ふつーのプログラマです。主に企業内Webシステムの要件定義から保守まで何でもやってる、ふつーのプログラマです。

罪と罰(42) ありがとうとさようなら

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 きっとそれぞれの心の中では、それぞれの思いや葛藤があったのだろうが、週が明けたとき、第2開発課の雰囲気は少なくとも表面的には、元に戻っていた。3バカトリオはいつもの議論を就業時間中に平気で繰り広げるようになった。クミの袖机の位置も元に戻っていて、マサルも心なしか嬉しそうだ。本郷さんは3バカトリオの議論にときどき参戦するようになり、4バカカルテット誕生を予感させる。飛田さんは黙々と東雲工業システムのリニューアルに向けて、要件と設計をまとめていた。

 1月29日、火曜日。東雲工業の霧島部長と嶺井課長が来社し、主にインフラ関係についての確認が行われた。今回のリニューアルでは、サーバ数台と関連ソフトウェアも、まとめて買い換えることになっているので、その詳細な内訳の説明だった。

 参加したのは、営業の本間さん、飛田さん、それに私だった。霧島部長は、カスミさんが同席していないことに不満そうだったが、嶺井課長は全く気にしていない様子で、本間さんが説明する購入物品一覧の細目について、細かいチェックを入れていた。以前は、こちらから出す見積もりはほぼノーチェックだったそうで、少しやりにくくなる、と本間さんがぼやいていたが。

 説明が終わると、飛田さんがノートPCを開いて、作り直した勤怠計算の実演を行った。このときばかりは、霧島部長も真剣に飛田さんの話を聞いていたが、それは興味があるというより、飛田さんの言うことを信じられるかどうかを判定しようとしているように見えた。

 事前に何度もテストしたので、実演はもちろん成功した。1251人分の勤怠計算――昨日時点の社員マスタをコピーしたデータ――は、11分18秒で完了し、計算結果のチェックを終えた霧島部長は渋々うなずいた。

 「なるほど。確かに高速化されていますね」

 「今はノートなので、この程度ですが、実際に新しいサーバで実行すれば、たぶん10分切ると思います」

 「ほう」

 「さらにそれだけではなく」飛田さんはキーをいくつか叩いた。「リランも簡単にできるようにしてあります。これまで、計算後に勤怠修正があった場合、バックアップからデータを戻して、再度、勤怠計算を行っていたとか」

 「ええ」嶺井課長がうなずいた。「だから各部署には締め日までに、勤怠修正を終えるようにと厳命しているんですが、なかなか守らないところも多くて」

 「今回の修正によって、こっちのメニューから『勤怠再計算』を実行してもらうと、まず計算前の状態に戻して、改めて計算を実行することができます」

 飛田さんは、それを実演してみせた。結果が出たとき、懐疑的だった霧島部長の表情も、渋々ながら飛田さんを認めるものに変わっていた。きっと、それまでは、飛田さんが自分の力量を示すためのパフォーマンスだ、ぐらいに思っていたのだろう。

 「ほう、そういうことですか。確かに1日で何度も再実行できるなら、担当者の負荷は減りますな」

 「いや、すごいですね」嶺井課長は手放しで賞賛していた。「というか、なんで今まで、これができなかったんでしょうね」

 「まあ、それはいいじゃないか」自分の非を指摘されたと思ったのか、霧島部長は少しムッとしながら言った。「こっちが、そういう要望を出さなかったんだから。出していれば、進藤さんだって考えてくれただろうさ」

 「そうかもしれませんがね。提案ぐらいして欲しかったと思いまして」

 東雲工業の2人が帰っていった後、私は飛田さんに訊いた。

 「リランの機能なんて、いつ付けたの?」

 「高速化と同時にです」飛田さんはこともなげに答えた。「どちらからといえば、テストを何度も繰り返すために作ったんですが、これをメニューに追加すれば、利便性が高まると思ったんで」

 「まあ、それはいいけど。できれば、事前に言っておいてよ」

 「気をつけます」飛田さんはそう言いながら、私の目を覗き込んだ。「進藤さんの評価をこれ以上下げないように、ですか?」

 「な!」私はつい声を荒げた。「そんなんじゃありません!」

 「それは失礼しました」

 飛田さんはノートPCをまとめると、さっさと会議室を出ていった。確かに優秀な技術者であることは確かだが、あの傲慢な態度は何とかならないものだろうか。

 オフィスに戻ると、カスミさんがどこか寂しそうな笑顔で迎えてくれた。

 「終わった?」

 「ええ」私は短く答えた。

 「霧島さん、お元気だった?」

 「はい。あ、カスミさんによろしくと仰ってました」

 「そう」

 カスミさんは、東雲工業の現行システムの修正を続けていたが、そのうち何件かはキャンセルされている。新システムの方でまとめてやった方が安上がりだ、と判断されたのだ。カスミさんの状況を理解しているらしい霧島部長によって、カスミさんの仕事がなくならない程度の改修案件は残っているが、それも3月いっぱいで途絶えてしまう。これまでなら、だいたい2、3ヵ月先の機能追加や改修などで、カスミさんのタスク表は埋まっているのが常だったのだが。私は秘かに営業課の何人かに話をして、VB6やVBAでできるシステムの改修案件などを探してもらったが、成果は上がっていなかった。

