ふつーのプログラマです。主に企業内Webシステムの要件定義から保守まで何でもやってる、ふつーのプログラマです。

夜の翼 (22) バタフライ・エフェクト

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 苅田親子の交換が終わったのは、19 時を30 分ほど過ぎた頃だった。交換は警備部に一任したので、私は苅田ルミと顔を合わせずにすんだ。
 人質交換の中継映像を、私は戻ってきたサチと一緒に、オペレーション車両の中で見守った。港南台第二中学は、ディープワンズによって包囲されていたものの、隙間が皆無というわけではなかったので、タケトの母親は誰にも見られずに駐車場から忍び込んできた。停めてあった警備車両から、屈強な男性職員がタケトを降ろすと、ルミの目の前で首筋に注射を打った。その中身が単なる生理食塩水であることを知っているのは、私の他には二人の職員だけだ。ルミは動揺を見せずに近付いてくると、まだフラフラしているタケトをギュッと抱きしめた後、躊躇うことなく投降してきた。タケトは警備部によって、ルミの希望通り、自宅へと送致されるはずだった。
 私たちが交換の中継を注視していたのは、不測の事態に備えてのことだったが、他にも目的があった。包囲しているディープワンズとインスマウス人が、学校を出入りする人間に興味を示すかどうかを確認したかったのだ。奉仕種族たちは、包囲している割には、人員の出入りにはそれほど注意を払っているようには見えなかったのだ。予想通り、タケトを乗せた警備部のワゴン車は、人間にもそれ以外の生き物にも見咎められることなく、学校の敷地から出ていくことができた。もちろん、ワゴン車に乗っていたのがシュンだったら、奉仕種族たちが殺到してきたに違いないが。
 「何を待ってるんでしょうね」
 サチが呟いた。声が固いのは、私がタケトにショゴスの細胞を注射させたことを非難しているのだろう。サチに真実を話していないのは、万が一にも苅田ルミに伝わっては困るからだ。本質的に優しい人間なので、妙な同情心からルミに真実を耳打ちしかねない。
 「ケータリングか何かかな」私は補給品のゼリー食品を口にしながら答えた。「あいつらだって腹は減るだろうし」
 「こっちは」私の冗談に反応することなく、サチはちらりとこちらを見た。「何を待っているんですか」
 「そろそろ待ち時間も終わるはずだ」
 今頃、警備部の職員が、苅田ルミを訊問している。人道的に配慮しろ、とは命令しなかったから、必要であれば自白剤の使用も躊躇わないだろう。もっとも、タケトを心配する態度が見せかけでないなら、自発的な協力を期待できるはずだった。
 問題は苅田ルミが、スターウィズ教の中でどの程度の地位にいるか、言い換えるなら、エーリッヒ・ツァンの音楽について、どれぐらいの知識を持っているのか、だった。我々が求めているのは、別の時と場所で同じ事象が発生したとき、すぐに対処できる手段だ。ルミがそれらの情報を持っていないのであれば、タケトの生命を盾に、情報収集に奔走してもらうことになる。
 だが、タケトにとって幸いなことに、ルミはスターウィズ教横浜教区宣伝活動リーダー補佐という立場にあることがわかった。スターウィズ教公式アカウントの中の人の一人でもあった。
 「それはつまり」私は警備部の訊問担当に確認した。「副作用のない歌の止め方を知っているということか?」
 『知っている、と言っています。予想通り、ただ合唱を止めさせても、現状の状態が維持されるだけだそうです。位相をずらした音波をぶつけることで効果を中和することが可能になります。苅田ルミは、数値をスマホに保存していました。そのデータはすでに防衛本部に連絡済みで、サウンドデータの合成を開始しています』
 「どれぐらいで使えるようになるんだ」
 『20 分から30 分だと言っていました。届き次第、転送してもらい、ドローンで発振します』
 準備が完了次第、即座に実行するように言ってから、私は回線をソード・フォース共通チャンネルに切り替えた。
 「台場だ。待たせてすまない。ようやく反撃ができそうだ」
 私はサウンドデータの件について話した後、作戦を指示した。サウンドデータの効果が発揮されたら、即座に構築済みのロジックをデプロイし、ランチャーでアクティブにする。ディープワンズはフレシェット弾で、インスマウス人は通常兵器で蹴散らし、スターウィズ教信者への道を開く。第1 小隊と第5 小隊は、予定通り、信者たちを拘束し、残りの小隊がサポートする。
