コロナで卒業式が中止になった学生たちへITの技術でできること
コロナウイルスの拡散防止のため、日本ではたくさんのイベントが中止になりました。そんな中、突然と学校が休みになることが決まりました。三月といえば卒業です。卒業を目前にした学生たちにとっては、この三月は掛け替えのない思い出を積み重ねる大事な時期です。先輩を送り出したり、大事な思い出として、卒業式を楽しみにしていた学生も多かったと思います。そんな彼らに、ITの技術を使ってかけがえのない思い出をプレゼントすることはできないでしょうか。
・・・と思いましたが、私自身、学校の思い出というものがありません。勉強はつまらなかったし、特に体育の時間が嫌いでした。特に友達とつるむこともありませんでしたし、部活をやっていたが、つまらないので高校一年のときに辞めました。キャッキャと楽しそうにしている人も、陰では人をいじめることで優位を保っていたりしました。クラスで仲が良かったあの二人が、まさか〇年後あんなことになるなんて。輝かしい日々もまた無常です。辛い事が多かったせいか、学生の頃の記憶はあまり残っていません・・・。
私は過去に執着するのを止めたので、思い出の価値がよくわかりません。思い出もいいですが、私が学生たちに望むのは、過去の思い出より幸せな未来です。思い出なんて人生の飾りです。そんなものより、リアルな幸せを噛みしめて欲しいです。厳しいかもしれませんが、思い出の代用品よりも「自ら学び続けろ」という言葉を贈りたいです。そして、身に着けた技術で何かをやり遂げたときの達成感は、卒業式の思い出など忘れてしまうくらい素晴らしいものだと伝えておきたいです。
社会に出てからの卒業は、学校の卒業のような生ぬるいものではありません。エンジニアの退職エントリーを見れば、色々な葛藤を抱えたり、パワハラや大きな挫折、経済的な困窮など、生々しい現実にあふれています。退職エントリーで喜びをつづれるのは、戦い抜いて結果を出せた者だけです。だからこそ尊いです。演出された学校の思い出に浸るより、そういう退職エントリーを書けるような人を目指すといいです。多くの困難に直面するかもしれないですが、きっと充実した人生を送れると思います。
卒業式が中止になって、思い出が作れないのは残念です。しかし、社会に出たら卒業式の中止とは比べものにならないほどの理不尽の連続です。そして、不可避な理不尽も多いです。理不尽を埋め合わせたければ、自分でアクションを起こして理不尽を乗り越えるしか方法がありません。コロナ感染防止策として、学校を閉鎖することが正解なのかは分かりません。しかし、中止になってしまったものは仕方ありません。その是非を問うよりも、未来を見据えて欲しいです。目の前の理不尽に動じない、強い人に成長できることを願います。そして何より、過去の思い出よりも、リアルな幸福を勝ち取って欲しいです。