鼠と竜のゲーム(22) ストームブリンガー
ぼくは思わず安堵のため息をつき、隣に座った東海林さんに囁いた。
「遅かったですね。何かわかりましたか?」
「ああ」東海林さんはそれだけ答えると、手を上げた。「すみません、よろしいですか?」
五堂テクノの和田広報課長は、演説を中断させられて不満そうな顔をしたが、野崎Div長が東海林さんにうなずいた。
「まあいいでしょう。和田さんはもう充分お話になったと思いますしね。お話を伺いましょうか」
東海林さんはカバンからA4用紙の束を取り出した。再び立ち上がると、神代記者に渡して、順に回してもらうように頼んだ。見たところカラー印刷されたソースのプリントアウトのようだった。
そのプリントアウトが会議室内に小さいが激しい嵐を呼び起こすことになった。
城之内さんは、不審そうな顔で、手元に配られたプリントアウトに目を落とし、途端に顔色を変えて立ち上がった。
「おい!」その手にプリントアウトをつかみ、城之内さんは唾を飛ばして喚いた。「何だよ、これは。どこで手に入れたんだよ!」
東海林さんが社長とぼくに残っていたプリントアウトを渡してくれたので、最初の1枚を見た。
「これ、例のソースですか?」
ぼくは小声で東海林さんに訊いた。東海林さんは、城之内さんから目を逸らさないままで、小さくうなずいた。
「どうやって……」ぼくは重ねて訊こうとしたが、そのとき、城之内さんが再び叫んだので口をつぐんだ。
「おい、あんた!」城之内さんは甲高い声で叫ぶと、東海林さんに向かってプリントアウトを振り回した。「こんなでっちあげのソースで何を証明しようと言うんだよ。ふざけるのもいい加減にしろよ」
「そのソースは」対照的に東海林さんの声は落ち着いていた。「見ての通り、御社が開発したLIBPACK-IVのT市立図書館向けカスタマイズの一部です。検索系の機能から共通で呼び出されているクラスのソースです」
東海林さんの言葉を聞いた五堂テクノの取締役と広報課長が、慌ててプリントアウトに視線を戻した。どちらの顔にも狼狽が浮かんでいる。野崎Div長も同じくソースを眺めていたが、こちらは何とか冷静さを維持している。
産業技術総合研究所の高村ミスズさんは、水を得た魚のように背筋を伸ばすと、興味深そうに顔を輝かせながら、メガネ――どういうわけかJINS PCだった――をかけてソースを熟読しはじめた。
ぼくは改めてソースに目を通した。SQL文を受け取って、指定されたDTOに結果を詰めて返す仕組みのようだった。ぼくが実装者として携わったのは、ここに至る段階よりはるか前だったので、見覚えはない。都合のいい部分を編集したと言われるのを避けるためか、コメントを含めた全行がプリントアウトされていた。
「だから、こんなもの……」
「城之内くん」野崎Div長の鋭い声が、城之内さんのうわずった声に重なった。「まずはサードアイさんの話を聞きたまえ。反論はそれからすればいい」
「そんなの聞く必要ないって言ってるんですよ!」城之内さんは歯をむき出して叫んだ。「こんなのでっち上げだ」
「見てわかると思いますが」東海林さんは城之内さんの叫び声など聞こえていないような涼しい顔で続けた。「検索開始時にコネクションをオープンしてますが、クローズしている箇所がどこにもない。これではコネクションが、指定のタイムアウトを迎えるまで、生き続けることになりますね」
ソースの先頭には、ぼくにも見覚えがある五堂テクノ標準のソースコメントがJavaDoc形式で記述されていた。前半部分はプロジェクトやバージョンなどの基本情報で、これはソースを作成したときに、自動的に付加されるものだ。
ソースコメントの後半部分には作成日と作成者、それに最終更新日と最終更新者、シリアル番号が記述されている。これは、ソース管理システムにコミットしたときに付加される。
最後の更新者の名前は、城之内さんのそれだった。
「先頭のソースコメントの部分を見てください。そのシリアル番号は、御社のソース管理システムで自動的に付与されるものですね」東海林さんは、ぼくにうなずいた。「うちの井上は、2年前に御社で開発を行っていました。たぶん、このシリアル番号についても説明を受けたはずです。そうだな?」
「ええと、はい」突然、話を振られたぼくは、慌てて答えた。「確かに受けたと思います」
