リアクション・モード(5)習慣というパートナー その2
この「自分」という厄介なシロモノ(苦笑)に対して、自分が自分自身を「経営」していく上で「生活習慣」というパートナー(片腕)がどれほど大事かという話を前回書きましたが、なんとなくその続きです。
◆
パートナーは、「自分で育てる」ということです。
物心ついたころから、副社長(パートナー)は、いつのまにか、あてがわれています。
まずひとつは、「親の躾」です。
もうひとつは「世間」。ここに、学校やトモダチも含まれますかね。
もうひとつはマスコミです。
子どもの頃の判断基準って親、学校(先生)、トモダチ、マスコミ(テレビ)に多大に影響されていたでしょう?
もちろん私もそうでした。
最初は、仕方ないのです。大学出るぐらいまでは、これらにまわりを固めてもらって自分経営の一端を担ってもらう必要は、あります。
でも、できれば20歳前後ぐらいから、「将来の副社長」を育てていくべきだと思います。
それが、良質の生活習慣。
◆
なぜ「習慣」でなければいけないのか?については、実は理由があって。
たとえば自分の「感性」みたいのがあるじゃないですか。
そういうふわっとしたものを自分の片腕としておくと、ホント、ロクなことないんですよね。
気分屋だし...
やたらと感性を大事にしたがる方、多いんですけどね。
自分の感性って自分のオリジナルだと信じている方が多いのですが、それがあまりに大きすぎるカンチガイであって、実は感性って上述した「初期の副社長」の傀儡ですからね。
自分の本当の感性って、良質な生活習慣によってはじめてオリジナルに育っていくものなんですよ。
◆
まぁそれにしても、デフォルトであてがわれていた副社長にずーっと頼り切りの方の多いこと...
これは、世代は関係ありませんね。年寄りも若い方も、同じです。
でもね、たとえば初期の副社長のうちのたとえば「親の躾」が素晴らしく良かった方とかは、もう子供の頃からロケットスタート切れますよね。
「神童」とか「天才」とか呼ばれちゃったりして。
30歳ぐらいまではいけるかもしれない。
でも、そこまでですよ。どこかで親離れしないと。
その素晴らしい親の躾をベースに、自分の生活習慣を育てていけばよいのです。いずれにせよ、オリジナルでなければなりません。
◆
ずーっと、歳をとっても、「マスコミ」を自分の片腕においとく方も多いです。
そういう方って自分の生活習慣を育ててはみるものの、そこにマスコミの影響が多大に入ってきます。
マスコミの何がいけないかって、偏向してるところなんですよ。そしてそのベースに日和見主義があったりするから...
子供の頃からあまりにマスコミに影響されてしまう(親の躾や世間より強く影響を受ける)と、自分も将来にわたって同じような人物になります。
偏向の何がいけないかというと、思考に柔軟性がないんです。
そのくせ影響はされやすいという...
SEってそういう方多いですよね。
でも、そういう方々って副社長であるマスコミをおそらく一生、切ることはできません。
まぁそれはそれで、いいんです。その方の人生ですからね。
◆
あとはかなりサイアクなのが「悪意」なんですよね...
最初の副社長のうちのいずれか、あるいは複数が悪意があった場合...
かーなーり厄介。
本当は、オトナになったら即座に追い払って、良質な生活習慣を育てていかなければならないのですが...
まず、自分を「育ててくれた」副社長に悪意があったことに自覚的になることが難しい。
ですので、自分の生活習慣形成時にもデフォルトで悪意が入ってしまうことが多い。
いや、別にそれですぐに死んでしまうとかじゃないのですが、たとえば親が事業に失敗していたりするとてきめんのその二の轍を踏むとか...
まぁいろいろあるのですが、人生に満足感を得ることが、なかなか難しくなってきます。
この話は相当難しいので詳述しませんが、「何やってもうまくいかない感」が強い方は、デフォルトの副社長に半ば乗っ取られていることが多いので、意識的に「コントロールを取り戻す」必要があります。