エンジニアでいかに稼ぐか?学校や会社では知ることができなった体験、経験を綴ります

【13】フリーだとデスマーチな案件を掴まされない?

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こんにちは、手塚規雄です。

ブラック企業という名称がメジャーになりましたが、逆にデスマーチという言葉が死語になりつつありますが、今日はそのデスマーチについてです。

デスマ案件といえば

・プロジェクトが赤字

・残業時間が月100時間超になる

・いわゆる「うつ病」になる人が続出する

この3点セットだと思います。こう箇条書きにすると改めて「ろくでもない」という事が再認識できました。デスマ案件は会社にとっても、関わったエンジニアにとっても誰にとっても害。すべてのエンジニアがデスマ案件の撲滅を望んでいるのにまだまだ滅ぶように思えません。

私自身も会社員時代に数回デスマ案件に出会いました。本当にヒドい体験でしたし、できれば二度と出会いたくありません。しかしフリーになった後、まだデスマ案件に出会っていません。これは偶然かもしれません。でも会社員よりフリーのほうがデスマ案件を回避しやすいと思います。それには次の理由が考えられます。

 

1:自分で案件を選べる

まず、案件に参画する前には面談があります。そこで面談で案件について質問をしていると、なんとなくヤバい雰囲気が匂ってくる場面が現れます。例えば

・残業時間については聞いても曖昧な回答しかこない

・自分たちのシステムなのにあまりわかっていない

・エンジニアに対してスキルについての質問が甘い

・外部の人間に頼りにしすぎる感じを受ける

つまり、何を質問してもあいまいな回答しかない場合は非常に不安に感じます。そんな面談でクライアント企業からOKがでてもお断りすればいいだけです。就職活動で内定を断るのと同じです。ただこれが正社員だと社員に断れる権利はありません。

他に仕事がない、会社的にはおいしい(と思われていた)、会社間の力関係の都合といった大人の事情などにより、「絶対にこれはデスマでしょ!」と思っていてもその案件に参画しなければならない時があります。実際、営業担当さんが「この案件ヤバイけど頑張って。(・ω<)」みたいに言われて、数カ月後に案の定デスマ案件となった、というスタート時点からデスマとなる事が約束されていた案件もありました。

ただ、これはフリーの場合でも同じ状況になりうる場合があります。それは自分の貯金がない時です。貯金ゼロ状態では生活できません。そのため危険と思われる案件でも泣く泣く参画しなければならない。そんな時は会社員だろうがフリーだろうが関係ありません。お金はデスマ案件を回避するための資金としても使えるのです。

 

2:案件紹介会社の情報がある

これはフリーなってから知った事ですが、案件紹介会社の情報は重要です。彼らはエンジニアに案件を紹介する立場です。そのためデスマ案件なんて紹介したら、今後は自分の会社を使わなくなってしまいます。そこでエンジニアの稼働状況、エンジニアからの案件の不満点、クライアント企業の状況というのをけっこう詳しく聞いてきます。こういった情報を集め、今後も信用してエンジニアに案件紹介できる、できないをしっかり評価しています。そのため結構幅広く会社の情報を持っています。私の古巣の情報も持っていました。その評価内容についてはノーコメントです。

 

3:もし参画しても、契約終了時点で逃げられる

会社間の場合は一度関わってしまうとプロジェクトの途中でプロジェクトから途中退場するのは難しい。仕事そのものは長期であってもフリーの契約では1ヶ月~3ヶ月といった短い期間の契約を継続的に行うことが多いです。それを利用して現時点の契約が終了となった時点で継続しなければいいのです。もちろんクライアント企業から様々な言い分を言われると思いますが、それに応える義理も恩もありません。事前に予定を変更して継続なしの通知をし、仕事の引き継ぎをして落ち度のない仕事を契約終了まで行えばいい。それだけの話しです。これは会社の退職時と似ているところも多いですね。

また案件紹介会社にも事情をしっかり話して味方につけることも大事です。もし案件紹介会社も敵に回してしまうとエンジニアのほうが悪い、と判断されてしまい、今後の仕事が非常にやりにくくなってしまいます。

 

以上3つの理由をあげましたが、それでもデスマ案件に参画してしまう事はあると思います。最初は大丈夫でも顧客の都合、クライアント企業の都合、世の中の景気や社会動向、法律制定などによってプロジェクトの状況も変わります。その結果、デスマに生まれ変わることも十分にあります。

フリーのほうがデスマ案件に出会う可能性は低く、出会った後の対処がしやすいかもしれません。でもデスマ案件については、出会わないようにするためのスキル、出会った後の対処スキルを養って自己防衛することが一番大事です。

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