言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

上手い質問のしかた

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分からなかったら質問する。これは仕事の基本です。ただ、聞けばいいというものではないです。今回のコラムでは、相手から上手く正解を聞き出す方法を模索してみようと思います。ただし、忙しいから質問されたらイラっと来る。のようなケースは除外します。上手い答えの聞き出し方と、相手をイラっとさせない聞き方を混同すると話がまとまりません。ちなみに、人に質問するときに、ロジカルシンキングが一番最悪な手段だと考えています。あと、個人的にロジカルシンキングな質問で「貴様のロジカルが間違えているから答えが出ないんだろうが」というケースが非常に多いのと、答えが分からなにのに脳みそをフル回転させると事故るからです。

基本的に質問は「端的に要点を押さえて」は止めましょう。それができれば苦労しません。そういう質問のしかたができるということは、もう、九割がた理解はできています。理解を固めるための、最後の一押しの質問です。質問の上手いやり方は、相手に「Yes」をたくさん言わせることです。人間てアホだなと思うのですが、「Yes」を連発してると嬉しくなる性質があるようです。質問するときは、「Yes」を十回言わせるストーリーを考えるといいです。そこで役に立つのが、普段からとっているメモです。以前に質問した内容を復唱して聞きたいことに繋げていけば、簡単に「Yes」を十回言わせるシナリオが組めます。

質問の基本は復唱です。話が分からなくなったら、とにかく復唱しましょう。話の区切りで「〇〇ということですよね?」と単に復唱して「Yes]と言わせるだけで、なぜか「頭がいい」と認識されるようです。その後に、「ああそうか。分かった分かった」という感じでコクコクとうなずきながら、復唱した内容を悠々とメモしていけばOKです。話を聞きながらメモとか、絶対に無理ですから。後から分からなくなった時に、「お互いに同意した内容」として、そのメモが役に立ちます。あと、不思議なもので、復唱してる内に頭の中が整理されて閃くこともよくあります。とりあえず、困ったら復唱して時間を稼ぎましょう。稼いだ時間で一呼吸おいて、脳みその休憩時間を確保すると良いです。

相手に質問をして、欲しい答えがそのまま返ってくるのは稀です。基本的に正解は自分で考えて、質問する相手と答え合わせをしましょう。そもそも、人に正解を要求するなど厚かましいです。正解を導き出す手間を人にぶん投げるなど、失礼にも程がある。効果的な質問をしたいなら、事実確認と答え合わせに徹することです。質問は情報収集の手段です。入手できるのは、正解ではなく情報です。集めた情報を上手くつなぎ合わせて自分なりの正解を組み立てましょう。それを質問で答え合わせして合っていた時に、相手は初めて「正解!」と言います。質問の下手くそな人は、まず情報を集めません。情報を集めないので、自分なりの正解を組み立てられません。だから質問が下手くそなのです。

とりあえず、いかに相手の返答を「Yes」で埋め尽くすのが質問のコツです。テストでも、解いた問題に全部〇が付けば100点です。それと同じ感覚です。そして、困ったら復唱です。相手と同じことを言えば、だいたい「Yes」が返ってきます。ロジカルシンキングに頼ると、無駄に思考を巡らせて議論にもつれ込みやすくなります。無駄に思考するエネルギーを取られるので、そういう人と話すと疲れます。知りもしないことを聞くのに「端的に要点を押さえて」なんて、できるはずがないです。分からないのに「要点」ってなんですか。頭おかしいんじゃないですか?ということで、無理せず淡々と情報を固めていきましょう。良質な思考は、基盤がしっかりした情報の上にこそ成り立つものです。

Comment(1)

コメント

ちゃとらん

> 事実確認と答え合わせに徹することです


これが究極の答えのような気がします。

そもそも、自分なりの答えを持たずに質問しても、相手の答えが正しいかどうか判断つきませんし、何も考えず(自分で調べもせず)答えだけを求めてくる質問者には、二回目はありません。


それと、そもそも答えをいくら考えても見つからない事(例えば集合時間が9時なのか10時なのかとか)は、事実確認の質問であり、こういういくら考えても判らないことをずっと考えている人もいるので(とりあえず聞きに来いよ~)『事実確認と答え合わせに徹すること』は、永遠の真理に思えました。


- Horus -
正解とは、視点やタイミングによって変動します。そんなものを、聞かれてハイハイ答えられる所以が無いです。むしろ、学校のテストみたいに、ハッキリと正解のある方が稀なんですよね。だから事実確認して自分で見つけるしかないと思っています。

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