ハローサマー、グッドバイ(8) 火器管制APIの必然性
格納庫を出ると強烈な陽射しが襲いかかってきた。思わず涼しい格納庫に逆戻りしたくなるような熱気と湿気だったが、ブラウンアイズは少しも気にする様子もなく早足で歩いていく。ぼくは可能な限り日陰を選び、殺人的な紫外線から少しでも身を守りながら、その後を追った。
ブラウンアイズが向かっているのは、昨日、港北基地に来たときに見たグラウンドの方だった。追いついたぼくは、沈黙を埋めるために話しかけた。
「君はなんでJSPKF に入ったの?」
「あたしが志願したのはICZF」ブラウンアイズは振り向きもしないで答えた。「理由はプライベートなことで、あんたには関係ないから言わない」
外気温とは真逆の冷たい声だった。それでも、ぼくはめげずに話の穂を継いだ。これからの何日間かを、ブラウンアイズと行動を共にしなければならないのなら、少しでも円滑なコミュニケーションを確立するノウハウを知っておきたい。もう少し無難な話題――目玉焼きには塩コショウと醤油のどちらをかけるか、とか――にしておくかと思わないでもなかったが、戦闘職種のバンド隊員と話ができる機会など滅多にないので、エンジニアに不可欠な特性である好奇心の方が勝ったのだ。
「これまで、どんな国に行ったの?」
「いろんな国。詳しくは秘密だから言わない」
言えない、ではなく、言わない、か。明確な拒絶が含まれた言葉だ。さすがに会話の継続を諦めかけたが、もう一押ししてみることにした。
「ブラウンアイズってコールサインは、やっぱりその瞳の色から?」
ブラウンアイズは立ち止まると振り返った。
「あのね」澄んだ茶色の瞳がぼくを睨んだ。「さっきも言ったように、あたしはあんたの面倒を見るけど、それは命令だから。必要以上に仲良くするつもりはない。それから、あたしたちのコールサインの由来や本名を部外者に明かすようなことは絶対にない。それは、仲間内だけで共有する情報。あんたは仲間じゃないから。Do you understand?」
「わかった。ごめん。ぼくはただ......」
「ここで待ってて」
ブラウンアイズは唐突に言うと、近くの2 階建ての小さな建物に入っていった。ぼくの謝罪は行き場をなくして、宙に浮くことになった。ぼくは仕方なく建物の陰に入ると、グラウンドに視線をさまよわせた。
昨日は格納庫の陰になっていて見えなかったが、グラウンドのこちら側は青々とした草地になっていて、何本かの木も植えられている。コンテナが転がっているのは同じだが、花壇やベンチもあり、そこだけ見れば公園の一角のようだ。
すぐに出てきたブラウンアイズは、見た目が変化していた。頭にヘッドセットをかけ、黒のタクティカルベストを着て、右足にもホルスターを巻いている。そして両手で銃を抱えていた。
「行くわよ」
ぼくは並んで歩きながら、横目でブラウンアイズを見た。特に怒っている様子はないが、心を開いているようにも見えない。どうにも扱いにくい人間だ、と考えていると、まるでその思いを読んだようにブラウンアイズがこちらを見上げたので、逸らす間もなく目が合った。
「何?」
「えーと......」事務的な口調に少しホッとしながら、ぼくは言葉を探した。「そのヘッドセットはソリスト用のじゃないみたいだけど」
「これは単なる基地内連絡用。これから両手を使うから」
ブラウンアイズはさっき見た公園のような一角に入り、コンテナの1 つの前で足を止めると、抱えていた銃をぼくに差し出した。
「装弾してないから安全よ。持ったことは?」
「ああ、うん」ぼくは銃を受け取った。「Z講習で1 度」
「JSPKF のメインアーム、UTS-15J よ。トルコ製のショットガン、UTS-15 を国内でライセンス生産してる。そのままだと音もうるさいし、まともに当たればZの上半身を吹き飛ばしちゃうから」
ぼくは手の中のUTS-15J をじっくり観察した。講習のときは、数秒持っただけで次の人に渡してしまったから、細部まで確認する時間はなかったのだ。
JSPKF がショットガンをメインアームとして採用しているのは、言うまでもなく火器に貫通力を求めていないからだ。1 点ではなく、広い範囲に運動エネルギーを拡散し、Zに致命傷を負わせることなく、はじき飛ばせる。