 「つまりですね」本間さんはこっそり耳打ちしてくれた。「東雲工業が、今まであれだけの単価でうちに出してくれていたのは、すごく特別なんですよ。霧島部長とカスミさんの関係――あ、変な意味じゃないですよ――が、すごく良好だったおかげで。でも、今は少し体制が変わっていて、嶺井さんが、そういう不適切な関係――変な意味じゃないですよ――をやめて、きちんと結果で判断しようという方向に変えているらしいですね」

 「じゃあ、ひょっとして、うちから別の会社に乗り換え、って事態もあったわけね」

 「あり得たですね」本間さんは恐ろしそうにうなずいた。「ま、これまでの業務知識がノウハウとしてあるわけですし、飛田さんのことも、嶺井課長は買っている――人間性をじゃなくて、あくまでも技術力をですけど――ようですから、競合他社へのアドバンテージはあるんですが」

 五十嵐さんが語ったイニシアティブの話が想起された。嶺井課長は、ひょっとしてイニシアティブの関係者じゃないんだろうか、と思ったが、それを確認する方法はないし、どちらにしてもカスミさんの窮地を救う役には立たない。

 そもそも、カスミさん自身が、何とかしようと思っていないようだった。私は木下や足立と協力して、カスミさんにJavaを勉強してもらうように働きかけていたが、いまだに成功していなかった。勉強をさぼってきたから仕方がない、と言っていた守屋でさえ、初心者向けのJavaの入門書をいくつか持って来たが、カスミさんは笑って礼を言っただけで、開いて見ようともしなかった。

 「箕輪さん、ちょっといいか」武田さんが疲れた顔でやってきて、私にプリントアウトを差し出した。「これ、このまえ言ってたテスラ化学の引き継ぎ資料のまとめ。目を通しておいてもらえるか」

 「わかりました。こっちの担当が決まったら、打ち合わせとかお願いします」

 武田さんはうなずいて、のろのろと戻っていった。この人も、カスミさんと同じぐらい仕事が激減している。元々、久保さんと2人で受注した案件の要件定義などを行い、詳細設計以降を私や3バカトリオに引き継ぐ、というのが定番のやり方だった。だが、久保さんがいなくなってからは、あまり大きな案件にタッチすることができなくなり、何より武田さん自身に覇気というものが感じられなくなっていた。良くも悪くも原動力となっていた、オレオレ気質がすっかり失せてしまったらしい。KSR案件での失敗が、相当こたえたようだ。

 精神的なダメージが体調にも影響を及ぼしているらしく、朝も10:00過ぎに出勤することが多くなり、残業することも滅多になくなっている。武田さんは年俸制だから、遅刻などはカウントされないが、月間の最低労働時間に達しない場合は減俸もあり得る。カスミさんのような考慮すべき家庭の事情もないのだから、なおさらだ。本人はそのことに気付いていないのか、気付いていてもどうでもいいと考えているのか、気力が抜け落ちた顔からは読み取れなかった。

 武田さんに好意的とはいえなかった3バカトリオや、クミとマサルも、それなりに後ろめたい気分になったらしく、先週の金曜日に珍しく飲み会に誘っていた。アツコさんが――予定を何日かオーバーしたが――派遣期間を終えたとき、みんなで飲もうという話になったのだ。だが、武田さんは礼を言ったものの、体調がどうのと言って断っていた。

 「こりゃ長くないんじゃないかな」

 守屋はそんな冗談を言っていたが、翌日、それは現実のものとなった。武田さんは午後になっても出勤しなかったのだ。夕方近くになって、憂鬱そうな顔の中村課長が、武田さんの病欠を告げた。

 「たいしたことはないらしいが、今週いっぱいは自宅で休養するとのことだ。ただ、明日の夕方は顔を見せると言っていたから」

 明日、つまり、1月31日は、五十嵐さんがこの会社を去る日だった。もちろん第2開発課では場所を予約して、宴会形式の送別会を計画したが、五十嵐さんの方から固辞されていた。では、せめて花束と感謝の言葉だけでも、ということで、17:00からオフィス内で瀬川部長にも同席してもらい、ソフトドリンクとスナックの簡単な送別会をやることになっていたのだ。

 武田さんが出席するのは意外なことではなかった。きっと、武田さんは五十嵐さんに感謝の言葉や花束が贈られるシーンに居合わせるなどゴメンだと思っているだろうが、このような社や部門の行事としての歓送迎会などには出席を優先してきた。昔気質とでも呼ぶのか、会社の行事には万難を排して参加する義務があるとでも思っているようだったのだ。

