探偵気どり
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エンジニア稼業は探偵に似ている。
様々な関係者からの断片的な情報をコツコツと積み上げて行くことによってのみ、最終的に正しい答えを得ることができるのだ。
最後の決めゼリフは「犯人はおまえだ!」ではなく「あなたが欲しいものはコレだ!」という違いはあるにしても、そこに至る途中のプロセスは、スリルとサスペンス満載。ミステリーに次ぐミステリー。大どんでん返しに次ぐ大どんでん返し。
本物の探偵も羨むばかりの刺激に満ちた毎日を送ることができる。それはもう、楽しくて楽しくて、ついつい時間が経つのも忘れてしまう。
特に、新規クライアントの案件は、ヤバい。それが未知の業種だったりするともっとヤバい。さらに、未知のテクノロジやデバイスを使ったり連携したりする必要があるとなれば、最高にヤバい。
中でも一番危険に満ちているのは見積もり時だ。ここでどれだけ情報を収集し、整理し、仮説を立て、犯人像・・・ではなくてクライアントが求めている成果物のイメージを絞り込めるか。それが探偵の・・・ではなくてエンジニアの腕の見せ所だ。
そんな見積もりを立て続けに作りながら、受注した仕事もこなしていたら、ここのコラムの更新が1ヶ月以上も滞っていることに気づいた。ようやく、ひとつのヤマを終えたところだが、あまりにも生々しいものなので、そのヤマの事件簿をここに公開することはやめておこう。
探偵とは、無口で思慮深くなくてはいけない。
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