テストエンジニア時代の悲喜こもごもが今のわたしを作った

「WACATE 2012 夏」参加レポート(その3)――それゆけ!メガネンジャー

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 こんにちは、第3バイオリンです。

 「WACATE 2012 夏」参加レポート第3弾です。今回は、2日目のワークショップの様子をお届けします。

■ワークショップ「やってみよう! 組み合わせテスト」

 WACATE実行委員の上田 卓由(もとゆき)さんのセッションです。

 1日目で組み合わせテストの基本と応用を学んだあとで、2日目はほぼ半日を使ってのグループワークとなりました。

 グループワークのお題は以下のとおりです。

  • テスト対象は、ある会社で誰かがどこかに行くとき、ついでにおつかいを頼むシステム「ついでに買ってきてサービス」(サーバ/クライアント型)
  • 従来はPCからのみのアクセスだったが、このたびスマホ版をリリースすることになった。スマホ版はPC版と画面遷移が異なる。
  • 「新しいお願い」を登録するとき、場所、日時、買ってくるもの、公開範囲などを登録する。スマホ版において、この登録内容の組み合わせテストを考える。

 まずは、グループのメンバー各自でこのシステムの仕様書を読み込み、それからグループワークが始まりました。

 最初はチームビルディングです。チームリーダーやサブリーダー、書記といったチーム内の役割を誰が担当するかを決めます。また、チーム名を考えるのもこの時間です。ただし、チーム名は凝りすぎるとキリがありません。下手をするとこれだけで大幅に時間を食ってしまいます。昼休みにあれこれと話し合うチームもありました。

 ちなみにわたしのチームはメンバー全員が眼鏡をかけていたこと、男性3名女性2名という、戦隊ヒーローみたいな構成だったため「眼鏡(がんきょう)戦隊メガネンジャー」というチーム名になりました。こういう悪ノリができてしまうところがWACATEのすごいところです。

 しかし悪ノリはここまでです。ワークは真剣です。チームビルディング後、わたしのグループは、まず作業計画を立て、テストの方向性(何をテストするか/しないか)について決めました。

 方向性が決まったところで、まず各自が仕様書を読んで気になったこと、疑問に思ったことなどを付箋に書いて出しました。いわゆるブレインストーミングといったところでしょうか。

 各メンバーが出した意見を見てみると、やはりスマホのテスト経験がある人は、スマホならではの問題点や懸念点を出すのが上手でした。夜の分科会のときに都築さんの議論でも「人によるクセ」の話が出ましたが、テスト対象に詳しい人のほうが突っ込んだテストができるというのはあると思います。しかし「どうせわたしはスマホのテストしたことないからそこまで気づきませんよーだ」と腐っている場合ではありません。せっかくテストをしたことある人が同じチームにいるのですから、その人と情報を共有すればいいのです。チームの良さのひとつは、ここにあるのだと思います。

 全員の意見をひととおり出し合ったあとは、それをチームとしての意見にまとめます。まとめた意見は、模造紙にまとめるのですが、表を作ったり文章を書き込んだり、とにかく時間に追われてばかりでした。限られた時間のなかで、できるだけ良いものを作るのも楽しみのうちです。

 そして、いよいよ各グループの成果発表です。

 わたしのチームは、まずテストの目的と、テストケース作成におけるインプットとアウトプット、アプローチ方法を定義したところから説明しました。このあたりは、テスト報告書を作成するのが得意なメンバーのアイデアでした。さらに、フロー図からデシジョンテーブル作成の流れと、マインドマップによる因子と水準の洗い出しについて説明しました。

 他のチームをみると、マイルストーンとWBSを作成してから作業に取りかかったチームがあったり、マインドマップを使って情報共有をしたチームがあったり、それぞれ工夫が見られていました。

 最後に、今回のクロージングセッションの講師である鶴巻 敏郎さんから総評をいただきました。鶴巻さんは「今回のお題は難しい問題という印象だったが、参加者の皆さんの工夫はすばらしかった。ぜひ今回の経験を持ち帰って、現場でも応用してみてほしい」とお話しました。

 わたしは、今回のワークショップではメンバーそれぞれの得意分野や強みに助けられました。わたし自身があまり他のメンバーを助けることができなかったのが残念でしたが……やはり、自分の強みを持つということが大事ですね。

◇ ◇ ◇

 「WACATE 2012 夏」参加レポート第3弾はここまでです。次回は最終回、クロージングセッションの様子、今回のWACATEで得た気付きについてお届けする予定です。

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