 「ただし当初の予定を変更して」私は言った。「全員の拘束は行わないことにする。リーダークラスの信者は拘束してもらうが、残りは不自然にならないように、何人かを意図的に逃亡させてくれ」
 これは苅田ルミのためだ。スターウィズ教の中で、ルミの地位が上がれば、アーカムへ流れる情報の質も上がる。
 各小隊長からの応答を確認し、コマンド2 へ切り替えた。
 「ハーミア。グールの方はどうだ?」
 『まだリモートコントロールの準備ができてないよ』ハーミアはぶっきらぼうに答えた。『このハウンドの奴は、まあ一生懸命やってるみたいだけどね』
 ランチャーが使用可能になる見込みがついた今、グールによる物理的な援護は必ずしも必要ではないかもしれないが、何事にもバックアップがあると安心だ。
 「わかった。準備ができたら教えてくれ」私はPO 課に切り替えた。「みんな、もうすぐ忙しくなるぞ。嬉しいだろう。環境が回復したら、目視できるディープワンズの対抗ロジックを構築してもらうからな」
 『それはいいんだが』福崎が答えた。『そろそろドローンによる空撮だと、観測情報の精度が低くなる時間帯だぞ』
 「わかっている。ソード・フォースの個人カメラやガンカメラも併用する」
 『ノンリーサル・オプションの方針は変わらないんだな』
 「そのままだ」
 『結界はどうするんです』諸見里が苛立った声で訊いた。
 「もちろん続行してください」
 『サウンドデータが届きました』警備部が割り込んだ。『いつでもドローンを飛ばせます』
 「全員、準備はいいか?」私は共通チャンネルで訊いた。「3 分後に開始する」
 口々に了解が返ってくるのを聞きながら、私はオペレータにプライベート回線で接続した。
 「オペレータ」私は小声で訊いた。「佐藤管理官はまだ戻らないのか」
 『さっき一度戻ってきましたが、すぐにまたEZ 室に行かれました』
 「何か伝言は?」
 『ありません。ただ、状況は把握されていると思います。緊急時に備えて、EZ 室の外にインカムを持った職員を配置しています』
 すでに充分、緊急時だ、と言いかけてやめた。一度、オペレーションセンターに戻ったのなら、最新状況を確認しないはずがない。つまり、私がやっていること、やろうとしていることを知ったということだ。その上で何も言ってこないのであれば、少なくとも重大な過失につながるような要素はない、と判断したのだろう。
 『ドローン発進します』警備部が報告した。『サウンドデータは110 秒後に発振されます』
 PO たちは、無言でオペレーション端末の表示を見つめていた。これまで構築したロジックは、すでにランチャーにロードされている。アクティブになれば、ランチャーのステータスはグリーンになるが、現在はグレーだ。
 私はソード・フォース各小隊の現況報告を求めた。すぐに、各小隊長から報告が届く。
 『第5 小隊、攻撃位置についた』
 『第9 小隊、待機中』
 『第1 小隊だ』ホレイショーの声が囁いた。『正門の横、通用扉の前で待機中。ここからだと、外の状況がよく見える』
 「どんな様子だ」私は思わず訊いた。
 『インスマウス人たちは、ウロウロ動き回ってるな。ディープワンズたちは、いくつかの集団に分かれて突っ立ってる。メシでも待ってるのかもしれんな』
 隣でサチがクスッと笑った。私は苦笑しながら訊いた。
 「実際、何を待ってるんだと思う?」
 『普通に考えれば援軍だろうな』
 情報部の調査では、過去数日の間に、小田原や熱海などから、所属不明の大型トレーラーや宅配便のトラック、およそ数十台が港南台に向かったことが確認されている。ディープワンズを海から運搬してきたのだろうと思われるが、今日に限れば、その数はゼロだ。各車両の積載量と、ディープワンズの体重から推測された個体数は、最大でも320 体。把握しきれていない車両などを考慮しても、今後、大幅に増加するとは思えない。車両以外で送り込まれる可能性はあるが、インスマウス人はともかく、ディープワンズが電車で移動するとも考えにくい。空路となると、より難易度が上がるだろう。
 「分析部、何か意見は?」
 『こちらとしても何とも』サナエが答えた。『何しろディープワンズの生態は、かなり古いレポートしか残っていなくて。人類社会の電子システムのクラッキングができるなど、こちらでも驚きの連続です』
 『サウンドデータ発振まで5 秒』オペレータがカウントダウンする。『3、2、1、発振開始』
 10 秒ほどは何も変化しなかった。モニタを見つめていたハルが、止めていたらしい息を吐いたとき、グレーだったランチャーのステータスが一斉にグリーンに変わった。
