 月か9 月には産休に入るんだよ」田代は指摘した。「QQS 案件は10 月末。開発のピーク時に抜けることになっても?」
「ああ、そのことだがね」椋本が思い出したように言った。「以前から要望のあったテレワーク勤務をいくつかの部門で、試験的に導入することが決まったんだ。コロナも落ち着きかけているから、いささかタイミングがずれたが、いずれ同様の事態になったときのことも考えておく必要があるからね。CC 業務は今のところ無理だが、経理や法務など、必ずしも出社の必要がない部門ではテレワークを推進していきたいと思っているんだ」
「つまり山下さんは......」
「テレワークで開発に参加してもらう予定だ。もちろん無理のない範囲でね。すでに必要な準備を進めている。来月中には環境が整うだろうから、それを機会に山下さんにはテレワークに切り替えてもらうよ」
「そうだとしても」田代は疑わしそうにイズミに言った。「開発メンバーは二人だ。それで業務B のシステムが構築できるのか?」
「十分とは言えませんね」イズミは認めた。「少なくとも、現在、伝え聞いている情報によれば、ですが」
「どう補完するつもり?」
「別の部署からスカウトできないかと思っているんです」
頭に虫でも湧いているのか、というような顔で、田代が見つめてきた。特殊能力を使わなくても、その心の内は明確だった。アリマツ社内にプログラマが存在しているのは、DX 推進ユニットだけだ。どこからスカウトしようと言うのか。
「何か軽く考えてるようだけど」田代が心底呆れたような声を出した。「確かにCC のSV さんには、自分でExcel のマクロを組んだり、Access で小さなツール作ったりしてる人もいるみたいだけどね。CRM システムを作るのはまた別次元の話だよ? ましてや業務B の方は外部API 使ったり、NARICS とデータ連携したり、いろいろ難易度高いんだ。素人に毛が生えた程度じゃ無理だと思うね」
田代の言葉に、全員がイズミを注視した。椋本も例外ではない。無理もない。イズミは椋本にも自分の目論見を全て話したわけではないのだから。
「一応」イズミは答えた。「あてらしきものが、あると言えばあるんですが」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「それで私のところに来たわけ?」野沢モエは怒っていいのか、笑い飛ばした方がいいのか迷う様子だった。「あなた、何考えてるの」
「そんなにおかしな考えですか?」
「当たり前でしょう。宇都さんが朝比奈さんのシステム構築に協力なんてすると、本気で思ってるの?」
「私が言っただけじゃ無理でしょう」私じゃ逆立ちしても持てない色気があるなあ、と思いながら、イズミはモエの目を見つめた。「でも、野沢さんが説得してくれれば違ってきませんか」
「その前提がそもそもおかしいんじゃないの。どうして私があなたに協力しなければならないのかしら」
「それが宇都さんにとってベストだと思うからです」
新規業務において<コールくん>が採用されることは、今後もないだろう。それどころか、現在<コールくん>を使用しているCC からも、すでにNARICS に切替ができないか、という相談が何件も来ている。既存のシステムの移植はすぐにできるものではないが、何か大きな改修が発生したタイミングで切替を要望することは十分に考えられる。
「そういう話があることは耳に入ってるわ」モエは認めた。「でも<コールくん>がいずれ全てNARICS に切り替わるとしても、今年や来年にそうなるとも思えない。そうね、10 年ぐらいってとこかしら。違う?」
「妥当な試算だと思います」
「前に聞いた話だと、DX は元々<コールくん>の保守をアイカワから社内に移管することが目的だったのよね。でも、その計画は途中で変更になった。DX 自体が新しいCRM システムを開発することで<コールくん>自体の価値を相対的に下げるってことに」
「はい」
「その計画は成功しNARICS が開発された」モエはうっすらと笑みを浮かべた。「でも<コールくん>はそのまま残って、まだ使用され続けているし、保守はアイカワのまま続いている。宇都さんにとって、今の状況はベストではないかもしれないけど、それほど悪いものでもないとも言えるんじゃないかしら。あえて新システムに協力する理由がわからない。あなたの言うベストって何?」
