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台風で電車が止まっても出勤するのは何のため?

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タイトルを考えるのが面倒くさいので、あべっかんさんのコラムのものをそのまま拝借させて頂きました。先日の台風ですが、夜中に猛威を振るっていました。その影響で電車の運休や遅延が生しました。Twitterで混み合う駅の様子がアップロードされていましたが、その中で目を引いたのは津田沼駅の写真でした。ディズニーランドでもお目にかかれないような長蛇の列が駅に向かって伸びていました。あんなに並んでまで会社に行くのかと考えると、狂気と言っても過言ではない気がします。

あの長蛇の列を見て、一番大変だったのJRの職員さんだったように思います。私がJRの職員だったら、あの長蛇の列を見て戦意喪失していると思います。インフラエンジニアで言えば、サーバが数台ふっとんだくらいのインパクトがあったことでしょう。ああいう状況でも淡々と職務を遂行していたJRの方々は本当に素晴らしいです。今回の対応では、台風が来ることを見越して、事前に運休の予定を立ててくれていました。こういう姿勢は私達も見習うべきかと思います。

私の職場でも、事前にLineで通知が来て「無理をせずに出社してください」とのことでした。私はたまたま地下鉄で出勤したのですが、そうそう混雑もせずに悠々と出社できました。でも、会社には誰も来ていませんでした。ただ、誰も来ておらずに仕事にならなかったので、休憩室で自分のパソコンを広げて検証作業をしていました。他の方が出社しだしたのは、お昼からでした。私はああいう状況でたまたま出社できたのですが、こんなものでした。

ここからは私見です。水道や電気、交通機関などのインフラを支えるような仕事をしている人は忙しくなることでしょう。そんなときに、あんな長蛇の列をつくられたのでは迷惑でしかないでしょう。本当に必要な人が速やかに動けるように、普通の人は家でじっとしているべきです。変な義務感で日常を強行するのは、インフラを支えている人の負担になるだけです。しかも、あんな混雑のなかでゴタゴタして、自身への負担もかなり大きなものになるはずです。

台風の予報も出ていたので、月曜日は出勤できないことも簡単に想像できたはずです。それでいて、いつもと同じように仕事ができると思っているような人と仕事はしたくないです。想像力が乏しく、計画性に大きく欠けます。多分、あの大混雑の中で、本当に会社に行く必要があった人は少数でしょう。あの行列を待っていた大半の人の理由が「単なる義務感」でしょう。今回の台風は、強すぎる義務感は思考を鈍らせるということがよくわかる事象でした。

Comment(5)

コメント

通りすがり

台風被害とは直接関わらない地域の顧客を相手にした仕事であれば、こちらの都合で出社しないという選択肢はありません。

今回の台風だけで言えば、親切にも前日から運行予告をしているのだから、前日から会社に行くなり、自転車でかっ飛ばすなり、迷惑を掛けず・遅刻せずに出社する方法は幾らでもあります。
リスク管理とはそういうもので、本当に強い義務感(責任感)を持った、顧客ファーストで考える人たちはそうしています。

今回の一件で、そういう意識が薄い人たちがハッキリと分かったのではないでしょうか。
と私は思っています。

Horus

>> 通りすがり さん
会社員としては100点満点の返答です。ただし、ビジネスとしては遅刻しない事にかかるコストを考えていません。その分は減点です。会社に行くことのリスクと、その費用効果に対して計算が甘すぎないでしょうか。


前時代の教科書通りの返答という感じがします。

匿名

本当に義務感を感じてのことであれば、よいのですが…。

匿名

雇用者には安全配慮義務というものがありましてですね
.
残業代・宿泊費等で経営コストに負荷をかけず、
自社のコンプライアンス違反を未然に防ぐためにも
しっかり自宅にてぬくぬくしたのちに安全が確認されてから出社をする所存でございます

通りすがり

>会社に行くことのリスクと、その費用効果に対して計算が甘すぎないでしょうか。
そうですね。目先のコストという意味では一理あると思いますが、理想論にしか感じません。
例えば、設備会社があったとします。
台風で1日営業ができなかったとして、サポートが出来ませんでした。
しかし、その日に競合他社が平時通りのサービスを展開していたら、顧客はどう思うでしょうか?
好むと好まざるとに関わらず、後者に流れる顧客が存在するんです。しかも大口で。

綺麗事だけでは食ってはいけません。
それが前時代的と言われればそれまでですが、慈善事業でもない限り、どの企業でも競争が発生するのです。際立った違いをどうやって作り出すか?
「無理をせずに出社してください」というのは、会社側からの最大級のメッセージだと考えています。

こちらからは以上です。

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