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健康について第67回 本当の健康法とは(7) いったん、ふりかえり

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 お世話になります。龍澤と申します。

 引き続き、「本当の健康法とは」(「健康について」最終章)について、焦ることなく、少しずつエンディング(大団円)に向けて書いていきます。

◆前回導き出された結論

  • あいさつは大事です。あいさつされたら100%返すこと。
  • 何かをしてもらったらお礼を述べること(まずはメールでもよし)。
  • 自分が何かをしてもらっているという事実に敏感になること(逆に、その事実に鈍感になろうとする人が多いので)。
  • 機嫌を一定に保つこと(機嫌を一定に保つことにより仕事の生産性も一定に保たれる)。



 さて、簡単に今までの途中経過をまとめてみます。

 今のところ、「本当の健康法」の本論には入れておらず、各自が本当の健康法をゲットするために必須となる前提条件(前提となる「態度」や考え方など)について述べているところですが、それがふくらんでしまい……。

 ですので、その前提条件を整理します。

◆第62回で述べた前提の1

 >「IT業界は、常に自分に向上心を与えてくれる」という考え方にシフトすること。

 これは、大事すぎるぐらい大事ですね。前提条件の中でも「大前提」です。

 思い込みでもよいのです。さらに一歩進めて、「IT業界でなければ、自分は向上しない」ぐらいに思っときましょう。

◆第63回で述べた前提の2

 >IT業界というのは(略)いるだけで不健康になる要素が満載ということです。(略) ですので、この負の連鎖を何とかして断ち切らなければならない、という強い決意が必要です。以前にも書きましたとおり、不健康である自分、運動不足である自分に酔っている段階では、いつまで経っても次のステージに進むことはできないのです。

 「健康になろう」という強い意志が必要、というのは、当然の前提条件ですね。今までの生活を変えずに自動的に健康になろうというのは間違っています。

 「別に健康にならなくともよい」と考えている人はこの前提条件をクリアできませんし、その考え方に対しては一応尊重します。現状に満足している人は、そのままでよいと思うのです。

◆第63回で述べた前提の3

>モチベーションの低下が向上心すらも阻害してゆきます。ではどうするか?
それは、モチベーションを下げないことです。モチベーションを下げないためにどうするか?
それは、モチベーションが下がる要因を自ら挙げないことです。モチベーションが下がりそうな要因が眼前にあったとしても、それをモチベーションが下がる要因であると認識しなければモチベーションは下がりません。
ニュートラルでいること。淡々としていること。なんでもかんでも、起こった事象を取りあえずマイナス要因として浴びてしまう義務はわれわれにはないのです。

 モチベーションの低下というのは、外的要因でいかんともしがたいもの、ではありません。ニュートラルに、淡々としていれば、はねのけられるものです。

◆第64回で述べた前提の4-1

>最も大事なのは、マインドです。すなわち、周りと自分とを「差別化」すること。
これを、周囲との摩擦がおきないよう、ひそかに進めることです。

差別化のためのアクションで特に大事なのは、周りの言動に引きずられないことです。IT業界はやたらめったらネガティブな言葉を吐く方が非常に多いので、即断ち切りましょう(今後一切、マネをしないこと)。

 周りと自分とを「差別化」する、というのが前提の4で、差別化する手法のその1が「ネガティブな言葉を吐かない」です。

◆第65回で述べた前提の4-2

>良くも悪くも、業界経験が長くなってくれば、事実として、他業界では通用しない人材になっていきます(特に、エンジニア職)。
担当業務が専門的になればなるほど、自分が絶たなくとも、退路は徐々に絶たれていきます。
まずはそれを自覚する(認める)必要があります。それを認めたくなくてあがいている人たちとの差別化が必要なのです。

 差別化する手法のその2が、IT業界における自分の立ち位置を認識することです。それがなぜ差別化につながるかというと、自分の立ち位置を分かっていない、といいますか目をそむけている方がほとんどだからです。自分の立ち位置を正確に把握できれば、次のアクションも的確なものになります。

◆第65回で述べた前提の4-3

>何歳になっても、若い人たちと同じように生産性を上げていくためには、「素直」である必要があります。
歳を重ねても、スれることなく、「素直さ」で周りと差別化していきましょう! 特に、最近の若い人たちは、若さとは「素直さ」が最大の武器であるにもかかわらず、最初からスれてる人が多いようなので……。
若い人たちから「素直さ」が消えつつあるということが、逆にわれわれにとっては大チャンスなのです。

 差別化する手法のその3が、素直であるということです。4-2と同様に、素直にふるまえない方がIT業界ではほとんどなので、素直さを前面に出すだけで差別化できますし、仕事が好転してゆきます。

 素直さ、とは後天的なものなので安心してください。先天的な性格は関係なくて、ビジネス・シーンでいろいろなプライドを取り払って素直になればよいだけの話です。

 「素直さ」とはスキルであり、素直になるというのはテクニックなのです。

◆おまけ:あいさつ

 「素直さ」からスピンアウトしたのがあいさつについての話で、すみません、前回勝手に盛り上がってしまいました(第66回)。そのまとめは上述しました(「◆前回導き出された結論」)。あいさつは「素直さ」に含まるもので、コミュニケーション・スキルの1つとお考えいただければよいかと思います。

◆いったん、まとめ

 それにしても……前提条件だけでこんなにたくさんあるとは(笑)。

 これらすべてが、エンジニアの本当の健康のための前提条件ですので、よく考えるとハードル高いかもしれませんね(笑)。これらがクリアされないと健康法を実践しても「あまり」意味はないと思います。

 今まで書いてきたことは、健康法実践に当たってのマインドセットであり、これから述べてゆくことが主にフィジカル面での自身のコントロール方法、ということになると思います。

 健康法とは「心身」の健康をバランス良く実現することであり、これまでの前提がクリアされていれば「心」についてはおおよそ大丈夫ですので、「身」すなわちフィジカルの調整に専念できるというわけです。

 次回は(多分)もう1つ前提について書かせていただき(しつこい)次々回ぐらいからは今度こそ、「本当の健康法とは」の本論に突入してゆきたいと思います。予定は未定ですが……。

 読んでいただきありがとうございました。

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