IT業界にとどまるな
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最近、どうも「IT業界」という言葉がしっくりこない。
同じく、「ITエンジニア」という言葉もしっくりこない。
今では、どんな業界でも、ITの力は必須だといえる。しかしITはそれ自体が目的ではなく、なにか目的を達成するための手段でしかない。
にもかかわらず、「自分はIT業界に所属しているITエンジニアだ」という思いが強い人の中には、ITそれ自体を目的としてしまっている人が少なからずいるように感じる。
自分ではなかなか気づかないことだが、たとえば社内の違う部門の人や経営層から「これだからエンジニアは・・・」とか「これだから開発のヤツは・・・」というたぐいの言葉を耳にしたことがある人もいるにちがいない。
そういう言葉が聞こえたら要注意だ。あなたはすでに、IT自体を目的としてしまっているのかもしれない。
もし思い当たる節があるなら、今年は自分がIT業界の人間だと思うことをやめてみることをお勧めする。ユーザー系企業のIT部門にいるなら、自分は、会社が属している業界の人間だと思うべきだ。当たり前のことのようだが、IT部門の社員の中にはそういう意識をあまり持っていない人も結構いるのだ。
受託系の企業でも、パッケージ系の企業でも、その企業が得意としている業界や自分がアサインされているプロジェクトがターゲットとしている業界を、自分が所属する業界と考えてみればいい。
今年はITという殻を破ってみよう。
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