ふつーのプログラマです。主に企業内Webシステムの要件定義から保守まで何でもやってる、ふつーのプログラマです。

イノウーの憂鬱 (36) エゴイスト

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 以前、マギ情報システム開発が出してきた工数見積は、管理工数を含めて194.7 人日だった。今回、サードアイから届いていた工数は60 人日、一人月20 人日換算で3 人月と半分以下だ。夏目課長から、あらかじめ上限の数字が提示されてのことだろう。
 内製での構築を前提にぼくが算出したのは2.5 人月だ。サードアイ見積はこれに近い数字だと言えるが、算出の前提は全く異なっている。まずシステム開発室では利益を出す必要がないので、工数は人件費とニアリーイコールとなる。また、結合テストや総合テストは、営業部社員などに協力してもらうつもりで工数を省いている。さらに東海林さんの提案にもあったように、使用頻度の少ないマスタのメンテナンス画面を作成するつもりはなかった。数レコードしかないマスタなら、XML ファイルやJSON ファイルに記述しておき、システム開発室のメンバーが手動で修正すればいい。
 対するにサードアイは、企業として利益を計上しなければならないため、見積書に記載した金額が原価のはずはない。もちろん、各種のテスト工程も省略することはできない。マーズ・エージェンシーが納品物として、テスト結果報告書を要求するだろうから。どうやって、ここまで見積金額を下げたのか、と、ぼくは興味津々で夏目課長と東海林さんのやり取りを聞いていた。
 二人は今、新ダリオスの稼働環境について話していた。もっとも事前に協議したらしく、ほとんどは確認の域を出ていない。データベースはPostgreSQL を使用する。マギ情報システム開発の提案と同じで、インストールとセットアップをIT システム管理課で行う点だけが異なっている。開発工数削減のために、IT システム管理課に交渉した結果だろう。
 環境面の確認事項が終わったとき、大竹専務がおもむろに口を開いた。
 「一ついいですか」
 夏目課長は驚いたが、東海林さんは落ち着き払って答えた。
 「どうぞ」
 「そもそも、開発言語は何を使うつもりなんですかな」
 言われてみれば、見積書にも見積詳細説明にも言語についての記載はない。当たり前のようにJava だろう、と考えていたが、東海林さんの答えは違った。
 「Python で考えています」
 「ああ、それは危険ですな」大竹専務は間髪を入れずに返した。「Java にしていただきたい」
 「なぜ危険なんですか」
 「ちょっとしたWeb API とか、機械学習なんかにはいいかもしれんが、業務システムには向かんでしょう」
 「Python の業務システムだってたくさんあります」
 「そうかもしれんが」大竹専務は東海林さんを睨んだ。「一定以上の規模の業務システムには不向きでしょう。少なくともダリオスには適当ではないと考えますね」
 「ほう」東海林さんはテーブルの上で指を組んだ。「どのような点が適当でないのか知りたいものですね」
 「変数の静的型宣言ができない言語でしょう」
 「値を代入したときに型が決まります」
 「それでも曖昧なことには違いない」
 「Python3 からは型宣言も可能になっていますよ」
 東海林さんはノートPC を操作し、Jupyter Notebook を起動した。素早くPython のコードを入力する。

