言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

リモートワーク

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勝手にコラボしてみます。

ネットを見ると、リモートワークの良し悪しを語る記事を多く見かけます。私は、リモートワークの良し悪しよりも、ここ一年で多くの人が体験したという事実に注目しています。多くの人が新たな経験を積んだということは、世の中の価値観が変わるきっかけになり得ます。また、程よい失敗と程よい成功が入り混じった体験は、非常に多くのことを考えさせてくれます。多くの人が詰んだ経験は、非常に良質な経験だったのではないでしょうか。

リモートワークでは、普段話している内容を文章にして伝えることが多いです。言葉の力で押したり、表情から情報を読み取ることができないので、人間関係でうまく立ち回るタイプの人にはなかなかツライものがあるようです。そういう仕事形態が一般的になると、人間関係より言葉の内容が重視されるようになると予想しています。相手に気に入られるためとか、そのような努力の負担が軽減されれば、仕事のストレスも減るのかもしれません。

文字のコミュニケーションが中心になると、曖昧な物言いが見える化されてしまいます。指示を出すにしても、何をして欲しいのかはっきりしない人は指示に行き詰ります。対面であれば、人を集めて思いついたことをダラダラ言っていれば、それっぽい成果物は得られました。リモートではそれができません。「空気を読んで」や「その場の流れに合わせて」が通じにくい業務形態のようです。明確な指示を出さなければ、指示された人が動けません。

よく、リモートワークで時間の自由を得たというメリットについての話を聞きます。その代償として問われるのが、対面に依存しないコミュニケーションなのかもしれません。よくよく考えれば、リモートでなくとも、曖昧な指示や場当たりな判断は、多くのリソースを奪います。リモートワークになって、それが見える化されただけかもしれません。仕事のやり方が変わることで、他にも多くの気付きを得られたように感じます。

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匿名

たしかに

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