 「アクティブ化確認」私は命じた。「各隊、攻撃開始」
 各小隊から待ちかねたように威勢のいい応答があった。大型モニタのタクティクスマップ上で、ソード・フォースのアイコンが新たに生命を得たように動き出す。私は両手を固く握りしめた。
 数秒後、各小隊は、デプロイされたばかりのロジックを、ディープワンズに向けて一斉に撃ち込み始めた。たちまち、10 体以上のディープワンズが活動を停止し、その場に崩れ落ちていく。
 『防壁も正常稼働を確認』
 『結界構築環境アクセス再開』
 『奉仕種族対抗環境、オールグリーン』
 胃の中に生じていた氷塊が溶けていくように、次々に安堵する報告が寄せられてきていた。PO たちも、入ってくるディープワンズの映像を元に目視観測を行い、対抗ロジック構築を開始している。
 「うまくいきましたね」サチが笑顔を見せてきた。
 「ああ」私は頷いた。「あとはスターウィズ教の奴らを拘束してしまえば......」
 『第1 小隊だ』ホレイショーが困惑した声を投げてきた。『スターウィズ教の奴らが歌を止めている』
 「何?」私は驚いて訊き返した。「もう一度言ってくれ」
 『歌を止めているんだ』
 増感され不自然な色合いの映像が届いた。30 メートルぐらいの距離から、20 人前後の集団を撮影したものだ。少し前に確認したときには、スマートフォンをかざして合唱していたのに、現在は脱力したように無言で立っている。
 とにかく全員、拘束するように命じようとした矢先、他の小隊からの通信が一斉に飛び込んできた。
 『ランチャーが動かない』第3 小隊長が叫んだ。『発射できない!』
 『こっちも同じだ』
 『こっちもだ。アクティブになっているのに、フレシェット弾が発射できない』
 「落ち着け」私は背中に冷たい汗が流れるのを感じた。「オペレータ、ロジックのデプロイとロードは成功しているんだな」
 『成功しています』
 『おい』ホレイショーが言った。『ランチャーのトリガーがおかしい。根元の可動部分が腐食しているぞ』
 『本当だ』第3 小隊長が驚いたように叫んだ。『これじゃ動かない』
 『こっちも同じだ。全員のランチャーが破損している』
 私は混乱した。ソード・フォースの装備は入手できる限り、最高品質の部品で作られているし、整備点検は神経質なぐらいに実施されている。物理的な故障がゼロとは言わないが、その確率は限りなく低いはずだ。ましてや、一目でわかるような破損が、同時多発的に発生する確率となると、もはや天文学的な確率だと言える。
 「作戦中止!」私は叫んだ。「すぐに安全距離まで後退しろ」
 『りょう......いや、ダメだ』第8 小隊長が驚くほど冷静な声を返した。『包囲された』
 『こちらもディープワンズの包囲下にある』第3 小隊長が吐き捨てるように言った。『これは罠だ』
 「通常兵器で応戦しながら、中学校まで後退するんだ」
 私は指示したが、すでにソード・フォース隊員たちは、生存を賭けて独自の行動に出ていた。役に立たないランチャーを捨て、手持ちの火器で血路を開くべく、死に物狂いで攻撃を開始している。
 「オペレータ」私は必死で叫んだ。「分析部に......」
 『分析二課です』先にサナエがつないできた。『たった今、大規模な量子的擾乱を確認しました。時間と距離はゼロです』
 「ゼロ?」
 『SPU からの侵入ではありません』サナエの声にも焦燥が表れている。『そこのディープワンズたちがやっているんです』
 「やってるって、何を?」
 『PO 課のオペレーションと同じことです』
 「え?」
 『ディープワンズたちは、あの場でプログラミングをやっていたんです。私たちが対抗ロジックを組み上げて、奉仕種族を攻撃するように。どうやっているのかは不明です』
 「何を言って......」そう言った私だが、次の瞬間、サナエが言わんとする内容を理解した。「つまり奴らの標的は、私たちか」
 ATP のオペレーションは、それぞれの奉仕種族に適したロジックを構築し、リモートで、あるいは目視距離で作動させる。それは、出現した奉仕種族の生命体としての構造を破壊、あるいは損壊させているように見えるが、実のところ起きている現象は全く別のものだ。
 奉仕種族が出現すると、その瞬間からRU――この世界に現実的な存在として書き込まれる。このときのRR(現実度)は、まだ微々たるものだが、そのまま放置しておくと、その数値が時間に比例して上昇していく。人間が目撃したりすれば、その上昇速度はさらに加速される。ATP が作成しているのは、そのRR をゼロ近くまで下降させるためのロジックだ。RR が下がれば、奉仕種族の肉体を構成する細胞は、その存在を維持できなくなる。