 中村課長が席に戻った後、私とカスミさんは、クミを交えて、五十嵐さんの簡易送別会の打ち合わせを行った。

 「じゃあ出るのは......」クミは指を折って人数をカウントした。「......武田さんを入れて14人ですね」

 「営業の人たちは来ないのよね」カスミさんは几帳面に裏紙に参加予定者の名字を書いていた。「五十嵐さんは明日も営業同行なんでしょう?」

 「そうなんです。最後の日ぐらい、ゆっくりすればいいのに」

 私はホワイトボードの五十嵐さんの名前を見ながら答えた。今日は本間さんと外出で直帰、明日は大橋くんと直行で、帰社予定は17:00だった。

 「お花は2000円の花束。ドリンクは、ウーロン茶とファンタオレンジ、スプライトのペットボトルを1本づつ、でいいですね」買い出し担当のクミはスマートフォンに入力していた。「あと乾き物は、ポテチとかチーズ鱈とか柿の種あたりを適当に買ってきます。あ、なにかコンビニスイーツでも人数分買ってきましょうか?」

 「自分が食べたいだけじゃないの?」

 私はからかった。クミは甘い物に目がなく、仕事中でも机の上に置いた明治のミルクチョコレートBOXから、1時間に1個の割合で口に運んでいる。そのくせ、抜群のプロポーションを維持するのに苦労している様子もなく、肌にはシミひとつない。そろそろ新陳代謝レベルが落ち始めているのを自覚している私から見ると、うらやましい限りだ。

 結局スイーツは却下になり、クミが明日の昼休みに買い出しに行くことになった。

 「マサルを連れて行きます。荷物持ちに」

 「まあ好きにしてよ」私は苦笑した。「じゃ、14人分ね。あ、領収書、忘れないように。部の交際費で落とすから」

 「あ、そういえば」カスミさんが何かを思い出したように顔を上げた。「明日、久保さんも来るんだった」

 「え?」

 「久保さん?」

 私とクミが顔を見合わせた。そういえば、久保さんの退職日付は1月末日、つまり明日だ。

 「といっても、会社に来るってだけなんだけど。ほら、いくつか事務手続きがあるから。たぶん人事に行って、そのまま帰るんじゃないかな」

 まあ、久保さんはWebシステム開発部に顔を出す気もないだろうし、用事もあるとは思えない。退職が発表された直後は、私物ぐらい取りに顔を出すんだろう、と思っていたのだが、ある日、いつの間にかなくなっていることがわかった。おそらく、全員帰宅した深夜にでもやってきて、回収していったのだろう。

 「今さら、こっちには来ないんでしょう」クミが冷たく言った。「逆に来られても何話せばいいのかわからないし」

 「まあそう言わないの」私はたしなめた。「先輩なんだから。もし、廊下ですれ違ったりしたら、お疲れ様でした、ぐらい言ってあげるのよ」

 「......はーい」クミは不満そうな顔で答えた。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 翌日、1月31日。17:45。

 「遅いですね」守屋がつぶやいた。「電話してみます?」

 「うーん」私は迷った。「もうちょっと待ってみよう」

 16時30分になった時点で、私は仕事を中断して、五十嵐さんの送別会の準備に取りかかるように命令した。五十嵐さんのデスクはすでに片付けられていて、PCも撤去されていたので、そこにドリンクとスナックを並べた。17時5分前には、瀬川部長も入ってきて、五十嵐さんの帰りを待ち受けていた。

 ところが、17時を15分経過しても、五十嵐さんは帰社してこなかった。訪問先で話し込んでいるのかもしれないが、それなら連絡を入れてくるだろう。

 「たぶんすぐ来るよ」

 瀬川部長が言い、私たちはうなずき合った。実は、来るはずだった武田さんも、やはり姿を現していなかったが、気の毒なことに、こちらは誰も気に留めていなかった。

 「遅いですね」さらに5分が過ぎたところで、今度は木下が同じ言葉を口にした。「やっぱり電話してみた方がいいんじゃないですか?」

 「そうね」私はうなずいた。「じゃ、大橋くんの携帯にかけてみて」

 木下は早速、大橋くんに電話をかけたが、すぐに首を振って受話器を置いた。

 「ダメですね。つながらないです。電車の中かもしれませんね」

 「じゃあ、五十嵐さんにかけてみるわ」

 私が電話に手を伸ばしたが、受話器に触れる前にコール音が響いた。一瞬、五十嵐さんか、と思ったが、すぐに内線のメロディだと気付き、少し落胆しながら応答した。

 「はい、Webシステム開発部です」

 『あー、すいません』聞き覚えのない年輩男性の声だった。『一階警備室だけどね』

 「え?ああ、おつかれさまです」

 『あのね、そちらの人たちがエントランスでケンカしててねえ』警備室の人はうんざりしたような声で言った。『とりあえず引き離したけど、迷惑なんで引き取りに来てもらえんかね?』