「五堂テクノの方々には釈迦に説法だと思いますが、事情に通じていない人もここにはいる。わかるように説明してさしあげろ」
「はい」事前に言っておいてくれよ、と思いながら、ぼくは記憶を掘り起こした。「えーと、このシリアル番号は、ソースをコミットするたびに生成され、ソースに付加されます。プロジェクト、リポジトリに関係なく、ユニークな番号として。連番ではないので、デタラメな番号を付けようとしても一致する可能性は限りなく低い、ということだったと思います」
「野崎さん」東海林さんは、難しい顔をしている野崎Div長に呼びかけた。「今の説明は合ってますか?」
野崎Div長は少し躊躇した後、うなずいた。
「合っています」
「リポジトリそのものは削除したとしても、シリアル番号の発行履歴は残っているはずですね」東海林さんはさらに追求した。「でなければ、他のシステムのシリアル番号発行にも影響が出るはずですからね。違いますか?」
「そのとおりですな」
「であれば、このシリアル番号が、御社のソース管理システムによって発行されたものかどうかは、調べればわかりますね?」
「わかります」
「調べていただけますか?」
城之内さんが何か叫びかけたが、野崎Div長は、再び鋭い視線を突き刺して黙らせてくれた。
「いいでしょう」
野崎Div長は、手を伸ばして、会議テーブルの中央に置かれていた内線電話を引き寄せた。受話器を持ち上げ、4桁の番号を押し、誰かを呼び出す。
「野崎だ。高橋くんか。ちょっとソース管理システムで検索してほしいシリアル番号があるんだがね……いいか、A1501171ハイフン……」野崎さんはシリアル番号を読み上げた。「うん、このまま待ってるから」
そう命じた後、野崎Div長はスピーカーボタンを押して、受話器を置いた。IP電話のスピーカーから、かすかにキーを叩いている音が聞こえてきた。
『あ、もしもし』10数秒後、スピーカーから男性の声が流れてきた。『お待たせしました。ありましたよ』
「どのプロジェクトだ?」野崎Div長は短く訊いた。
『えーと、プロジェクト番号は、785LB-40A2F。LIBPACKシリーズですね。バージョンIVです』電話の向こうの声が少し意外そうな響きを帯びた。『ああ、例のT市立図書館向けカスタマイズ案件ですね、これ』
「最後にコミットしたのは誰だ」
『えーと、城之内主任ですね。201X年1月29日 10:48:01』
その言葉を聞いた途端、蒼白になった城之内さんは浮かせていた腰を、すとんと椅子の中に落とし込んだ。
「わかった。ありがとう。仕事に戻ってくれ」野崎Div長は静かに言うと、電話を切った。そして、冷ややかな目を城之内さんに向けた。
「これ、どういうことなの?」和田広報課長が、誰にともなく訊いた。困惑の表情だった。状況を理解しかねているらしい。「城之内くん?何がどうなってる?」
城之内さんはその言葉を無視して、東海林さんを睨んだ。
「ソースの先頭部分だけ残して、残りの部分をそっちの都合がいいように変更したかもしれないじゃないか」言っているうちに、希望を見出したらしく、城之内さんの声はだんだん勢いづいてきた。「そういう可能性だって否定できない。いや、むしろ、その方がありそうなことじゃないか!」
ぼくは思わず反論した。
「あの、その可能性はないと思いますよ」
城之内さんが、ものすごい形相でぼくを睨んだ。ぼくは、少しひるんだが、何とか言葉を続けた。
「シリアル番号には、ソース全体のチェックディジットも含まれているということも聞きました」
「つまり」東海林さんが後を引き取った。「ソースファイルそのものを調べて、しかるべき計算をすれば、同じチェックディジットが算出されるはずです。今日はソースファイルの現物を持ってきていませんが、お望みならメールで送らせますよ」
「いや」野崎Div長が首を横に振った。「そこまでやることもないでしょう。そうだな、城之内」
城之内さんは顔をそむけた。それを見たソリューション本部の担当取締役が、野崎Div長をつついて、小声で何か話し始めた。すぐに和田広報課長もその内緒話に加わった。3人とも城之内さんには一顧だにしようともしなかった。
「ちょっとよろしいですか?」ソースを読んでいた高村さんが声を上げた。「このクラスの中身について、いくつか質問させてほしいんですが」