「確かサイレンサーが組み込んであるんだっけ」
「正確にはサプレッサーだけど、まあ機能的にはサイレンサーに近い性能を実現してるわね。火薬量もギリギリまで減らして音速を超えないようにしてある。あと、予備マガジンと給弾システムを追加したのも日本独自仕様ね」
ブラウンアイズはタクティカルベストのポケットから、弾丸を一掴み取り出し、1 つをつまみ上げた。
「12 番ゲージのショットシェル。これが1 つのマガジンに7 発入る。マガジンが左右2 つあるから14 発、プラス、チャンバーに1 発で計15 発ね。JSPKF 仕様は、これに6 発分の予備マガジン。シェルの中は、ラバーバックショット、つまりゴム弾。有効射程距離は無風で20 メートルってとこ。貸して」
ショットガンを渡すと、ブラウンアイズは慣れた手つきで弾丸を装填し、コンテナの前に片膝をついた。そしてヘッドセットのピックアップに話しかけた。
「ブラウンアイズよりコントロール。6 番から8 番斜面に試射する」
空電音に続いて、聞き取れない応答があった。ブラウンアイズは頷いて答えた。
「射線クリア。発射する」
ブラウンアイズはハンドグリップを前後させると、そのまま流れるような動きでトリガーを絞った。プシュッという小さな音と共にゴム弾が発射され、10 メートル先の土を盛った斜面に着弾する。プラスティックの薬莢が石畳の上にコトンと落ちた。続いて、第2 射、第3 射を連発する。
この銃のカスタマイズを設計したエンジニアはいい仕事をしたようだ。サプレッサーのすぐ近くにいたぼくの耳でさえ、銃声だと認識できるような音を捉えることはできなかった。10 メートルも離れていれば、発射されたことさえ気付かないかもしれない。ハンドグリップも同様で、映画で見るような派手な作動音が響くことはなかった。
「これが通常の撃ち方」ブラウンアイズは薬莢を拾って立ち上がると、銃身の上部を見せた。「あんたに関係あるのはここからよ。これは訓練用だからないんだけど、明日持って行くやつは、レールマウントにソリスト用に設計されたレーザースコープを装備するの。これにもWi-Fi があって、ヘッドセットのモニタで照準操作ができる。着脱可能なカメラも付いてて、物陰からでも射撃可能。あとZ用のターゲットセレクタ機能ね」
「ターゲットセレクタって?」
「複数のZの動きを同時に計算して、一番近い奴から目標選定してくれるらしいわ。人間が目で見て判断した方が早いと思うんだけどね。それから、できるだけ足を狙うようにして、不必要な被害を気の毒なZに与えないようにって機能もあるらしい。どっちも、シミュレータで試しただけ」
「足なんて、どうやって判断するのかな」
「さあね。説明はいろいろ聞いたけど忘れちゃったわ。要するにZの姿を映像で解析して、あと動きなんかも条件に入れて、ここが足だ、って判断するんでしょうね」
火器管制API とかあるんだろうか。未だにソースの閲覧がかなわないが、現地でのデバッグに必要なのはもちろん、純粋な好奇心からも見てみたい。
「全く、無駄もいいところよ」
いかにもバカにしたような口調だったので、ぼくは理由を訊いてみた。ブラウンアイズは小さく肩をすくめた。
「訓練を受けたバンド隊員なら、そんな機能に頼らなくても同じことがずっと早くできるからね。おまけに残弾数をカウントして、残り2 発になるとアラート上げてくれるって、親切極まりない機能まであるし。あたしたちが数も数えられないと思ってるみたいね」
「でも新しく入ってくる隊員だっているわけだろ。そういう人たちには親切なんじゃないの?誰だって最初は素人なんだし」
「親切かもしれないけど、それじゃあ成長ってもんがないじゃない」ブラウンアイズは鼻を鳴らした。「こんなIT に頼ってて、もし、戦闘中にこれが壊れたらどうするのよ。仲間を放り出して逃げるわけ?それに、2.28 の終息宣言以降、新規採用はやってないし、たぶん今後もよほどのことがない限り、新しく隊員を採用することはないらしいわ」