 私は絶句した。

 『あー、もしもし?聞いてますか?』

 「は、はい」私は唾を呑み込んだ。「すみません。あの、人たちって、誰と誰ですか?」

 『あー、ちょっと待ってね。おーい』警備室の人が別の誰かに呼びかけている。『さっきのあいつら、名前何だっけ?』

 五十嵐さんと武田さんだろうか。それ以外に可能性があるとしたら、五十嵐さんと久保さんか。そのどちらかの組み合わせを告げられることを覚悟しながら、私は待った。幸い、待ち時間は数秒だった。

 『あー、えーとね、武田と久保だって』

 私の予想は半分だけ当たった。

 『あー、もしもし?そっちの人たちでしょ?』

 「はい」私はかすれた声で答えた。「すいません、お手数かけて。すぐに行きます」

 『急いでね。こっちもヒマじゃないんでね』

 電話を切って振り向いた私は、全員から問いかけるような視線を浴びていたことに気付いた。事の次第を告げようと唇を湿らせたとき、オフィスのドアが開いた。

 「あの、すいません」

 入ってきたのは大橋くんだった。五十嵐さんが続いて入ってくることを期待したが、ドアはそのまま閉まった。

 「あれ、1人?」カスミさんが不思議そうに訊いた。「五十嵐さんは?」

 「その、直帰されました」

 「はあ?」私は思わず大きな声を出した。「だって今から......」

 「はい、ぼくもそう言ったんですが......」大橋くんは言いにくそうな顔になった。「五十嵐さんは、別れの挨拶とかそういうのは苦手だから、って。この会社での自分の仕事はこれで終わりだから、と仰って。そのまま......」

 茫然とした私は、「ありがとうとさよならは言えるときに言わなければダメ」という何かの映画のセリフを思い出していた。

(続く)

 この物語はフィクションです。実在する団体名、個人とは一切関係ありません。また、特定の技術・製品の優位性などを主張するものではありません。

Comment(41)

コメント

JJJ

久保がそのまま消えてしまったから「あれ?老害武田 V.S. 逃亡久保はないの?」って思ったけど、なるほどーこのタイミングかー。

仲澤@失業者

普通、契約終了はあっても送別会などはありませんね。
あたりまえですが。いつものようにおうちに帰るだけです。
それが派遣契約完了日の夕暮れであっても。
ややうらやましいですね。>>五十嵐氏
(笑)

通りすがり

ひとつだけはっきり言えることは、
五十嵐始め、イニシアティブは卑怯者揃いって事だな。

none

某地域だと、正社員だろうが派遣だろうが、お世話になった人なら送別会しますね。

飲み会が嫌いで参加率低くても、「やるもの」と刷り込まれてます・・・。

経済犯罪特捜部


H&G社は社員のメンタルヘルスをチェックしてケアする部署はないのか?

全社の鬱病発生率や休職率、離職率を部課ごとに統計を取ってチェックしないのかね?

nn

普通に久保VS武田の1択しかなかった。
武田が文句をいって、久保が無視あるいは逆ギレ、武田が手を出したってパターンかな。
どちらにしろ幼稚すぎるだろ。

Shin

武田と久保もいい歳してアホかと思うが、五十嵐は礼儀知らずだね。

契約したコンサル業務とは言え、一緒に仕事をした仲間の気持ちを無視かよ。
技術云々よりも社会人として失格でしょ。
後のしらけムードは知ったことでは無いのか。こんな奴とは仕事したくないなぁ。

あいう

五十嵐がお別れ会をパスしたのは、
やっぱり五十嵐出勤の最終日に、
武田が意趣返しとばかりにつっかかってくる事を予見しての事かな。

武田と久保が鉢合わせして喧嘩をおっ始めたところまでは、
さすがの五十嵐にも計算外の出来事ではあっただろうけど、
この手の人間を相手取ってきた場数が多いだけあって、
ゲスな人間の考え方はお見通し、ってなとこだな。
これが五十嵐の言うところの
「アンチ・イニシアティブの行動なんぞ相手にしない」
の実践例、ってわけか?

屑二号

この局面で送別会に出席する、ってのは五十嵐にとって単なる勝利宣言にしかならないので、出欠の判断基準は「殊更武田達を煽る気があるか、ないか」しかないでしょうし、ぶっちゃけ割とどうでも良いのでは。

DreamTheater

五十嵐の欠席は演出上不可欠である、ぐらいの程度のことじゃないか。
来週、ハンカチの用意しとこw

uglyfrog

五十嵐が心を痛めるナイーブな男であった、という見方はないでしょうか?結局の所は「送別会をドタキャンして去った」のですけれど。

>演出上必要
が一番妥当な気がします。アンチイニシアティブとの法廷闘争が始まる、とか。

はど

コンサルって商売は、私情を交えて仕事すると碌なことがないでしょ。
人間関係も含めた会社の問題点を客観的に分析して、冷徹なまでに傷をえぐり出して処置しないと自分が危ない。

