言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

一流が無理なんで二流でいいっすか?

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一流というのは、誰にでもなれるものではないから一流です。これは、才能の差というより状況の差や価値観の差で別れるものだと思います。例えば、結婚をしている人と独り身の人とで、技術の学習に割ける時間は大幅に違ってきます。結婚して幸せな家庭を築きたいと思う人が、独り身でストイックに技術を追求する人では、条件に大幅な差がでます。才能以前に、このような条件の差が、一流と二流を分ける要因と考えます。

大企業でも求められる人材でも、新卒であれば「大卒」を求められます。ただ、実際には受ければ受かるような大学では大卒と認識されません。この条件だけを見たとしても、満たせる人は限られます。同様の基準で中小企業が人材を求めると、満たせる人が減るので人材確保に苦労します。婚活に置き換えると分かりやすいかと思います。普通の女性が一流の男性ばかりを求めて、婚期を逃し続けるのをよく見かけます。

エンジニアとしてキャリアを築く上でも、何も考えずに一流を目指す人はいませんかね?そういう人は、話していると何となく分かります。本当に一流を目指す人が垂れ流す、「狂気じみた何か」がありません。一流の人は、基本的に変人です。人と違う視点や価値観があるからこそ、人と違った成果が出せます。普通の価値観を良しとする人がマネをしても、幸せにはなりません。

普通の人が普通に努力して満たせる水準でも、上手く組み合わせることで結果はでます。むしろ、そのようなやり方の方が安定して成果が出せます。世の中には、一流の人より普通の人の方が多いです。そちらに基準を合わせて業務を組み立てる方が、理にかなっています。実際のところ、建築現場や工場では、そいういう視点で上手く回っているところが多いです。

IT関連の業務をしていても、最新技術で議論するより、Excelでの地味なデータ整理をしてる方が多いです。普通の人が考える一流を目指すと、意識が高いだけの技術オタクにしかなれません。議論のための最新技術より、Excelのピボットテーブルを使える方が、よっぽどアドバンテージがあります。一流でなくても、しかるべき技術があれば結果は出せます。無理に一流を求めたり、一流であり続けようとするスタンスは、あまり人を幸福にしないのではないかと思いました。

Comment(1)

コメント

おたみ

>一流の人は、基本的に変人です。...
私個人の感覚ではこの手の人を「一流」ではなく「別格」に分類しています。


結果的に一流であるのはよいですが、無理をしてまで一流にこだわる必要はないという考え方には同感です。

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