テストエンジニア時代の悲喜こもごもが今のわたしを作った

ソフトウェアテストシンポジウム「JaSST'12 Tokyo」に参加しました

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 こんにちは、第3バイオリンです。

 先月末、日本最大のソフトウェアテストのシンポジウム「JaSST’12 Tokyo」に参加してきました。東京で開催されるJaSST(ジャスト、と呼びます)は去年、運営のお手伝いに行ってきたのですが(そのときの様子はこちらのコラムをどうぞ)、今年は一般の参加者として参加してきました。

 セッションの内容については、すでにいろいろなメディアで多くの記事が出ていますので、わたしはセッションとは違った部分に触れてみたいと思います。

■日時と場所

日時:1月25日~26日
場所:目黒雅叙園

■JaSSTは今年で10周年です

 今年(2012年)は、東京で初めてJaSSTが開催されてから、ちょうど10周年になります。そこで、全国の実行委員が中心となり、JaSST10周年記念誌を作成しました。

 この記念誌は、JaSSTを含めた日本のソフトウェアテスト10年の歴史を振り返る、というコンセプトに基づいています。内容は、これまでのJaSSTの基調講演・招待講演の登壇者からのメッセージ、各地域のJaSST実行委員長からのメッセージとJaSST開催の裏話、ソフトウェアテスト10年の歴史をさまざまな角度から振り返るコラム、全国の実行委員の座談会と、内容は盛りだくさんです。

 もちろん、わたしもJaSST新潟の実行委員長として寄稿しています。

 記念誌は冊子のほか、DVD版も頒布します。こちらのほうは、PDF形式の記念誌と、おまけのビデオメッセージが収録されています。

 10周年記念誌とDVDは、今年開催される各地域のJaSSTで頒布されます(もちろん、新潟でも)。詳細について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

■注目すべきはセッションのサブタイトル

 JaSST東京の特徴のひとつが、各セッションのサブタイトルです。毎年、時事ネタを盛り込みつつ、いろいろな意味でこだわり満載のサブタイトルはリピーターにとってひそかな楽しみとなっています。今年のサブタイトルの一部をご紹介します。

  • 僕と契約して、テスト少女になってよ
  • テストは最後にやればいい?だが断るっ!
  • こちらのTPPはTools for Purpose and People
  • バグバグモリモリ分析しましょ♪
  • ぽいぽいぽいぽえっくすぴーでアジャぽよぉ!

 ……いやあ。これ会社の出張で行く人は上司になんて説明するのか、思わず余計な心配をしてしまうほどのはじけっぷりです。

 シンポジウム、というと何だか堅苦しいイメージですが、そういったものを少しでも払拭して気軽に参加してもらいたい、という気持ちの表れなのだと思います。たぶん。

■情報交換会でバイオリンを演奏しました

 1日目の終わりには、情報交換会がありました。情報交換会は、参加者が食事をしながら交流をはかる場ですが、実はここでバイオリンを演奏させていただいたのです! 久々に「旅芸人コラムニスト」の本領発揮といったところでしょうか。

 きっかけは月に一度、東京で実施されるJaSST実行委員の会議でした。わたしは新潟からオンラインで参加していたのですが、そのときに「東京の実行委員にもバイオリンを弾く人がいる。よかったら情報交換会のときにふたりで合奏をしてみないか」というお話が出たのです。

 わたしは面白そうだと思い「いいですよ」と軽い気持ちでお返事しました。それから、その東京の実行委員の方と曲目とお互いの担当パートを決めて、それぞれ個人練習しました。言うまでもないことですが、合わせ練習ができたのは本番当日のみでした。セッションの合間をぬって、ふたりで練習しました。

 そして本番。多少のミスはありましたが、会場はおおいに盛り上がりました。演奏中は、わたしもとても楽しかったですし、終わってから大勢の方に「良かった」と言ってもらえて嬉しかったです。実はレポートサイトに演奏の写真が掲載されています。

 練習時間も少なくて大変でしたが、シンポジウムの情報交換会でバイオリン演奏、という、なかなか貴重な経験ができました。今回、基調講演をされたBj Rollisonさんにもお褒めの言葉をいただきました。音楽は国境を越えるって本当ですね。

■2日間を振り返って

 今回、10周年記念誌の原稿を執筆したときから思っていたことですが、実行委員の皆さんが準備から本番まで、本当に楽しんでいる様子が伝わりました。

 実行委員の方は、お仕事の合間をぬって委員の活動をしている方がほとんどです。本番前日に夜中まで小道具を手作りしたり、本番中も予期せぬ事態が発生したりすることもありますが、それをちっとも苦に思わず、むしろ楽しんでいる様子が伺えました。

 まず自分達が楽しんで、参加者にも一緒に楽しんでもらう。そういう意味では、まるで学園祭のようなノリですが、その中でも参加者のためにクオリティの高い知見を提供したいという強い想いを感じました。

 そんな東京からバトンを受け取り、わたしは新潟への帰路につきました。

■というわけで告知

 3月16日に、新潟で「JaSST’12 Niigata」を開催します。基調講演はシステムクリエイツ代表の清水吉男氏をお招きします。開催場所やプログラムなど、詳細は「JaSST'12 Niigata」のサイトをご覧ください。

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