「私はシステム開発の経験が長くはないんですが、一つ理解していることがあります。業務知識はシステム開発において、とても重要な要素だということです。コールセンター業務の知識がなくても、SV さんの要望通りにシステムを作ることは、ソフトウェアエンジニアであれば難しくはない。でも、業務知識があれば、最適化の提案ができるし、本質的な部分での仕様漏れや手戻りを大幅に減らすことができます」
「意味がよくわからないんだけど」
「たとえば、どこのCC でも大抵、業務終了後にコール数と応答数、放棄呼なんかの集計レポートを出してクライアントに送信してますね。ところが、このレポートを出すのに、SV さんが業務終了後に1、2 時間もかけてるんです。なぜかと言うと<コールくん>は、内部で登録したデータしか参照できないからなんです。だからCMS のコンソールと<コールくん>の画面を見比べて、数字を手修正したりしてます。でもCMS には全てのコールのデータがあり、直接の連携はできなくても、CSV ファイルでの出力は可能です。CSV ファイルをインポートすればSV さんの手間は大きく省けるじゃないですか」
「そういうことはCC から要望が出てくれば、改修することはできるでしょう」
「ところがCC のSV さんは日々の業務に追われていて、CMS にCSV エクスポート機能があることさえ知らない人が多いし、知っていても<コールくん>にインポート機能を追加すると費用がかかる、と考えて依頼を出さないこともあるんです。これまで手動で数字を拾ってきて、手間がかかる以上の問題はなかった。それなら、あえてコストをかけて開発することもないか、というわけです。でもこれって、システム開発担当が、CC の現場の状況を把握していて、なおかつCMS の機能を熟知していれば、共通機能として改修しましょう、という逆提案ができます」
「ふーん」
モエの声は関心のなさを示すように薄い響きだったが、その目は何かを考えるように光っていた。
「今のところ、アリマツでそれができるのは、宇都さんだけだと思うんです。違いますか?」
「そうかもね。でも、それを生かすのであれば<コ―ルくん>でだっていいんじゃない?」
「<コールくん>に何か新しい機能を追加するたびに、不具合が発生する率が高まっていることは野沢さんだってご存じでしょう。それにアイカワと宇都さんのつながり......あえて言うなら癒着はCC のユーザだってわかっていますよね。今さら<コールくん>で何か新しいことをやろうと思っても、アイカワに仕事を出す口実だろう、ぐらいにしか思われませんよ」
「......」
「ところが、宇都さんが新ユニットに協力して」イズミは畳みかけた。「<コールくん>とは関係のないところで、新しい業務改善などを提案したら、ちょっと社内の見る目も変わってくると思いませんか」
平静さを装っていても、モエの心が大きく動いたのがイズミにはわかった。
「だけど」モエは躊躇いながら言った。「あなたの新ユニットにはプログラマが足りないのよね。宇都さんは業務知識はあっても、プログラミングの知識はないはずよ。今度のQQS 案件の別業務用システムの開発はどうするの?」
「はい。そこのところも宇都さんのお力をお借りできれば」
「......つまりアイカワに出すってこと?」
「いいえ。アイカワからうちに人を派遣してもらいたいんです。アイカワはSES 業務もやってましたよね、確か。むしろ受託開発より、現在はそっちに主軸を移しつつあるとか」
「費用は?」
「DX 推進室の予算で何とかなると思います。椋本副部長には事前に話を通してあります。将来的にはアイカワから3、4 名程度、うちに常駐してもらえば」
「将来的って、QQS 案件が終わったら、あなたの新ユニットは解散して、メンバーはDX ユニットに戻るんじゃないの?」
「私はそのつもりはありません」イズミは舌を出してみせた。「作ってしまえばこっちのものです。ある程度の実績があれば、それを材料に継続の話に持っていけます」
「それも椋本さんに相談済み?」
「いいえ、これは根津さんに」
「根津さん?」
「椋本さんと根津さんは同期で同格。ライバル関係、というのは誰でも知ってることです。QQS 案件も名古屋CC 主管だし、今期の案件がうまくいけば、来期以降も継続受注が見込めると言っていました。となれば、業務を知っている新ユニットが継続していた方が話が早いですよね」
不意にモエは笑い出した。
「呆れた人ね。その調子で全社を巻き込むつもり?」
「必要なら」
「5 月にフィンランドの女性の首相、名前、忘れたけど来日したのを憶えてる?」
「は?」急に全く無関係な話題を振られてイズミは戸惑った。「ネットで見たような。それが何か?」