「……わかりました」野崎Div長は、うなだれている城之内さんを指した。「彼に訊いてください。ソースを書いた本人ですから。城之内くん、お答えしてさしあげろ」
「オレは……」
「今、君にできることはそれぐらいだ」
野崎Div長の冷え切った声に、城之内さんは顔を強張らせ、力なくうなずいた。
「ありがとうございます。まず、このSQLStatementToolというクラスですが、これは……」
高村さんがソースの中身について、細かい質問を始め、城之内さんは腹痛でもこらえているような顔で、ボソボソとそれに答えた。それを見た野崎Div長は、他の2人との会話を再開した。何を話しているのかは聞き取れない。
五堂テクノの人たちが、自分たちの世界に閉じこもってしまったので、ぼくはこの機会を捉えて、小声で東海林さんに訊いた。
「このソース、どうしたんですか?」
「あるルートから入手したんだ」東海林さんは答えた。「ちょっと時間がかかってしまったけどな」
「まさか……例の、その……」ぼくは穏当な言葉を探した。「……黒いサイトから……」
東海林さんは苦笑しただけで何も答えてくれなかった。
「……じゃあ、複数のSQL文を実行するとき、PreparedStatementを使っていないのはなぜですか?」
「……それは、その、そんなもの使うメリットが……」
高村さんは会議室内の空気など気にせず、城之内さんにソースの中の細かい質問を続けていた。答えている城之内さんは懸命に平静を装っているようだが、内心はとろ火で炙られている気分に違いない。自分を窮地に追い込んだソースについて、逐一、解説させられているのだから。高村さんに悪意がないだけになおさらだろう。東海林さんも同じ思いだったらしく、苦笑しながら囁いた。
「ああいう立場には立ちたくないもんだ」
そのとき、内輪のひそひそ話を切り上げた野崎Div長が、東海林さんに向かって、ぼくと同じ質問をした。
「このソースを、どのように入手されたのか、伺ってよろしいですか?」
「お知りになりたいですか?」
「知りたいですね」野崎Div長は切り返した。「もし、うちの内部の人間から流出したのであれば、いろいろ手を打たなければいけないですからね」
「先日、個人情報流出の件が話題になりましたね」東海林さんの言葉に、広報課長が顔をしかめた。「FTPサイトが開けっ放しになっていたわけですが、そこには、個人情報の他にもいろいろなものが置かれていたようですね」
「やっぱりそこですか」予想していたのか、野崎Div長は、たいして驚いた様子もなくうなずいた。「現地で作業するのに便利なようにという考えだったんでしょうが、ソース一式が含まれていたんですな」
その言葉に担当取締役の人が顔色を変えた。その理由はすぐ明らかになった。
「何とか手を打つべきだと思って、上にもかけあったんですがね」野崎Div長は、担当取締役の顔をちらりと見た。「まあ、いろいろ事情があって放置されてしまったんですよ」
「ああ、手を打つべきでしたね」東海林さんは同情しているみたいな顔で言った。「ここんとこ、御社はネットユーザの反感を買ってましたからね」
「しかし、よくソースのことに気付いたもんですな」
「ええ、まあ、そういうこともあるんじゃないかと、推測して、そこに賭けたわけです」
「見事に当たったわけですか」
「そうですね。サイト自体はすぐ閉じられたようですが、オープンになっていた短い時間の間に、どこかの誰かがダウンロードしていることは充分にあり得ますからね」
「そういうことを怖れていたんですよ。何とか手を打つべきだと思ったんですがね。もっとも……」野崎Div長は城之内さんの方を見た。「独自に手を打っていた人間もいたようですが」
「ネットは広大ですから。全てに手を打つのは難しいでしょうね」東海林さんは肩をすくめた。「まあ、おかげで助かったわけですが。いくつかのサイトで、呼びかけるだけですみました」
「応答があったわけですね」
「何人かのハッカーさんから連絡がありましたよ。買い取り金額を提示してきたやつもいましたが、無償で提供してくれる親切な人がいたんですね、これが」
「なるほど。親切な人がいるもんですね」
「そうですね。御社が大企業で、うちが弱小ベンチャーという力関係にあったからこそでしょう」
