フリーランスを辞める人と続ける人

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» 2016/11/24

こんにちは、手塚規雄です。

私はフリーランスという立場を好きで続けている人間ですが、一時的にフリーランスというキャリアを経由して会社員に戻る人もいます。その違いはけっこう明確で、どちらが良い悪い、という話ではありません。これは単純に生き方の違いです。それが今回のコラムになります。

フリーランスと転職の違い

フリーランスになったら二度とサラリーマンには戻れない！みたいな事を言う方がいますが、そんな事は全然ありません。エンジニアに限らずどの業種でも一度フリーランスになった後にサラリーマンとして戻る人も多いのです。フリーランスの経験を活かし、高い地位を得て再就職する人もいます。そんな事例も考えればフリーランスになる事と転職することは、仕事さえきちんと取れれば実は変わりありません。

まず、フリーランスになる事と普通に転職することの違いは数多くあります。開業届を提出したり、記帳や確定申告が面倒くさいとかですね。逆にフリーランスになることと、普通に転職することの共通点、それはずっと同じ会社に努め続ける人と違って退職金がちょっと少なくことですね。退職金は大抵の場合、勤続年数に比例するので。

フリーランスと転職の違い、それは仕事を自力で取ることと各種手続きが面倒くさい程度であとはほとんどかわらないのが実情です。

フリーランスは通過点、またはただのキャリアの一つと捉える人とは？

フリーランスという立場は単純にキャリアの一つ。そのように捉えている人がいます。良い会社があればその会社に就職する。しかし現時点では見つからない、見つけられない。そこで仕方なくフリーランスになった人がこのように捉えています。

実はこのタイプはけっこういます。わかりやすいケースはクライアント企業が気に入ったフリーランスの方をスカウトして、正社員として雇用するパターンです。（この場合、フリーランスの方はフリーランスを廃業します）これは企業側も従業員側もお互いに人材を探す、企業を探す労力が不要になるし、社内の雰囲気も把握しているのでお互いにメリットが大きいためです。

今後は転職する選択肢としてフリーランスに一度なってから、改めて転職する人が増えていく気がします。

一方、キャリアではなくフリーランスや起業を目指すケース

フリーランスや起業するという人の生き方はまったくの別物になります。自分が何をやりたいか？を探して、見つけて、そのやりたい事をやって稼ぐ。これを繰り返す生き方です。

これは自分に得意なものや好きなものをやるという自由な生き方と一般的には言われますが、実はゴールのない生き方ともいえます。やっぱり以前は稼げたけど今後は稼げなくなる可能性はどこにでもある話であり、やっぱり不安定な生き方なのです。

以前友人に「独立する人は頭のネジがぶっ飛んでいる」と評されましたが、その見え方はなるほど的を射ていると私は思っています。独立したい人、独立している人なんてやっぱり同じ生き方をしていてもぶっ飛んでいる人しかいませんね。

フリーランスにも色々な価値観を持った人が存在する

フリーランスというと会社に属さない自由な人とイメージする方もいるのですが、実は人によって全然違うという事です。自由な時間、多額の報酬を得ている人もいれば、再就職を探すために繋ぎでしか考えていない人もいる。他にもフリーランスという顔を一つの業種にとどまらず、多方面でお仕事をやっている人もいます。つまりフリーランスという人種は一括りにできないのです。

今回のコラムで実は一番言いたかったことは、転職を考えている方にはフリーランスを転職先の一つとして選択肢に含めてみてはどうでしょうか？という提案です。フリーランスにいる期間に縛りは無いし、そのままフリーランスとして続けるのもあり。そんな考えもあるという一つの提案になります。

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