jn-1.png

 「こうです」
 「私が言いたいのは、文字列を代入した変数に、後から数値を代入することもできてしまう、ということですよ。型宣言しようがしまいが、それは変わらない」
 大竹専務は言葉を切ると、いきなりぼくに顔を向けた。
 「井上、そうだな」
 いきなり話を振られたぼくは、驚きながら頷いた。
 「え、ええ、はい。そのとおりですが......」
 「つまり」大竹専務は東海林さんに向き直った。「実行時にならないと発覚しないバグが混入する可能性が高い、ということです。業務システムに使うには危険です。違いますか」
 「極論すぎますね」東海林さんは応じた。「大竹さんの仰る、一定以上の規模の業務システムであれば、項目定義を厳密に行うはずですね。取引先名なら文字列型、消費税率なら浮動小数点型、といった具合に。変数名を項目定義に従って命名すれば、文字型の変数に数値を代入したり、その逆はありえません」
 「コーディングルールですか。それが厳密に守られる保証はないんじゃないかね。往々にして間抜けなプログラマは、扱いやすいからという理由だけで、発注日を8 桁の文字列で定義したりするものだ。テーブル定義ならともかく、個々のプログラムの変数名を全てチェックすることなどできないでしょう」
 「それは開発体制、チェック体制としての話になります。適した言語かどうかとは別の議論ですよ」
 「変数の型が言語的に担保されている方が安心なのは間違いない話ではないですか。プログラマが変数の型を忘れても、IDE が即座にコーディングエラーを出してくれる」
 「業務システムであれば、必ずテストを行います」東海林さんは言った。「間抜けなプログラマが変数を間違って使っていたとしても、テスターがまともであれば発覚します」
 「理想論だ」
 「業務システムイコールJava という決めつけこそ、理想論ではないでしょうか」
 マーズ・エージェンシー側の人間は、東海林さんとプログラミング言語を論議する大竹専務を、驚きの目で凝視していた。
 「研究用途ならともかく、業務システム構築なら、現時点ではJava を選択する方が有利だと思いますね」
 「なぜですか」
 「枯れた言語で、ライブラリもノウハウも多く蓄積されているでしょう」
 「今、Python は新規に学習する人が選択するプログラミング言語としては、Go 言語とトップを競っています。若い人たちにもPython 使いが増えてくるでしょう。逆にJava は古い、という印象すらあるようです。今後のメンテナンスを考慮するなら、Python を選択肢から外すのは逆に危険ではないですか? いずれ、優秀なエンジニアはJava ではなくPython に流れていく傾向が強まるかもしれませんよ」
 「現行ダリオスはJava です」大竹専務は反論した。「そのまま流用できるロジックもあるはずですよ」
 「COBOL のシステムを延命させてきた人も、同じことを言っていたと思いますよ。大竹さんともあろう方が、過去の遺産に拘泥するようなことを仰るんですか」
 「業務システムで使いそうなライブラリについては、Java の方が充実しています」大竹専務はまた、ぼくの方を見た。「井上、君は現行ダリオスを調査したな?」
 「はい」今度は動揺することなく答えることができた。「一通りは」
 「発注書や発注請書はPDF 形式で出力しているな」
 「そうです」
 「PDF 生成のライブラリはJasperReports だな」
 「えーと......」そこまで深いレベルの質問が来るとは予想していなかったぼくは急いで記憶を辿った。「はい、確かそうです」
 「ああ、なるほど」東海林さんが頷いた。「Python でJasperReports ファイルを処理できるのか、ということですか」
 「そうです。私の知る限り、Python でJasperReports の.jrxml ファイルを使ってPDF を生成できるのは、pyreportjasper しかなく、それもPure Python ではなくJDK が別途必要になる。違いますか?」
 「正しい認識です」
 「ということは、帳票類は新たに別のライブラリで設計し直すということを想定しておられるのかな」
 「そこはPDF 生成処理を、別途Java のスタンドアローンアプリケーションで用意しておいて、Python からos かsubprocess を使って呼び出す形で考えています」
 「そこまでしてPython を使う理由を見出せませんがね」
 「Java に固執する理由も見出せませんね」
 しばし二人の視線が空中で衝突した。ぼくは当惑して斉木室長と顔を見合わせた。大竹専務がプログラミング言語の是非を問う議論を東海林さんと繰り広げるとは想像外だ。しかも、ダリオスで使っているライブラリや、Python のライブラリの知識まで有しているとは。社内開発部門の廃止を公言している人の言動とは思えない。
 「東海林さん」大竹専務が考えながら口を開いた。「さきほど、今後のメンテナンスを考慮するなら、と言いましたな。消費税率のアップデートはSQL を流せばいいとも。それは、うちのシステム開発室の社員を念頭に置いてのことですかね」
 「当面はそうです」
 「残念ですが、システム開発室は廃止の方向で話が進んでいましてね」大竹専務は短く笑った。「SQL を書ける人材はいなくなるかもしれません。その場合、東海林さんの前提は崩れるのではないですか?」
 「廃止ですか」東海林さんは驚いた様子もなかった。「理由をうかがっても?」
 「うちの業務に開発部門など不要だからです」大竹専務の冷たい言葉が会議室内を走った。「必要なシステム開発は外注すればいい。御社のような優秀なベンダーにね」