 今、ディープワンズたちがやっているのは、ATP のPO と同じ作業だ。おそらくディープワンズたちは、ソード・フォースのランチャーの構造に影響を及ぼすロジックを構築し、サウンドデータ発振と同じタイミングで実行させたのだろう。
 「オペレータ」私は急いで訊いた。「ソード・フォースの中で、今日、ランチャーの紛失は報告されているか」
 『あります。第6 小隊の隊員が一名行方不明になっています。彼がランチャーを装備していました』
 ディープワンズは、それを入手し、構造を調べ、作動不可にできるロジックを構築したのだ。単にボーッと待っていたのではないことぐらい、気付くべきだった。
 『彼らがやっているのは』サナエが沈痛な口調で告げた。『単に電子デバイスへの攻撃などというものではありません。もっと重大な意味があります。私たちの世界の物質が持っているRR を下げているんです』
 『そんなことができるのか』福崎が緊張した声で言った。『とてつもない計算量になる。RU に最初から存在している物質 は、RU に割り込んできた奉仕種族に比べて、桁外れに高いRR を持っているはずだろう』
 私も頷いた。ATP に入ったときの研修で教わったことだ。SPUがRU の人間や建築物などを直接攻撃できないのは、この高いRR のおかげだ。単に物質の構成分子というだけでなく、重力加速度や温度、湿度、量子的性質などが複雑に絡み合って築き上げているからだ。
 『仰る通りです。仮説ですが、彼らはかなり前から、今日のこの時間の攻撃を計画していたのではないでしょうか』
 「今日のこの時間の攻撃?」私は驚いた。「この状況になっているのは、シュンにタケトが呼び出しメールを送ったことから始まってるんだぞ」
 『それらも全て計画されていたのかもしれません』
 「まさか。あまりにも偶然の要素が多すぎる。誰かが一つでも違う行動を取っていたら、別の結果になっていたはずだ。メールの文言一つ、車の走行速度一つ、天気一つでも違っていたら、私たちがここにいることはなかったかもしれない。バタフライ・エフェクトだ」
 『あらゆる結果をシミュレーションしたんじゃないでしょうか。SPU の量子力学は、RU のそれより遙かに進歩しているんです。我々にはとても現実的な速度では達成できない計算も、SPU ではExcel でマクロを組むのと同じレベルで完了することが可能なのかもしれない。彼らにとってバタフライ・エフェクトなど、存在しないんでしょう』
 「そんなことができるなら、もし敵がその気になれば、全人類を一瞬で皆殺しにすることだってできるってことになるじゃないか。地球上の酸素濃度を少しばかり下げるとか、大気中の放射線濃度を上昇させるとか。なぜ、そうしないんだ」
 『そうできない理由があるんでしょう』
 サナエがそう言ったとき、ドローンから届いていた空撮映像が、一斉にブラックアウトした。
 『全ドローンのコントロールが喪失』オペレータが悲鳴のような声で報告した。『全機です』
 「予備機を飛ばせ」
 『発進できません。コントロールが効かないんです』
 これもディープワンズによる攻撃の一環だ。何機か墜落したドローンを調べ、駆動装置に不具合を起こさせるか何かしたのだ。
 「クソ!」
 私は罵った。PO たちが驚いたように私を見たのがわかったが、私は目を向けることができなかった。敵の力はあまりにも強大で、勝ち目などないように思われるのだ。絶望が心を侵食し、視界が闇に包まれつつあった。
 バシン!
 小気味よい音が車内に響いた。それが、自分の左頬から発せられたことに、私は一瞬遅れて気付いた。目の焦点を合わせると、サチが私の目の前に立っていた。頬を張られたのだ。
 「しっかりしてください」サチは私を睨んだ。「ボーッとしてる場合じゃないでしょう。みんながあなたの指示を待っているんです。何もせずに、このまま全滅するつもりですか?」
 きつい口調ではなかったが、力のこめられた声だった。私は頷いた。
 「すまん」私は気を取り直し、分析部に呼びかけた。「どう対処すればいいと思う?」
 『敵がプログラミングで攻撃してくるなら、こちらも同じくプログラミングで対抗するしかありません。敵より現実度の高いロジックを、美しいロジックを書くんですよ。そこには、優秀なプログラマが何人もいるじゃないですか』