そうした意味で、相手企業の社員との付き合いに一線を敷いて契約とともに関係を断ち切るという五十嵐氏の姿勢は、プロフェッショナルだと思うよ。

良薬は口に苦し。
自分に甘い人間に務まる仕事じゃあないね。

通りすがり

相手にしない、んじゃなくて、
絡まれる前に逃げてるだけなんだと思う。
要は、おいしいところをつまみ食いだね。

前にコンサルタントがらみの読み物で、
・コンサルタントの改革を実行するのは骨だったが、
 確かに業績は上がった。実は高いコストがかかってる。
・社長は喜んで、契約を継続しようとしたら、
 高額の料金をふっかけられてびっくり。契約はそこまで。
・状態は維持できず、元の木阿弥。
・後日、コンサルタントが、自分の手柄としてそれを使っているのが判明。
・要するに、無理して業績を底上げしたのが、
 コンサルタントの商材として、かすめ取られただけ。
ってのがあったな。
イニシアティブも、その口じゃないの。

SZSR

>イニシアティブも、その口じゃないの。

別の読みモノを持ち出されても・・・

lav

gw明けに終わりのパティーんだね

情報提供

それほどコンサル業界に詳しい訳ではないので、話半分で聞いとくれ。

所謂マッキンゼー流のような、

・言われなくてもわかってるような「一般論のべき論(グローバル化が云々とか)」のレポートゴリ押し
・素敵な「他社事例」でレポートの厚み3倍増
・短期的な収益改善策
・納品することがミッション。納品したら、あとシラネ

のようなやり方に疑問を持ち、成功報酬型(コンサルは無料でやる。効果があったらその何%かを歩合でいただく)で請け負う、コンサルタントが少しずつ増えているというような話を聞いたことがあります。個人の看板で勝負できる、限られた優秀な人限定みたいですが。
それから、マッキンゼー流の真逆の「会社密着型のドロ臭い業務改善」を方針に頑張ってる、船井総研というちょっとユニークなコンサル会社があります。
会社規模的には結構大きいです。(そういう方針のメジャー企業というと船井しか聞いたことないので、マイノリティだと思います)

コンサルってドライでやり逃げが当然だと思ってる人が結構多いみたいなんで、それじゃアカンと考えてるコンサルも少数ながらも、ちゃんと存在しますよ、という情報提供でした。業界的にはまだまだマッキンゼー流を拝んでる人がメインストリームのようですが、今後は徐々に企業密着型も増えていくのかもしれませんね。というか、そういう未来が来てくれるといいですな。

ななし

>uglyfrogさん

アンチイニシアティブとの法廷闘争って言うけど、
五十嵐は果たして真面目に取り合うだろうか。

仮にアンチイニシアティブが証拠と弁護士を揃えて裁判まで持ち込んでも、
被告側であるイニシアティブの面子は法廷に出席すらしないし、
もちろんそれで敗訴しても賠償金支払いは一切行わない、
っていう2chのひろゆきみたいな対応をする姿しか、個人的には浮かばない。
アンチイニシアティブのやる事なんぞ一切歯牙にかけないつもりなら、
五十嵐はそれくらい徹底した無視を決め込むんじゃないか?

tasuku

素直に言って、「中間管理職」を切って、会社が持ち直す。
なんて経営者の後だしジャンケンを肯定するダケの
都合のよい、夢物語でしょ。

技術力が大事なのは、確かに当然なのですが
首切りしなきゃ会社が持たない?
らしき状況に至っているにも関わらず
経営責任が問われない状況下では、どんな改革も
その場しのぎの対症療法。 になるダケです。

技術者個人が会社に帰属しない意識を持って
(フリーになっても困らないように)技術を磨く。
と言う意味では賛同しますが

自己都合退職に追いこむ為に、なんでもあり。
な行動に対しての
コメント欄の ファシズムチックな "肯定" 具合がちょっと怖いです。

SZSR

時々コメント欄で賛成意見を否定するときに使われている「ファシズム」とか「ファシスト」ってどういう意味なんでしょう。

それはともかくとして、物語を読む限り「自己都合退職に追いこむ為に、なんでもあり。」ってのは飛躍だと思いますよ?

nn

賛成意見の内容を曲解してあーだ、こーだ言う人多すぎ

同一人物じゃないんだろうけど、頭に血がのぼってるんかね

fuga

武田さんもカスミさんも仕事激減して喜ぶべきところだろwww

来週最終回かなー寂しいなー

ふっちーLove

霧島部長とカスミさんの関係。。。
ユーザー企業の責任の重さを感じる。

技術者の価値をユーザー企業が評価できなければ無能がはびこり、
無能を守ることを自社の利益より優先することすらありうる。
飛田さんのような結果を出す人の結果を
余計なノイズに惑わされずにいかに評価できるか。

今回の物語で一番の気づきを得た気がします。

りりー

有能無能で人を判断するなんてとんでもない!
全ての日本人はベーシックインカムで月15万基本給を保証され
追加の能力給は1万円未満にとどめるべき!財源?知らん!

elseorand

「何とか動くものをつくるのが精一杯で、メンテ性などそれ以上を求められても苦痛です。」
「何で私が三週間かけてできないものを、あなた方は一日二日でやってのけてしまうんですか?」

「すいません、前任者から引継を受けていないため、何も知らないんです。これ何しているんですか?」
「決められない・よくわからないので、提案してください」

"私は馬鹿なんで優しくしてください"を恥としなくなったのは、
ゆとり教育の本質なのだろうか?