 「でもコストがかかる」東海林さんが冷静に応じた。「外注すれば、SQL 一つ流すだけでも費用が発生します。現実的に請求するかどうかは別ですが。確かにベンダーではないのに開発部門を正社員として常駐させておくのもコストがかかるかもしれませんが、それ以上のメリットがあると思いますがね」
 大竹専務はいきなり笑い出した。
 「東海林さん東海林さん」面白くてたまらない、といった様子で大竹専務は手を振った。「あなたが営業から嫌われるわけだ。ベンダーなら可能な限りの利益をユーザから搾り取ろうと尽力すべきでしょう。御社のダリオスのメンテナンスは、今後、弊社が全て引き受けます、御社の開発部門の出る幕はありません。そう言うのが正しいんじゃないですかね」
 「ベンダーロックインは、長い目で見れば、発注側受注側のどちらにもデメリットしかもたらしませんよ。健全な競争がなければ、技術を向上させようという意欲も生まれません。それに、我々のようなベンダーにとっては、ユーザ企業側のシステム部門が優秀であった方が助かるんです」
 ここで始めて東海林さんはぼくの顔をまともに見た。
 「ご存じかもしれませんが、彼は以前、うちで働いていたプログラマです。優秀な人材であることは保証しますよ」
 てっきり否定か、それに近い言葉が返ってくると思ったのだが、意外にも大竹専務は頷いた。
 「井上が優秀であることはわかっています。短い期間ですが、各部門の無理難題をこなして、実績と信用を積み重ねてきましたからな」
 「開発部門が不要だというお言葉とは反しますね」
 「優秀だからこそ」大竹専務の声に熱が入った。「開発部門などで潰したくはないんだ。東海林さん、あなただって何人も知ってるはずだ。優秀だから過剰なタスクを押しつけられてきたエンジニアを。真面目で責任感が強い奴ほど、押しつけられた期待に応えようと無理をする。オーバーワークになり、プライベートにまで仕事を持ち込むようになる。夢の中までコードが現れるようになり、心身ともに疲労を蓄積させていく。そしてある日、限界が来てスイッチが切れる」
 「それはご自身の経験からですか」東海林さんは静かに訊いた。「例の......」
 「私のことはどうだっていい」大竹専務はテーブルを叩いた。「プログラマは報われない専門職だと言ってるんだ。他の専門職と違って加齢が有利に働くことがない。視覚や聴覚の衰えには抗えないし、次々に生まれる新しい技術の勉強を怠れば脱落する。若い頃の経験が生きるということが少ないんだ。さっきCOBOL の話をしましたな。そのとおり。汎用機全盛の時代に第一線で働いていた人間が、Java にしろPython にしろ、ダリオスのリニューアルプロジェクトに放り込まれたとして、COBOL の経験を生かせると思いますか。老害と陰口をたたかれ、邪魔者扱いされるのがオチだ。かといって、日本のIT 業界ではプログラマの地位は低いままだ。苦労に報いるだけの報酬を払うことができない。マネジメント職の取り分を増やさなければ、そちらから不満が噴出する。仕方なく、プロフェッショナルであることを見ないようにして、管理業務をやってないから、という理由で給与を低い水準のままにしている。違いますか」
 「それで開発部門を廃止しようと?」斉木室長が思わず、といった様子で呟くように訊いた。
 「ああ、そうだ」大竹専務は斉木室長の言葉に答えたが、視線は東海林さんに向けたままだった。「プログラマ職などに未来はない。井上だってそうだ。今はバリバリやってて充実しているかもしれないな。新しい言語やフレームワークを憶えて実践していくのが楽しくて仕方がない時期だろう。自分が一生、この仕事を続けていけることを疑う理由などないものな。だけどな、いつか最新技術についていけなくなる日が来る。その日は来るんだ。確実にな。そのときになって、ああ、上司にゴマすって役職もらっとくんだった、なんて後悔しても遅いんだ。そういう将来のことを考えてみたことはあるのか?」
 その質問が自分に向けられたものだと気付いたのは、東海林さんが答えを促すようにぼくを見つめていたからだ。
 「確かに」ぼくは大竹専務の熱量に戸惑いながら答えた。「そこまでの将来設計を持っていたといえばウソになりますが」
 「そうだろうな」
 「でも、誰かがプログラミングをやらなければ......」
 「誰かがやればいい」大竹専務は素っ気なく答えた。「うちの誰かである必要はない」
 「ですが、必ずしもプログラマが......」
 ぼくは東海林さんを例に反論するつもりだったが、大竹専務はそれに先んじた。
 「東海林さんのようなケースもある、とでも言いたいのか、君は」大竹専務は呆れたように言った。「確かにこの人は、もう50 近いのに第一線で現役のプログラマとして活躍している。プログラミングだけではなく要求分析も設計もこなせるし、こうして営業的な交渉だってできる。だがな、彼はあくまでも特殊例だ。一種の天才か変人で、どっちにしろ凡人の参考にはならんよ。1000 人のプログラマがいて、東海林さんレベルまで行けるのは、せいぜい一人か二人というところだ。あとは、妥協して管理職に転向するか、別の業界に転職するかどちらかなんだ。それとも何か。君は、自分が東海林さん級になれると幻想を抱いてでもいるのか」
 「それは......やってみなければ」ぼくはやっと答えた。「それに自分がやりたい仕事をやっている満足感はあります。それって大事なことじゃないですか」
 「ああ、そうか」大竹専務は無知を哀れむような笑い声を出した。「君は独身だったな。もし結婚して、一人か二人の子供ができて、住宅ローンや教育費や諸々の費用が必要になったとしても、今のままの給与でやっていけると思っているのか? 子供に音楽の才能があるとわかっても、自分がやりたい仕事をやっているから、お前を音大に行かせてやることはできん、と言うわけか。なるほどなるほど。大したエゴイストだな」

