Twitterを「捨てる」という発想
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ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。Twitterとの付き合い方、仕事の改善方法、炎上プロジェクトに関する3本を取り上げる。
- Twitterを捨てよ町へ出よう
- トップダウンによる改善
- 炎上プロジェクトに見られる3つの共通点
Twitterは「娯楽の1つ」にすぎない!
SEである粕谷大輔氏による『雲(クラウド)の隙間から青空が見えた』。Twitterとの付き合い方について。
いまやクラウド的サービスの代表格ともいえるTwitter。世間では大流行中である一方、「フォロワーがつかない」「つぶやきに誰も反応してくれない」などの「Twitter疲れ」ともいえる現象が発生している。
粕谷氏はホームページを立ち上げた当初、反応がなく同種のむなしさを抱いたという経験を持つ。ホームページに反応がなかったのは「誰もその存在を知らないし、興味もない」からであったという自己分析を行い、人間同士のコミュニケーションである以上、レスポンスがほしければ「自分から語りかけなければ、何も始まらないのだ」と諭す。
そのうえで、粕谷氏はTwitterと「もっと気軽に付き合えば良いのではないか」と問いかける。Twitterが流行っているからといって、その波に乗らないと置いていかれるということもない。あくまで映画、音楽、読書などと並ぶ「娯楽」の1つにすぎないのであり、そう割り切るのがもっとも健全な楽しみ方だ。つまらないと思うのであれば「潔く捨ててみてはどうか」というのが粕谷氏からの提案である。
世のマネージャ層に伝えたいこと
開発者である山本保男氏による『アジアのソフトウエア開発現場にて』。効率の悪い仕事の改善方法について。
20年ほど前、日系コンピュータハードウェアメーカーにて、コンピュータ内のファームウェア開発に携わっていた山本氏。ソフトウェアとのインターフェイスであるInstructuion(命令)を実装する過程で、進め方の効率の悪さに違和感を抱いたという。
当時、仕事には100人単位のエンジニアが関わっていた。作業は個別で進めていたものの、2~3人をエディタ開発にあて、そのほかは開発されたエディタを使用するという人員配置を行えば、より早いサイクルで新製品を市場投入できたのではないかという思いが拭いきれなかったそうだ。しかし、そのためにはエンジニアのアサインや全エンジニアが使用するワークステーションの購入などが必要であり、トップダウン式でないと実現できなかった。
似たような経験はこれまでの職業人生で多くあったという山本氏は、だからこそ世の中のマネージャ層は「末端の担当者の『素朴』な一言に耳を傾けるべき」だと訴える。通常とは異なる方法を試すことにはリスクがあるが、その分効率化に成功した場合には、それ相応の報酬が支払われて然るべきなのだ。
プロジェクトはなぜ炎上するのか
かるたや氏による『プロトタイプ開発の日々』。炎上プロジェクトの共通点について。
これまで、派遣社員として多くのプロジェクトに関わってきたかるたや氏。その中でも問題のあるプロジェクト、いわゆる「炎上プロジェクト」には3つの共通点があったという。
- うそをつく
→進ちょく報告の内容に事実と異なる部分があり、企画通りにサービスが提供できない - 増員の受け入れに時間がかかる
→炎上したプロジェクトに人員を補給しても、効率的に作業できる環境が整っていない - 責任を転嫁する
→サービスに不具合が発生しても、原因を顧客側になすりつける
これらはマネージャやリーダーなどプロジェクト責任者の不誠実な行動に端を発している場合が多い。行動の改善を求める一方で、かるたや氏は結びに、自らに対しても「わたしはいま、担当するプロジェクトにおいて誠実でいることができているのだろうか……」と問いかけている。
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