野崎Div長は、妙に満足そうな表情でうなずき、テーブルの上で両手を組んで、椅子に身を沈めた。それを見て、田嶋社長が身を乗り出した。
「さて、これで、そもそもの原因であった、T市立図書館のコネクション開放漏れの原因がどこにあったかが、明らかになったのではないかと思いますが」田嶋社長は勝ち誇るでもなく、むしろ同情的な顔を、五堂テクノの面々に向けた。「以前、こちらにお伺いしたときにしたお願いを、改めてさせていただきます。御社から正式に声明を出していただきたい。例の事件の根本的な原因は御社にあり、うちや他の下請けではない、と」
「あの、ちょっといいですか」しばらく聞き役に徹していた神代記者が手を挙げた。「どうせなら、記者会見にしませんか?」
「記者会見?」野崎Div長が首をかしげた。
「そうです。まあ、この諸々の一連の出来事について、五堂テクノさんが責任を認めて、その経緯を説明するんですよ」
「まあ、同じことかもしれないですが……ちょっと相談させてください」
そう言うと野崎Div長は、担当取締役と広報課長を手招きして、会議室の隅の方に移動し、またもや内緒話を開始した。うちひしがれた城之内さんは、見事に放置されたままだ。
ぼくたちは、無言のまま、その話し合いが終わるのを待った。高村さんも、ソースの中身に満足したのか、それ以上、城之内さんへの質問を続けようとはしなかった。
数分ほどで、方針が決まったようだった。元の席に戻った野崎Div長が口を開いた。
「わかりました。記者会見を開きます。もちろん、神代さんも参加してもらって結構です。ただし、条件がいくつかあります」
「どうぞ」
「まず、今日のこの対談の内容は公にしないこと。それから、ネットに流れているサードアイさんに対するウワサの発信元が弊社の人間である、というような憶測については質問しないこと。質問内容は、あらかじめこちらにいただくこと。サードアイさんが参加することもご遠慮願いたい。これが今のところの条件です。詳しくは文書でお渡しします」
神代記者は少し考えて、同意するようにうなずくと、ぼくたちの方を見た。
「サードアイさんはどうですか?」
「こちらにもいくつか条件があります」あらかじめ決めていたらしく、田嶋社長は迷うことなく要求した。「ネットのウワサのおかげで、うちは、いくつかの取引先から発注をキャンセルされています。それらの会社の担当者に一言口添え願いたいですね。これは以前、お願いしたことですが」
「いいでしょう」野崎Div長は少し頭を下げた。「一覧をいただければ、早急に私から連絡します」
「それからもう一つ」田嶋社長は、なぜかぼくの顔を見ながら続けた。「会見の中で、例の事件で逮捕されてしまった倉敷さんに謝罪していただきたい。聞くところによれば、倉敷さんもうちと同様の被害を受けているようですから。規模が小さい分、うちよりひどいかもしれない。できれば、何らかの補償を考えていただきたいですが」
野崎Div長は、少し考えてうなずいた。
「謝罪の件は了解しました。補償については、社内で検討してみますが、お約束はできません。それでよろしいですか?」
「そんなところでしょうな。まあいいでしょう」
「では、会見の段取りが整ったらご連絡します」
「わかりました」神代記者が立ち上がった。「本日は、どうもありがとうございました」
その言葉で対談は幕を下ろした、と思われたが、唐突に、城之内さんが椅子を蹴り飛ばすように立ち上がると、甲高い叫び声を上げた。
「やっぱりおかしいんじゃないか!オレはあんなソースをFTPサイトに上げたりしていない。そんな記憶はないんだ。これは陰謀だ。誰かがオレを妬んで陥れやがったんだ。ソースのアクセス記録を調べれば、誰が流出させたのかきっと……」
城之内さんの声は尻すぼみに消え、何かに気付いたように野崎Div長の顔を凝視した。野崎Div長は平然とその視線を受け止めた。
「ソースは消えたんだよ。オリジナルも、バックアップのリポジトリも、何もかも。もちろんアクセス記録を含めてな。もう復元することはできない」野崎Div長は城之内さんを見つめたまま付け加えた。「これが君の望んだことだろう」
城之内さんの顔に、一瞬、ほんの一瞬だけ激しい憎悪が浮かび上がり、すぐに消えた。
「あの女だな。まさかあんた、あの女のために……」