「こんなに難しいことを理解しなければならないのですか?
数学ができないから文系に行った私には無理です。」
これを若い内に気づいて転職するだけの頭の良さがあればいいのだけれど。
そうではなく泥沼にはまってしまった人達は後何十年か知らないけど、
この話のようにいつまでぬるま湯が許されるんだろうね?
そういう人達は、もう既に遅い可能性が高いわけで、
転職活動をするのが一番だろうね。
VBA使えるなら、IT業界以外なら生き延びられる道はまだあるだろうし。

風吹けば名無し

船井総研って、公取から排除勧告が出てるインテークマジックみたいな
ニセ科学商材売りつける商売の片棒担いでたところなんですけどね。

SZSR

>"私は馬鹿なんで優しくしてください"を恥としなくなったのは、
> ゆとり教育の本質なのだろうか?

ゆとりだからってバカにすんな~(`Д´)

az

世代論を持ち出すなら、バブル世代こそさっさと現役から退いてくれ

情報提供

>風吹けば名無し

よくご存じで。

船井総研は割と無節操に取引相手を選ばない傾向なんで、筋の悪い取引先は一杯あると思います。パチンコ業界にも強いですし。(パチンコを社会悪と考える人もいます。私も個人的にはあまり好きではありません)
 創業者の船井氏はコンサルタントとしては優秀で、業界でも有名人でしたが、同時に「波動がどうたら」とかも言っちゃう、ちょっとアレな人でもあります。
ネガティブな情報は探せば結構出てくると思います。(本人がマルチの主催者を宣伝して回ってた過去もあるし、氏個人の思想だけ追うと、コンサルタントとしては優秀という評価もにわかに信じがたい。)
 いいたいのは、「船井総研がいい会社だ」ではなく(だからユニークという表現をしました)、当のコンサルタントの中にも、「やり逃げは無責任だ」と考える人がいる中で、コンサルを受ける側が、なにも「やり逃げあたりまえだ」と相手の都合に合わせる事もなく、「成果の果実を刈り取るまでは付き合ってもらおうじゃないか」という考え方を持ってもいいと思いますよ、という事です。実際に、ちょっとだけですが「あたりまえ」じゃなくなりつつあるわけですから。

n

>"私は馬鹿なんで優しくしてください"を恥としなくなったのは、
>ゆとり教育の本質なのだろうか?

計算しててやってたらすごいですよね
うまく踊らされてるわけだから

どの世代にもこれができる女性はいると思う
そして踊らされる男性も

人を動かしてるわけだから管理サイド向きなのかもしれない
助けたくなるような何かがないと無理だけどね
新入社員だからっていう理由はそのうち使えなくなる
可愛いからっていう理由もそのうち使えなくなる

風吹けば名無し

>情報提供
>いいたいのは、「船井総研がいい会社だ」ではなく

であれば、マルチの宣伝して回るような会社を引き合いに出す必要は無い。
マルチみたいな違法行為の片棒担ぐ時点で例としては完全に不適当

ヌー

(34)などを読むと、五十嵐さんはKRS案件について「武田さんのやり方では間に合わない」と解っていてわざとそのままやらせた様子に見えます。(立証はできないですけど。)
もしそうだとしたら……武田さんに身の程を自覚させて消えてもらうために"このままでは武田さんが失敗してKRSに損害を与えるということを理解しながら"そのまま続けさせたのだとしたら、tasukuさんがおっしゃる通り「自己都合退職に追いこむ為に、なんでもあり」だと思います。コワイ!
さすがに怪我人が出ることまでは想定していなかったとしても、未必の故意なのではないかなぁ。
イニシアティブを訴えるべきなのは、エヌ氏や武田さんといったアンチイニシアティブの人ではなく、KSRやラメさんではないかと思ってしまいますね。

SZSR

(34)ってすでに問題が顕在化した後ですよね?

五十嵐さんが武田さんに無理だとわかってて案件を任せたなら任命責任はありそうですが、読んでる限りそうじゃないし・・・。スケジュールがヤバいと分かった後に、間に合う!と固辞したのは武田さんですし・・・。

(34)を読んで”自己都合退社に追い込む為に、なんでもあり”は曲解しすぎだと思いますよ?