「谷少尉が言ってたけど、辞めていく人もいるんだろ?」ぼくは昨日の面談時の会話を思い出しながら言った。「人手が足りなくなる分を、ソリスト・システムで補助するのは悪いことじゃないと思うけど」
「何でもかんでもIT 化すりゃいいってもんじゃないのよ」ブラウンアイズは獲物を威嚇する猫のように唸った。「そもそも、ソリストなんて、小清水大佐が強引に導入を進めただけで、現場の隊員は少しも希望してなかったんだから。その人員不足うんぬんは、ソリストの導入を正当化する建前よ」
「......谷少尉はそんなこと言ってなかったな」
ぼくの言葉には答えないまま、ブラウンアイズはUTS-15J を持ち直して、残っていたショットシェルを排出した。さっき拾った薬莢と合わせてベストのポケットに突っ込むと振り向いて歩き出した。
「次、行くわよ」その声はすでに冷めている。「分隊長も最初は抗議したらしいわ。でも、ソリストの導入は政治的な理由だか何だかで、拒否できなかったの。よく知らないけど、何らかの外圧があったみたいね。分隊長は、導入する以上、少しでもまともなものが納品されるように、全力を尽くしてくれたの。そのせいで、小清水大佐とかなり衝突したようだったわ。臼井大尉は隊員の味方だからなおさらね。ちょっと待ってて」
ブラウンアイズはさっきの建物に入り、すぐに出てきた。UTS-15J を返却しただけだったようで、すぐに歩き出す。
「小清水大佐は隊員の味方じゃないってこと?」
「あのおっさんはね」ブラウンアイズは小声で憎々しげに言った。「外の人間なのよ。確かどっかの官僚だったはず。JSPKF は建前上、内閣府の指揮下にあって最高責任者は首相でしょう。政府が指揮しています、ってアピールのために、Zに近寄ったこともないような奴が、何人も指揮官として来てるわけ。大抵はおとなしく事務室で座っててくれるんだけど、あのおっさんは何のつもりだか知らないけど、戦闘装備のIT 化を始めたわけ。いい迷惑よ、こっちは」
どんな業界にも、現場を知らないお偉いさんのせいで、下っ端が苦労するという図があるものだが、Z防衛の要であるJSPKF も変わらない。思わず苦笑してしまったが、ブラウンアイズの険しい視線に気付いたので、慌てて表情を戻した。
「でも、ソリストがちゃんと動作すれば、君たちだって便利になるんだろ?」
「ちゃんと動けばね」まるで期待していないような口調で言うと、ブラウンアイズは足を止めた。「待ってて」
今度ブラウンアイズが入っていったのは1 階建てで、窓がほとんどない長細い建物だった。すぐに重そうな金属製のドアが開き、ブラウンアイズが顔だけを覗かせた。
「入って」
射撃訓練場のようだった。3 つのレーンがあり、30 メートルほど先に紙のターゲットが細い紐で吊されている。入った先はフェンスで遮られたカウンターになっていて、ブラウンアイズが何かの書類を記入している。それを見ていると、作業服姿の男性が大きな銃を持って来た。
「ありがと」ブラウンアイズは書類と引き替えに銃を受け取った。「装填済み?」
「3 発な」男性職員は答えた。「ターゲットはどうする?新しいリアルZターゲットもあるぞ」
「普通のでいいわよ。訓練じゃないから」ブラウンアイズはぼくを振り返った。「じゃ、来て」
ぼくたちはカウンター横のドアから中に入り、真ん中のレーンの前に立った。
「ロシア製のドラグノフ狙撃銃よ。これは普通のサプレッサーを付けて使う。使うのは7.62mm だけど、これも弾速を落としたレスリーサル弾になってる。あのマンターゲットを見てて」
ブラウンアイズは狙撃銃を台の上に置くと、膝をついて構え、スコープを覗き込んだ。少しの間、つまみを調整していたが、大きく息を吐いて動きを止め、静かにトリガーを絞った。
鋭いシュッという音が響き、紙のターゲットが大きくはじき飛ばされた。ターゲット本体ではなく、吊されている紐を撃ち抜いたらしい。ブラウンアイズはわずかに銃身を移動させただけで、ろくに狙いも付けずに次弾を撃った。ひらひらと落下していたターゲットが、再びはじかれ、後方の壁に叩きつけられる。
「すげ......」
ブラウンアイズは足元のペダルを踏み、次のターゲットを出した。今度は慎重に狙いを付け発砲し、ターゲットの左胸に穴が空いた。
