蘭の社内SE奮闘記(4)
私の名前は織田蘭です。社内SEの仕事をやっています!
武田先輩からの電話に出ました。
武田 「ユーザーから移行したファイルサーバのレスポンスが遅いってクレームが来てるんだ
昨日移行後にサーバ室のハブにPCを接続して、レスポンス確認しても何も問題がなかったのに……なんだろう」
蘭 「そんなこと分かりませんよ。私は東京本社にいるので、名古屋支店のことは武田さんに調べてもらわないと」
武田 「う~ん、そうは言っても、このままだと名古屋から帰してくれないよ」
武田先輩はあきらめて電話を切りました。新しく買ったサーバの障害だろうから、武田先輩がメーカーにサポートを頼めばいいんだと私は思いまいた。それにしても武田先輩、いきなりの障害にかなり動揺しているなあ。念のためにping で新サーバがまともに生きているかどうか確認してみることにしました。東京本社と名古屋支店は100MbpsのWANで繋がっているんです。
ping を実行したところ、ちょっとレスポンスが遅いと感じました。数分間pingの実行結果を見てると、ときどき応答が途切れる現象が見られました。変ですね! それから腕時計を見たがら、名古屋支店のファイルサーバから東京のファイルサーバにファイルをコピーして、転送速度を測ってみました。遅いです。理論値の数十分の1しか転送速度が出ていません。これってサーバ障害とも言えないのでは……。
私は、名古屋支店のサーバ移行の件で、ハブも変えたことを思い出しました。以前、伊達課長から「L3スイッチとハブを繋ぐ場合、相性というものがあるよ」なんてことを聞いたことがある。不安になり今回買ったハブのメーカーに電話してみました。
蘭 「C社製のL3スイッチと御社から先日買ったハブを接続しているのですが、思ったとおりの性能が出てないんです。C社のスイッチと御社のハブでは相性が悪いんでしょうか」
サポート 「結構ハブの相性っていいかた皆さんしますけど、そういうことを言うこと自体、適切ではなんですよ」
私は、一瞬「このサポート員、何言ってるの? いっそ電話を切って他のメーカーのハブに即交換してしまうのがいいのかな」と思いましたが……。
とりあえず、何やら言っているサポート員の言うことを聞き直しました。
(続く)
この物語はフィクションです。実在する団体名、個人とは一切関係ありません。