なんでもありの”なんでも”の部分が一切読み取れません。

SZSR

なんでもあり、と言われるくらいの行動を考えてみました。

・顧客からの要求をワザと伝えない
・実現不可能な機能を要求する
・明らかに無理な見積もり、スケジュールで開発させる
・技術的に必要なメンバーを付けさせない
・開発中のソースコードにワザとバグを仕込む
・開発中のソースコードを消去する
・同じシステムの開発を同時に行わせ社内で競わせる
・過度のストレスや不必要な業務を大量に押し付ける

こんな感じ?

gg

五十嵐が武田を陥れた……という主張の論拠になる(34)を見てきたけど、
(34)で武田が無茶を承知でごり押しスケジュールを組んだとき、
五十嵐が浮かべた「肉食獣のような笑み」は、
「俺の策略にかかったか、バカ武田め!」という明確な悪意よりは、
「わざわざ俺が手にかけなくても、自滅ルートを自主的に選んでくれてラッキー!」
という雰囲気に読み取れたかな、自分は。

もちろん武田に有形無形のプレッシャーをかけた点までは五十嵐の故意だろうけど、
そのプレッシャーによる武田の自爆までもが、
五十嵐の故意によって仕組まれたものだとまで言い切るのは、
さすがに陰謀論が過ぎると思う。

問題は五十嵐が武田の自爆を「全力で見逃した」点にあるのかもしれないけど、
これも武田の破滅を意図して行われた故意によるものだと証明するのも、
ちょっと難しいんじゃないかと。

ただ、五十嵐はこの過失や善意なんかと未必の故意の境界になる、
ギリギリの一線を見極めて(?)行動しているあたり、
間違いなく狡猾だとは思う。

ヌー

> SZSR さん
私が感じた「なんでもあり」は、「顧客を裏切ることもあり」です。
武田さんが自業自得のどーしよーもない人だったとしても、顧客にまで損害が出るなら、上司や管理職はそうならないよう手を打つべきで、それを怠ることを「裏切り」と表現しています。(信義則違反になるのかなぁ)
ただ、私が穿ちすぎなだけの可能性もあって、確実に裏切りだとも言い切れないので、前回の書き込みでも「もしそうだとしたら」と逃げちゃいました。

①武田さんが「できる」と言ったのを信じていた、もしくは疑ってはいたがどうしようもなかった(過失)
②「武田さんには無理である」とわかっていて、わざと何もしなかった(未必の故意)
私は②じゃないかと感じたので、なんでもありだと思いました。でもこれは描かれていない五十嵐さんの内心の問題ですから、読者の想像や印象次第なんですよね。
SZSRさんは①だと感じてらっしゃるので、裏切りではないし、なんでもありだとは思わない、ということかとお見受けします。確かに、いくら五十嵐さんとはいえ、問題が顕在化した後の(34)の時点ではもう打つ手がなさそうですものね……。

> gg さん
五十嵐さんの「肉食獣のような笑み」について、自分は「いずれこうなるだろうと思ってた!このまま放っておいて自爆させちゃお!」という雰囲気を感じました。
(24)あたりでKSR案件を第1開発課の人間だけでやらせると決めていたし、「間に合わないんじゃないか」ではなく「間に合うんだな?」と聞いたのも「間に合わないとわかっていた」と思われないように上手い言い回しを……
なんて本当に陰謀論者ですね、お恥ずかしい。五十嵐さんに対して諸葛孔明みたいな「何もかも計算通り」なイメージを抱いてしまっています……

「五十嵐さんは武田さんを陥れようとはしなかったが、武田さんが自滅するのをわざと放置していたならそれはKSRへの(消極的な)裏切り行為ではないか」と考えて、五十嵐さんを訴えるならKSRではないかと思いました。
もちろん、ggさんの仰る通り、「過失か未必の故意か」を立証するのは不可能でしょう。だからこそ、コワイです。少なくとも、五十嵐さんがコンサルに入っている間は、その会社とは安心してお取引できないなと思います。。。

SZSR

>ヌーさん

なるほど。顧客の利益を喪失させたとなると「裏切り」「背信」になるでしょうね。

わかりやすく①と②で整理していただいたので話安いですね。

(34)での私の解釈は②です。「肉食獣の~」の件は今後起こるであろう失敗を予見している描写だと思います。では②だとして、五十嵐さんは手を貸さなかった。そして、その他の誰も手を貸さなかった。課長さんも箕輪さんも・・・久保さんも。

五十嵐さんがいなくても、いつかは起こる事態だったんですよ。

顧客を裏切ったのはH&Gコンピューティングであって、正しくは「五十嵐さん信用できない」じゃなくて「H&Gコンピューティング信用できない」です。

ただし、五十嵐さんが「お前ら絶対手を貸すんじゃねぇぞ!」って周りに言ってたとしたら・・・。それは最低のクズ野郎ですね。

rame

これだけ五十嵐さんを肯定できるってことは、「自分は五十嵐さんに排除されない有能な人間だ」という絶対の自信があるんだろうねえ
俺にはそんな自信はない
努力してはいるが、いつ目をつけられて業界から消されるか…

屑二号

>これだけ五十嵐さんを肯定できるってことは、「自分は五十嵐さんに排除されない有能な人間だ」という絶対の自信があるんだろうねえ
いや「結果的に自分が排除されることになってもそれはそれで仕方ない」ぐらいの感覚ですよ多分。
これを「潔い」と取るか「排除される、ということに対する想像力の欠如」と取るか。