「これも明日の実地テストに持って行く。スコープがソリスト用になるの。普通、これのスコープは、コールドボア100 メートルでゼロインされてるんだけど、ソリストだと距離をレーザーで測定して、自動的に照準調整されるらしいわ」
「コールドボア?ゼロイン?」
ブラウンアイズは、ああそうか、とつぶやくと、マガジンを外してから、ぼくを手招きした。
「こっちきてスコープ覗いてみて」
言われた通り、ブラウンアイズの隣に膝をついた。ブラウンアイズの頬と髪がすぐ近くにある。嗅覚が正常なら汗の匂いが感じられる距離だ。ぼくは鼓動が早くなるのを感じながら、スコープを覗き込んだ。想像していたような十字線ではなく、線と数字の組み合わせが赤いLED で浮かび上がっている。
「ゼロインというのは」ブラウンアイズの声が至近距離から届いた。「そのT字レティクルの中心で狙った目標に弾丸が命中する距離のこと。100 メートルでゼロインしてあるっていうのは、距離100 メートルでレティクルの中心に捉えたターゲットには命中するはずってこと。弾丸は一直線に飛ぶわけじゃなくて、ホップしてから、徐々に落下していくし、銃そのものの特性もあるから、事前に何度も試射して調整しておくわけ。銃身は何度も撃つと熱で膨張するから、これも狙いが逸れる原因となる。コールドボアショットというのは、銃身が冷えている最初の1発のこと」
「つまりソリストは、そういう要素を自動的に判断して、照準を定めてくれるってことか」
「そういうことね。さっきのUTS-15J と同じように、やっぱり足を優先して狙うように指示されるんだけどね」
「じゃあ目標が110 メートルのところにいたら?」ぼくはスコープから目を離し、ブラウンアイズから少しだけ離れて訊いた。「100 メートルに来るまで待つの?」
「JSPKF は軍じゃないから、それほど精密射撃は必要ないのよ。一撃必中でヘッドショットするわけじゃなくて、胴体のどこかに当てて転がせばいいから。ゼロイン距離と多少違っても、初弾で距離感を掴んで、2 発目で修正すればだいたい当たるわ。それぐらいのことはソリストの助けがなくてもできる。そもそも狙撃なんて、テクニックより精神面でのウェイトが大きいんだから」
「でも、そういう情報は、ないよりあった方がいいんじゃないか?狙撃のことはよくわからないけど」
「小さいレーザー距離計だと手ブレするし、雨や霧なんかでも誤差が出ることがあるから、あまりあてにはならない。ある程度訓練を積んだ人なら、頭の中で射撃データを微調整して撃てるし、その方がずっと信頼できるわよ」
「君もできるの?」
「あたしはそこまでの腕はないわ。うちの小隊だと、レインバードがトップね。目がよくて距離感覚が抜群だから。オペレーションMM は、レインバードがスナイパー当番だから安心だわ」
「スナイパー当番?毎回、変わるの?」
「そうよ」ブラウンアイズは狙撃銃を台の上に置いた。「当然でしょう?」
「......てっきり専門分野があると思ってた」
「MOS (専門技能)のこと?特殊作戦群には得意分野はあっても、専門分野というのはないの。たとえば衛生兵みたいなのはね。その隊員が負傷したら他の隊員の手当ができないのはまずいから。全員が同じことをできるし、やれない奴はいらないの」
「似てるな」思わずつぶやいた。
「何が?」ブラウンアイズがドラグノフを布で拭きながら、怪訝そうに訊いた。
「いや、インシデントZ前は小さなシステム開発会社にいたんだけど、そこではやっぱり何でもやらないといけなかったんだ。客先に行って要望聞いて、設計して、プログラム作って、テストして、納品して、保守して。大手SIer だと、設計部門とかプログラミング部門、テスト部門、みたいに専門が分かれてるんだけど」
「なるほどね。じゃあ、あんたは何でもできる人、ってことなのね」ブラウンアイズは皮肉な笑いを浮かべた。「それはすごく頼もしいわ。ソリストで不具合出たら、チャチャッと直してくれるのよね」
「......本当にソリストが不要だと思ってるんだね」