「おいおい」野崎Div長は少し厳しい声で遮った。「いい加減、見苦しいぞ。これが君のゲームのエンディングなんだ。受け入れるんだな」
城之内さんは力尽きたように、椅子に崩れ落ちた。この、ぼくには意味がわからない激しいやりとりが、この対談に幕を下ろすこととなった。
対談が終わると、城之内さんはうなだれたまま立ち上がり、誰とも目を合わせないまま、そそくさと出ていった。それを追いかけるように、役員や広報課長も出て行く。
「いや面白い対談でしたね。ありがとうございました」高村さんは帰り際に、本当に面白そうな顔で、ぼくたちに一礼した。「また呼んでください」
ぼくとしては、そういう日が来ないことを願いたい。
野崎Div長だけは最後に残って、神代記者に話しかけた。
「くれぐれも今日の対談は記事にしないようにお願いします」
「わかっています」神代記者はうなずいた。「とても残念ですけどね。75年ぐらいは封印しときますよ」
ぼくは思わず笑った。神代記者が、ケネディ大統領暗殺事件の証拠資料が封印される年数に引っかけた冗談を言ったのがわかったからだ。
意味はわからなかったようだが、野崎Div長も笑うと、ぼくたちに一礼して出て行った。
ぼくは衝動的に、その後を追いかけた。
「野崎さん、すいません」
ゆっくりと振り返った野崎Div長は、いぶかしげにぼくを見た。
「ひとつ、告白しておかなければならないことがあるんです」
「なんですか?」
ぼくは、倉敷さんと個人的な知り合いだったこと、彼のプログラムのために新着図書検索結果に、コメントを勝手に挿入したことを話した。野崎さんは黙って聞いていたが、ぼくが話し終わると、ふと考え込んだ。
「あの……」
「ああ、コメントは別にどうということはないので、いいんですよ」野崎Div長は顔を上げてぼくを見た。「それより、井上さんは倉敷氏と知り合いなんですね?」
「はあ。知り合いと言っても、図書館で会えば立ち話をする程度ですけど」メールアドレスを交換したのさえ、ついこの前だ。
「そうですか。それでは1つお願いがあるんですがね」
ぼくは少し驚いて、野崎Div長の言葉を聞いた。
(続く)
この物語は事実を基にしたフィクションです。実在する団体、個人とは一切関係ありません。また司法当局の捜査方法などが、現実のそれと異なっている可能性があります
コメント
怒
> ストームブリンガー
ハイデルンで再生された。
ひなた
エターナルチャンピオンの(日本では)最も有名なシリーズからですね
最終巻(は7巻じゃというツッコミは却下)のタイトルそのままですし
abc
コメント行に、"!"とか"?"を使うプログラマはロクなコードを書かない。
根拠はない。
BEL
>コメント行に、"!"とか"?"を使うプログラマはロクなコードを書かない。
同意。コメントがソースの一部だという認識がないんでしょうね。
根拠はない。
techniczna
エルリックの方もハイデルンの方も両方わかる…
p
ひとこと
城之内ざまああああああああああああああwwwwwwwwwwwwwwwww
ありがとうございました。
atsushifx
タイトルからすると、城之内の魂を吸い取ったようだな。
へろへろ
>ストームブリンガー
あれ、これって振るった人間も不幸になる剣じゃなかったっけ?
……あれ??
毎週楽しみにしています
慌ててプリントアウトに視線を戻した。
xyz
とうとう城之内もツケが払う時が来た…と思いたいが、
まだ安心はできない予感。
文左衛門
へろへろさん。城之内が自分で振り回していた剣(親の権威をカサにやらかしてきたあれこれ)が、ストームブリンガーだったってことで、振るった人間に不幸が倍返しということになりません?
名無しPG
スッキリしましたー。^^
個人的には、このまま大団円になってほしいですが、このあとまた何か一波乱あるのかどうか…どちらにしろ楽しみです。
あとまた細かいですが二点ほど。
> 「ネットは広大ですから。全てに手を打つのは難しいでしょうね。」
> 「1つ、告白しておかなければならないことがあるんです」
カギカッコの中に句点があるのと、数字一文字がこの話のここだけ半角なのと(他は全て全角)。
また重箱の隅すぎて恐縮ですが。^^;
KCC
> KARAのSQLなら
> いけないSQLをお仕置き!