 (続)

 この物語はフィクションです。実在する団体名、個人とは一切関係ありません。また、特定の技術や製品の優位性などを主張するものではありません。

Comment(44)

コメント

匿名

五十嵐さんと絡んで欲しいな。

ちゃとらん

おおおぉぉぉ… これは予想外の展開!


私は『業務システムにPythonは使えません』派なので、なんと大竹専務と同意見で、東海林さんを敵に回してしまいました。


といって、このまま東海林さんがやり込められるとも思えません。今後の展開が楽しみです。

匿名

> 「今のままの給与でやっていけると思っているのか?」
「はあ、前職よりはずいぶんベースアップしましたので......」

匿名

プログラマのままお金欲しいよお

のなめ

私は大竹専務と同じく「一定以上の規模の業務システムには不向き」派ですが、結論は逆で3人月程度であれば全然メリットの方が大きいかなと思いますね。
型がキッチリしているJavaみたいな言語は、一山いくらのエンジニアを大量に動員して開発するには必須と言えますが、少数または精鋭で開発するには不要です。前者を否定する向きもありますが、「サラリーマンエンジニア」と言う職種がある限り無くならないのじゃないでしょうかね。

のなめ

と言うかメンテ一切を丸投げする大竹専務の立場なら、言語なんか何でも良いとするのが正しいと思うのですが、矛盾したように見える態度にこそ人間性が出てくると考えるべきでしょうね

匿名

エゴだよそれは!

匿名

あれ大竹専務いい人じゃね?

匿名

子作りすることのほうがある種のエゴに思うが。。。

匿名

さすが東海林さん
安易にPythonが業務システムに使えないなどと考える愚劣な行為はしないようで安心しました

匿名

いのうー
「では3年後に大竹専務が社長になったとき、大竹社長の裁量で弊社のプログラマ全員の年収が今の1.5倍、いや2倍になるようにしてください。
それで万事解決です。」

匿名

仮定の話でエゴイスト呼ばわりとか今の時代ハラスメント扱いでは

ゆう

大竹専務の言葉が心に刺さって痛いです。。。
確かに日本でプログラムを続けて幸せになれると思えません。
給料も頭打ちになります。
本心から、社員の幸福のためにプログラマからベンダー管理などに向かわせたいなら、
大竹専務に一票を投じます。

じぇいく

これはいままでに無いテーマですね。
現場を捨てて出世しようと決意した私にとって、非常に身につまされます。

ちゃとらん

> 3人月程度であれば全然メリットの方が大きいかな…

調査・設計1、開発1、テスト・導入1なら、開発期間が1人月…か。まずい、いけそうやん。
個人的には、既存のJavaシステムとの混在には、まだ引っ掛かります。
# 新規設計のおみくじシステムとかなら、全然アリですけど。


> さすが東海林さん
> 安易にPythonが業務システムに使えないなどと考える愚劣な行為…

安易に流行り言語だからといって飛びついていないのは、さすが東海林さんです。

なんなんし

一気に大竹専務派になってしまった…

わかりみが深い(´・ω・`)

予備役社内SE

なるほど、大竹氏も東海林氏も五十嵐氏の「あの」一派だったか。

加納

> プログラマは報われない専門職だと言ってるんだ。他の専門職と違って加齢が有利に働くことがない。


合ってますね~。なかなかそういう本当のことは宣伝されませんが。
ホントにプログラマはお勧めできません。私はしょうがなくサラリーマンプログラマしてますが。


もはや自分をプログラマだとは思ってません。単なるヒラのサラリーマンだと思ってます。たまたまコーディングをするだけの、エセ専門職で、実際にはサラリーマン。それが実情です。。

ほげ

>予備役社内SE氏
どっちかつーと、反「あれ」派のような。


そもそも大竹氏がエース統合、SIer化を推進してるって話らしいから、社員の幸福の最大化としてそういう方針を目指してるんだな、と。

考えてみたらビンゴだおみくじだと、一見バカにされそうな施策も「社員を喜ばそう」という方向性での動きだと捉えれば
なるほど理解はできる。

匿名

そもそも音大に行かせられるエゴイストじゃない親って日本にどれだけいるの?