(続)

 この物語はフィクションです。実在する団体名、個人とは一切関係ありません。また、特定の技術や製品の優位性などを主張するものではありません。本文中に登場する技術や製品は実在しないことがあります。

Comment(15)

コメント

匿の名

およぼ数十台が港南台に

"およそ"ですかね

匿名

およぼ数十台が港南台に向かったことが確認されている。

匿名

ハードSFになりつつある

mori

面白い!毎週月曜日が楽しみです。

リーベルG

匿の名さん、匿名さん、ありがとうございます。
およそ、です。

Dai

サウンドデータの「発振」は、単音とかでないなら、「発信」 か 「送出」 あたりが適切ではないでしょうか?

「対奉仕種族対抗環境」は、「対」が被っているようで微妙に気になっています。頭の「対」は必要でしょうか?

リーベルG

Daiさん、どうも。
レーザーだと「発振」を使うようなので、それに合わせました。サウンドデータはレーザーではないですが。
「対」はいらないですね。ありがとうございます。

匿名

ディープワンズ有能すぎる。
ちょっとデバッグ手伝ってほしい(ほしくない)

Dai

う~ん、、しつこいかなと躊躇しながら、もう一押し。

レーザー光を発生させるのは、 レーザー発振器を使いますので、「発振」ですが、
レーザー光をどこかに当てるのは、「照射」が正しく、「レーザー光をx地点に発振する」といった使い方はしないと思います。

音響の場合も、「発振」からイメージされるのはハウリング等で、「xxデータを発振する」という表現は聞いたことないです。。。

トニ

発振でも正しいと思います。
発振は音楽というより、工学的な意味が強く正弦波などを(単発ではなく)持続的に発生させることを指します。問題のサウンドデータが可聴域なのかそうでないのかわかりませんが、音の描写がないことから、超音波のように聞こえない音なのではないでしょうか。機械的に一定の振動(音は振動から生じる)を発生させるという意味で、発振は合っている
と思います。
「発信」だと電話や電波のイメージだし、「送出」は郵便や有線信号のように、決まったルートに乗せて送り出すイメージです(あくまでも個人的意見ですが)

Dai

う~むむむ、、 トニさん、

>機械的に一定の振動(音は振動から生じる)を発生させるという意味で、発振は合っている

これは、その通りなのですが、文脈として表現しているのは「発生させる」ことではなくて、発生させた「音波をぶつけること」ですので、合っていないのではというのがポイントなのですが、どうでしょうか?

Dai

そろそろ怒られそうですが、もう一点ご容赦を。
>数値をスマホに保存していました。・・・サウンドデータの合成を開始しています
とありますので、「一定の振動」ではなく、デジタルデータをDA 変換するイメージで理解しました。

匿名

個人的には発振でいい気がするけど、感じ方は人それぞれなので、まあどっちでもいい。送出はちょっと違うような...

リーベルG

Daiさん、トニさん、匿名さん、ありがとうございます。
少し、表現を考えてみますね。

匿名D

なんかボロボロですねえ。
これは、最新鋭コンピューターを持つ敵に対して、
8ビット機で対抗するようなもんですかね。
より美しいロジックを構築することで対抗する、ですか、
どんな展開になるのか期待しています。


個人的には、苅田母親が都合よく、
やたらテクニカルなことに詳しかったり、
データがスマホにあったりするのが引っかかりますが。

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