これほど見ても訳のわからないコメントを書く人もそうはいないものですが、それを再現する筆者もなかなかのもの。
りーどみ
>「ソースは消えたんだよ。オリジナルも、バックアップのリポジトリも、何もかも。もちろんアクセス記録を含めてな。もう復元することはできない」
の部分が表題のストームブリンガーのツケに相当するんだと思います。
城之内というか会社の上層部が振り回した剣ですね。
# イヤな読み方をすると、後ろ暗いところから持ってきたソースが今後災いを呼ぶのを暗喩してるのかも
ななし
個人的には、未だにストーリーに登場していない城之内の父親から嫌な予感がする。
ここから城之内の父親が、息子を助けるために横車を押してくる、
とかしてきたら、話がまたややこしくなりそうだな。
杏子
お願い、死なないで城之内!
あんたが今ここで倒れたら、副社長や取締役との約束はどうなっちゃうの?
ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、サードアイに勝てるんだから!
次回「城之内死す」。デュエルスタンバイ!
どら猫ホームズ
城之内の最後のセリフは読者を騙すためのトリック。
FTPの件は野崎が流した単なる噂。
全ては野崎の仕組んだ一人芝居だとしたら…。
so1
さて、誰なんでしょう?
ミスズ氏にFTPの件をリークした人
問題のソースをFTPにアップした人
サードアイにメールを送った人
さく
そして1週間後、私は約束してませんからと元気に晒し上げる高村先生の姿が!
ALPHA
野崎Div長の『覚悟』が気になります。
役員会の決定に従って、城ノ内をかばうための隠ぺい工作(ソースの全削除)
を(意に反して)行ったのですよね。
ところが対談では担当取締役も同席しているのに、シリアルの照合に同意
している。
徹底的に城ノ内をかばうつもりなら、どんな苦しい言い訳でもシリアルの照合
はしちゃいかんと思うのです。
# 担当がいないから今すぐには確認できない、とかなんとか。。。
これを飲んだ時点でチェックメイトだったように読めるのですが。
・『コレは隠し切れない』と判断し城ノ内を切り捨てた(独断)
・せめてサードアイへの悪意ある噂について目をつぶってもらう
(五堂テクノ本体は守る意図)
かなぁと思うのですが、上役(取締役ね)が同席しているのを承知で独断で行って
(まぁ、『担当役員』が技術に精通しているとは限らんので自分しか判断できる
人間がいない、とかなんでしょうけど)というのは野崎さんも自分のクビかけた
行動だったのかなぁ、と。。。
# そんな偉い立場になったコトないので想像ですけどねー
まぁ、ミドリさんの『野崎さんも、管理職になられてしまったんですね』は
心情的に地味に効いてるとも思いますが。
しかし、東海林さんは『冷たい方程式』のような実務的で有能なエンジニア、
としてよりも『チートなスーパーマン』として描かれたほうが読んでいるほうは
痛快ですね。。。。まだ、完結してないので波乱が残っているのかもしれませ
んが。
野崎△
FTPの件は偶然で、それに便乗した形で東海林さんにソースコード流したんですよね?
無能な部下を排除出来たし、会社への損害もさほどでもない。やるじゃん。
dummystub
私も野崎さんが提供したのかと思ったのですが、
それなら前回の「自分が少し失望していることに気付いた」という表現が
しっくりこないんですよね。
次回で背景が明かされるでしょうから、楽しみにしてます。
通りすがり
こんなもんで終わるのか?サードアイさん、
という失望の気持ちだと思いますよ^^
hoge
>> ――どういうわけかJINS PCだった――
ここの意味が良く分からない。
JINS PCに度を入れて普段使いしている自分にとっては、ごく当たり前の所作なんだが。
まさか作者さん、JINS PCには度が入れられないとか思ってる???
通りすがり
> hogeさん
プリントアウトされたコードを見てるのに、
メガネがJINS PCだからって言うことじゃないかなぁと思いました。
のり&はる
ディスプレイを長時間凝視する目を保護するという用途なのだから普段使いにはミスマッチ。退屈な政治的やり取りなんかよりプログラムソースコードに食いつく真性コードジャンキーな女史はそういう事に頓着しないというところでちょっと笑いを取りたかったんじゃないかなんて、言わせんな恥ずかしい。