匿名

さすがリーベルGさん、おれたちにできない事を平然とやってのけるッ

匿名

大竹専務も五十嵐と同じような過去を経験して別の結論を出したって感じかな

匿名

>安易に流行り言語だからといって飛びついていないのは、さすが東海林さんです。


安易に飛び付いてると思い込む思い込みの激しさも東海林さんにはないしね笑

fksk

プログラマの職を捨ててユーザ企業社内SEに転じた身で、実際給料も自由になる時間も増えた人なので大竹専務に反論できない。。。

>東海林さんのようなケースもある、とでも言いたいのか
これもわかる発言でプログラム職のときの会社は、50代でも現役バリバリのプログラマで経験と技術的洞察力から社内で賢者とあだ名される神様みたいなプログラマーが何人かいらして、若い頃はそういったスターに憧れてプログラマーをしていたのだけど、ある日、自分の能力ではスターになれない人間だと気づいて心が折れて転職しました。
でも今でも、あのままプログラマーを続けていれば自分も神様に少し近づけたのでは?、と、ふと思う日もあるのです。

匿名

ユーザーというか保守する側がJavaでやって欲しいと言っているのに、東海林さんの立場でpython強行しようとするのは流石に越権すぎないですかね…
しかも反論内容が推論の域を出ていなく、相手の組織運営まで否定しにかかっちゃダメでしょ…
と思うので今回の東海林さんには賛同出来ないなあ


ここは持ち帰って再見積もりします、が関の山じゃないですかね。

やわなエンジニア

大竹専務曰く:

>今はバリバリやってて充実しているかもしれないな。
>新しい言語やフレームワークを憶えて実践していくのが楽しくて仕方がない時期だろう。
>自分が一生、この仕事を続けていけることを疑う理由などないものな。
>だけどな、いつか最新技術についていけなくなる日が来る。その日は来るんだ。確実にな。

どことなく「罪と罰」の第36話「チャタムハウス・ルール」のエヌ氏の発言を思い出しますね。
イニシアティブと何かあったんでしょうか?

匿名

(編集さんへ) リーベルGさんの連載作も多くなってきたので、各作品の第一話へのリンクがほしいところ…
できたら、作品毎の各話リンクもほしいところですが。

加齢が有利に働く専門職ってなんかありますっけ?
知識のアップデートはどんな職業にも必要ですし、若いころの知識は使えなくても、経験は生きること多いですよ。

ゆう

加齢(経験)が有利に働く専門職はたくさんあると思いますよ。
 
ぱっと思いつくのは、
・整備士
・溶接工
・電気工事士
・建築士
など。
  
知識のアップデートは何かしら必要ですが、
加齢(経験)で磨かれた熟練の技術は、年をとってもそのまま現場で使えます。
 
建築士に自分の家を建ててもらうなら
20年の経験者と、8年の経験者がいたら自分は20年の人にお願いしたいです。
5年でも腕ききの建築士もいるでしょうけど、
そういう突き抜けた才能のある人は例外ケースとしてです。。

藤井秀明

ユーザーのためにならない要望を撥ね付けるのも良いベンダーの仕事でしょう。
必須要件ならまだしもね。
まぁ、必須要件なら前の段階で話すべきことだし、仮にこれを必須要件にするにしても、納得いかなければそれぞれが発注しない・請けないって選択肢を取ればいいだけですしね。

まぁ、後半部分も踏まえて、顔見知り故にお互いの主義をぶつけ合ってるってことだと思いますが。

匿名

イノウー氏の憂鬱は女性関係だけではなく将来設計にも掛かっていたと。
深いタイトルですねぇ。

匿名D

ようやく、大竹専務のトラウマの片鱗がお披露目ですか。

逆に、歳食ったからという理由だけで、
高い給料がつくのが当然、という「常識」とやらもどうなんでしょうね。
年功序列型の会社でうっかり正社員を切ることもできず、
老害を抱えてしまっているような事態もあるわけですが。

匿名

今回のテーマは「働かないおじさん問題」だったのかな。

匿名

いままで登場した管理職で、最も理解しつつ最もやっかいな感じ。大竹専務。
大魔王バーン的な。

匿名

今朝はすごい燃料投下されたな|д゚)

許可されていたクラウドサービスを禁止するって言われる現場、在宅勤務中止って言われる現場が出かねない

全然本質じゃない部分なんですけどね

匿名

>今朝はすごい燃料投下されたな|д゚)
何の話ですか?