「NHK のインタビューで言ってたのよ。現代のリーダーシップとは、多くの団体や個人の声を聴き、巻き込むことって」
「そうなんですか」
「朝比奈さん、案外リーダーに向いてるのかもね」モエはからかうように言った。「人を巻き込めるって重要な才能だから」
「......私は最善と思われることをやってるだけです」
「それができない人が多いのよね。コツを知りたいものだわ」
「タマネギと同じだ。一枚ずつむくんだよ」
「タマネギ?」
「映画のセリフです」
モエはまた笑った。
「いいわ。とにかく宇都さんに話してみる」
「ありがとうございます」
「結果は保証しないわよ」
「ダメだったら、また別の手を考えます」
「ダメとは思ってないってことね。全く、朝比奈さんを見てると、例のウワサがアホらしく思えてくるなあ」
「ウワサ......」
「雨のやつよ」モエはふと思いついたように顔を上げた。「そういえば新ユニットの名前、まだ決まってないんだって?」
「メンバーが揃ってからにしようかと。椋本さんからは早めに決めろと言われてるんですが」
「そんなの、あれしかないじゃない」
「?」
「レインメーカー」モエは面白そうに言った。「これ以外、適切な名前は思いつかない。朝比奈さんのユニットだもの」
(続)
この物語はフィクションです。実在する団体名、個人とは一切関係ありません。また、特定の技術や製品の優位性などを主張するものではありません。
コメント
匿名
宇都ここで強キャラになって帰ってくるのおもしろすぎる。
100点です。
匿名
前回のコメント欄に予言者発生して笑ってしまった。
ドロドロ展開待ったなし。
匿名
「まるで<コールくん>における宇都と同じような立場に、田代はなりつつあるのだ」
まさしく…
匿名
タイトル回収ってモエ(萌・燃)ますよね…
匿名
アニメ化してほしい
匿名
いつも楽しみに読ませていただいてます。
> モエの声は関心のなさを示すように薄い響きだった、その目は何かを考えるように光っていた。
↓
> モエの声は関心のなさを示すように薄い響きだったが、その目は何かを考えるように光っていた。
でしょうかね?
匿名
アリマツにカネの雨が降るぞ~!!
匿名
それにしたってユニット名でレインメーカーはないでしょう。恥ずかしすぎるわ
h1r0yuki
タイトル回収大好き侍でござる
匿名D
いやしかし、宇都氏はともかくアイカワまで取り込んでしまうとは思わなんだ。
今までのようなうまい汁は吸えなくなっても、
席が継続するのなら、取引の価値は十分にある。
「コールくん」は、彼らにとっても足手まといになりつつあるんでしょう。
しかし、イノウーといいイズミ女史といい、
入社早々アクティブだなあ。
まあ、そうでないと物語の主人公なんて務まらないだろうけど。
田代氏は、本人はリーダーをやりたいんだろうけど、
自分の情緒や偏見を優先するようじゃだめだね。
つか、羹に懲りて膾を吹いているんだよな。
リーベルG
匿名さん、ご指摘ありがとうございます。
「が」抜けてました。
fksk
約半世紀前に新卒で入社した会社。開発チーム内が担当ごとにグループ分けされていて、通常のチームは第1グループ、第2グループとか無難な名前がつけられていたのですが、私が配属されたチームではグループ名が、マーキュリー、マーズ、ジュピター。
当時は中二病なんて言葉もなかったので、随分おしゃれな名前付けだと新卒な自分は思ったものです。
で、ある日の飲み会でチームのやり手プロマネと話したんですよ。
「グループ名が惑星名っておしゃれですね、天文ファンの方がいるのですか?」
「あーあれはセラムン(セーラームーン)。俺が決めた。」
「あ、亜美ちゃんの初恋、最高でしたね(まじかよ・・・)」
なんでまぁ恥ずかしいチーム名でも意外となんとかなるもんです。
ちなみにやり手プロマネは、今や事業本部長。若手だけ集めて開発経験させるチームをつくって「ウサギさんチーム」って名付けたのですが、ちびうさなのやら、ガルパンおじさんなのやら。
SQL
セーラームーン世代で約半世紀前はさすがに大げさ…
ななし~
> なに、副部長なんで下から、何だあの野郎、何もわかってないくせに、ぐらい思われていた方がいいんだよ
→副部長なん「て」下から
...ご本人の科白でしたので、こちらの方が自然かと思いました。
これからの展開、楽しみにしています!
匿名D
半世紀前て、長浜も富野もひよっこの頃だろうが。
リーベルG
ななし~さん、ありがとうございます。
「て」でした。
なんなんし
四半世紀
の間違えなんだろうなぁ(´・ω・`)
fksk
ありゃ・・・すいません。四半世紀 の誤記です。