「当たり前じゃない。世間じゃJSPKF は金余り軍団みたいに言われてるかもしれないけどさ、あたしたちだって結構やりくりしてるところはあるのよ。なのに、IT 化なんて不要不急のことに高い金使ったりして。諸手を挙げて歓迎できるわけないじゃないの。戦闘職種の隊員で喜んでる奴なんか1 人もいないわよ。あたしたちプロの仕事をド素人が指図するなんて、質の悪いジョークにしか聞こえないわ。必然性ってもんがないのよ」
「なるほどね」ぼくはため息をついてみせた。「谷少尉も苦労するわけだ」
「そうよ、分隊長だってこんな案件を押しつけられて、きっと......」
「そうじゃないよ。君たちみたいな部下がいると苦労するな、って意味」
ブラウンアイズは戸惑ったような表情でぼくを見上げた。
「どういう意味?」
「さっき君が言ったじゃないか。谷少尉は、やると決まった以上、全力であたる人だって。それが仕事をするってことだろ。何がプロだよ。プロってのは悪条件下でもやらなきゃならないことをやって、なおかつ結果を出せる人なんじゃないのか?世の中の物事が自分の都合のいい方に動かないからって文句を言うのはプロなんかじゃない。ただの甘ったれたガキだよ」
ブラウンアイズは唇を噛んで下を向いた。ぎゅっと握りしめた小さな拳が白い。体格はぼくより小さくても、戦闘職種のバンド隊員だ。本気でケンカをすれば、ぼくなど片手であしらえるだろう。ぼくは到来するであろう殴打に備えて、半歩後退した。だが、数秒後、ブラウンアイズが顔を上げたとき、どこか後ろめたそうな表情が浮かんでいた。
「確かにあんたの言う通りだわ。与えられた任務にベストを尽くさないバンド隊員なんて、あたしが最も軽蔑してた人種だったのに」ブラウンアイズは手を差し出した。「ごめんなさい」
フェイントじゃないだろうな、と少しビクビクしながら手を握ったが、ブラウンアイズが攻撃的な行動に出ることはなかった。
「あんたと仲良くするつもりはないけど」手を離したブラウンアイズはドラグノフを掴みながら言った。「少なくとも、できる限りの協力はする。仲間にもそう伝える。それでいい?」
「ありがとう。充分だよ」
ブラウンアイズは微かな笑みを浮かべた。皮肉や軽蔑などマイナスの感情抜きの、柔らかな笑みだった。
(続)
コメント
ガロン
うおお
美少女だ
hoge
音速を越えた時に出る衝撃音はサプレッサーじゃ防げないとか、銃器に詳しい
ディノス
何気にCGが凝ってるなあ。
銃にも詳しいのですね。
この女の子、誰なんでしょうか。
作者さんの娘さんとか?
kawa
ドラグノフはたぶん7.62mmですね…
そういえばゴルゴ13でもスーパーサイトとかってのが出たことがありましたねえ。
noname
どことなく話の流れが省略されてるきがするのは気のせいなのだろうか
ナンジャノ
何となく違和感があると思ったら、ブラウンアイズの視線が、挿絵のどちらとも同じ左前を向いているからだな。
hoge
本当だ、2枚目カメラ見るなw
Photoya
今更ですが…
ドラグノフはガスオペレーティングのセミオートライフルですので初弾装填時にはボルト操作をしますが以降は弾詰まりや不発弾処理以外ではボルト操作はしないはずです。
もちろん次弾装填時にボルト操作は必要としないです。
匿名
亀ですが
ナルミン嗅覚処置されてるから汗の匂いなんてわからないのでは?
リーベルG
匿名さん、ご指摘ありがとうございます。
確かに、そうですね。
少し表現を変えました。
anon
上でも指摘ある様ですが...
>素早くレバーを操作して次弾を装填すると
ってのはかなりおかしい表現ですね。ドラグノフでは次弾の装填は自動で行われます。レバーと言う表現自体微妙に思ってしまう感覚もありますがそこはさておいて、次弾が装填された上でチャージングハンドルを引く事は下手をすれば逆に弾詰まり等の原因にさえなりかねないので、普通の状況下であればする事は一切ないです(上でも指摘ある通り、弾詰まり時や排莢不良時にボルトを解放する事はありますが...)。
リーベルG
Photoyaさん、anonさん、ご指摘ありがとうございます。
最初、別のライフルの予定で書いてて、後でドラグノフに変更したので、手動のボルト操作描写が残ってしまってました。