匿名

>何の話ですか?
年収300万円のプログラマーが顧客のソースコードを流出させた事件と、
年収1500万円のシステム会社の管理者が下半身を晒して捕まった事件。

匿名

いにょうー「それでもぼくはプログラマで…」
大竹専務「東海林さん、お聞きのとおりだ。井上は御社にお返しします」
東海林「西山が入社する前なら考慮できましたがね」

匿名

何年も前から公開されてたらしい…

匿名

あのさ、コメントしない人はみんな知っているんだと思いますけど、敢えて言いますね

Pythonを選んだのは工数を短縮するためで、反論も排除される理由にはならないってことだけなんですよね。

ここでそれでもjavaを推奨する人はコボラーとか、そういう感じの人なのですか?

当人は否定してないのに。。

ゆうさん>
挙げていただいた職業はプログラマーと変わらないと思ってます。
加齢による身体や能力の衰えを経験や信頼、時にはパーソナリティでカバーするのは、プログラマーも他の職業も変わらないわけで。
ただ大竹専務は、プログラマーは他と違うって言ってるので、何と比べてるんだ?って話です。
ちなみに整備士や溶接工もあんまり高給取りなイメージはないですね。
(まぁ居るには居るんでしょうけど)

ゆう

ささん

>ただ大竹専務は、プログラマーは他と違うって言ってるので、何と比べてるんだ?って話です。
確かに話に出てきてないので比較対象は曖昧だと思います。
 
>挙げていただいた職業はプログラマーと変わらないと思ってます。
大竹専務の提示した問題の一つは、
プログラマーの新技術の習得コストの大きさと、それ対する対価の低さの問題だと思います。
 
わたしが例に挙げた電気工事士や溶接工などは、
工事や溶接に必要な技術の中身は今も昔もそんなに変わりません。
(勤め先の業種上、勉強したことがありこれぐらいは知っています)
また関連法規の変更、新しい器具・機材(を使う必要が出れば)使い方の習得は必要です。
ただ、頻度は高くありません。
機材・器具などは10-20年、普通に使い続けます。
 
一方、プログラマーは、新しい技術や知識を常時アップデートさせないといけないと思います。
でないと仕事がなくなります。
フレームワークなんかは3-4年ごとにバージョンUPや新しいのが出ますし、常に勉強です。
 
>ちなみに整備士や溶接工もあんまり高給取りなイメージはないですね。
わたしもそういうイメージはありました。
のでユーキャンで平均年収を調べると、プログラマーよりは若干年収が高いようです。
あまりに不遇ぶりに泣きそうです。。。
  
 電気工 472万円
 整備工 441万円
 溶接工 437万円
 プログラマー 426万円
  
  
個人的な経験ですが、昔、55才間近のC言語プログラマーに.Netの手ほどきをしたら、
C言語の経験・知識にこだわりすぎ、オブジェクト指向にアレルギー反応を示しました。
結局、若い未経験の子のほうが習得は早かったです。
加齢(経験)が有利どころか邪魔になっているようにさえ見えました。

読者

>ゆうさん
 
おっしゃることよくんかります。
プログラマは新しい何かがどんどん出てきてそのたびに学習コストがかかる。そのわりに報われない。

それと、以前いた会社ではオブジェクト指向もRDBMSも扱った事のない部署で(某大企業の古いシステムのメンテばかりしていた)、オブジェクト指向とかデータベースという言葉を使っているとアレルギー反応を示すようになりました。

ゆうさん>
なるほどです。わかります。
他職業と比べて学習コストが大きい部類に入るのは確かだと思います。
ただ会社はその苦労に対価を払っているわけではなく、どれだけ利益がでるかや責任を負っているかで払うので、そこの苦労を対価で評価してくれって言うのは難しいかもしれませんね。
(ここでの苦労ってのは、他職業と比べて学習コストが大きいことに対する苦労)

大竹専務が、雇われプログラマーからエンジニアに成長しないと未来は無いぞ(視野を広く持て)という部分は分かるんだけどなぁ。

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