私には五十嵐の理念めいたものが正しいのかどうかはよくわからないです。
ただ、彼がそれを実現するための手段として行なっていることは腐りかけた組織の人員整理、所謂「首切り」に過ぎないので、割と肯定的です。
組織ってのはどこも大体いずれ腐ってくるものだし、腐ってどうしょうもなくなった時の対応策としての首切りは、まあ妥当なものだろうと思っているからです。
それらを常時ではなく、ある程度のスパンで、というか組織的にやばくなってきたとき限定で、ってことなら。

首切りは「高額な人件費を削ることが出来るから良い」のではなく、「腐った組織の腐った慣習にとらわれていない、良くも悪くも常識のない若年層に決定権が移譲される」的な面のメリットが大きいように思います。

匿名

五十嵐氏は、良くも悪くもリストラの執行人に過ぎないってことでしょう。
最終的には各社が独自の判断で行うことで、それ自体は善でも悪でもない。
必要ならやるしかないし、そうじゃなければしないに越したことはない。
ただ、それをすることがIT業界をよくすることだ、とは思えないけどね。

実装スキルなんて各人にバラツキがあるのが当たり前で、そんなことに
こだわってもキリがない。大事なのは決断力でしょう。技術でも手法でも、
今より良いモノが登場したとき、それを採用できる意思決定の在り方。

この小説だと、分かりやすいキャラ付けとして老害VS若手、元請けVS下請け
という対立構造が明確になっているけど、現実には上から下までが
腐っている場合がほとんどだと感じる。明日の食い扶持を失わないために、
あるいは自社がその商流から弾かれないように、業界一丸となって現体制を
維持しようとしている。

じゃあどうすりゃいいのさ?と訊かれると、正直自分には答えが見つからない。
ただ、ときどき「?」氏が言っている「嫌なら辞めろ」的な指摘は、それほど
的外れでもないように感じる。

メネメン

陰謀論好きとしては、(34)での対応は、五十嵐さんが仕組んだことの極一部だと思ってる。

--引用---------------------------------------
(15) ラストチャンス
「じゃあこっちもそれなりの対応を取らせてもらうよ」
「いろいろ考えていることがある。本当はもうちょっと後になってからにするつもりだったが、なかなかそうは言っていられなくなったみたいだからな。予定を早めるつもりだよ」

(16) 夏の終わり
「武田くんたちのことなら心配はいらんぞ」
「もうすぐ彼らは、そんなことに構っていられなくなるから」

(18)第1開発課の新規案件
「なるほど。どうしたもんかなあ」
五十嵐さんが、珍しく迷う表情を浮かべながら、全員の顔を見回したとき、武田さんが勢いよく挙手した。

(23) 蜂群崩壊症候群
「はっきり言えば、少し過激な方法になるだろうね。これまでの例からすると」
「しかも、そのプロセスは彼の契約期間の最後の2、3ヵ月で行われることが多い。」
「だとすると、そろそろ事を起こす頃じゃないかな。起こすとしたらね」
---------------------------------------------

「それなりの対応」とは結局何だったのか?
予定を早めたのは、箕輪さんを副課長にすることだけ?
「"もうすぐ"彼らは、そんなことに構っていられなくなる」と言った理由は?
今までわかっている行動の中で、"過激"といえるようなものは?
KSR案件のはじまりは11月初め。契約期限3ヶ月前に都合のいい案件。偶然?


フィクションですから。

X仮面

はて、この小説の時代設定は21世紀かと思っていたのですがどうやら違うようですね。

とっくの昔に破綻している実力主義・成果主義・技術者理想郷エトセトラエトセトラ。
どう見ても20世紀末です本当にありがとうございました。

イニシアチブの連中は自分等を馬鹿にする奴に復讐したいだけ。ただのルサンチマンですよ。
本気で業界革命したいと言うなら、それを維持する新体制を提案構築すべき。現政権倒したら後知らね? ガキの理屈ですよ。
実力成果主義が機能不全起こしだしたのも客観的判断基準を設定できなかったからです。まんま同じ轍踏んでどうするんです。
リストラだけならサルでも出来ます。

五十嵐は確かに新事業部確立しましたよ。それで、それを維持するのに必要な人事体制をどうにかしたんですかね?
作中でしたことと言えば「一緒に働きたくない奴も入れろ」これだけでしょ。
肝心の採用基準は何かしたんですか? 契約に入ってないって? なら第一潰しも余計なことなんじゃないんですか? まさか契約に入ってませんよねそれ?

それからどうも連中は技術=速さと勘違いしてる節がありますがどうなんですかね?
何でもストアドでやらそうとかメンテナンス性投げ捨ててるとしか思えませんな。
ここらも20世紀ギークぽくて草不可避です。

まあこれは小説でフィクションでありますから? 夢物語が無双しても良いとは思いますよ?
むしろ無双してた方が良かったかもしれませんね。そうなれば現実と重ね合わせる人も減ってコメ欄も平和になったでしょうから。

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