SIerで甘んじていると人生詰む
過激なタイトルを付けてみましたが、あまり深読みはしないでください。言っていることそのままの意味です。これからの時代、ただSIerで仕事をやっているだけの人は間違いなく淘汰されていくと思います。なぜなら、既得権にぶら下がってエンジニアっぽいことをやっているだけだからです。スキルゼロ、ドキュメントはExcel方眼紙、マネージメントはプレッシャーかけるだけです。エンジニアとしての要素は皆無です。
まずSIerでSEと呼ばれている人ですが、学校で基礎を固めたような人ではないです。普通にリクルートスーツで就活をした、ただの社畜候補生です。技術に感心があるかすら怪しいです。大学を出ているという以外のアドバンテージはありません。そういう人達が、いきなり現場に放り込まれて叩き上げられます。SIerと言えば無駄に残業漬けなので、技術を勉強している暇もありません。頑張ったとして、知識の詰め込みで資格を取る程度です。基礎能力が低いまま歳を重ねることになります。
入社して数年やっていると、「そろそろマネージメントだ」みたいな雰囲気になります。自分の技術も心許ない、先輩は会議で雄弁に語るだけでプロジェクトは炎上している、言われてきたことをただやってきただけなので人を取りまとめるスキルもありません。あるのは人間関係で構築した信頼だけです。普通に考えて、エンジニアとして活躍できる要素も、マネージメントができる下地も全くありません。SIerで働いているSEの実態はエンジニアの皮を被った伝統的なジャパニーズ・サラリーマンです。簡単に言えば、会社にぶら下がってるだけで「頑張り」しかできない人です。
ドキュメント作成にしてもExcel方眼紙、プランニングは言われるがまま、マネージメントはプレッシャーをかけるくらいのことしかできません。これでは普通に頑張っても結果を得ることができません。こんな仕事のやり方でいくら頑張ったとしても、身に付くものはたかがしれています。また、「言われた通りに」が重視される世界です。無意識のうちに、考えたり工夫する習慣がなくなっていきます。端的に言えば、目先は安定するが何かあっても対応できない人になります。
思っているより絶望的な状況です。でも安心してください。・・・と言いたいところですが安心できません。現状に身を委ねることで、かろうじて安心している状態です。つまり、SIerで働いているエンジニアっぽいだけのジャパニーズ・サラリーマンに安住しています。平成もそろそろ終わることですし、この辺でほどよく致命傷にならない程度の絶望感を味わって、ショック療法というのもいいかもしれません。もう、昭和じゃないのだから会社にぶら下がっていれば安泰ということはありません。エンジニアとして振る舞うなら、本物のエンジニアになっておきましょう。
コメント
s.yama
すごくストレートでそれゆえにつきささる正論な記事、素晴らしいです。
自分は ソフトウェアハウス、医療機器メーカーのSE、フリーランスでSIerの下請けSE、.NETプログラマ、Webフロントエンドプログラマとやってきて20年経ちました。いろんな立場でいろんな会社をみてきました。
この記事の通りに詰みそうなときも感じましたが今はかなり最新の技術を身に着けて日々エンジニアとして面白く過ごしています。GitHubで公開しているソースをよりよいものに仕上げていくのはとても面白いです。
SIerの中のSEの人の仕事で優れたものもあってありがたいと思うところもありましたし今もSEの人に助けられている面も多々あるのでそれはそれでひとつのキャリアとしてよいとは思うのですが、
エンジニアとしてよい仕事の結果を成し遂げたいと思っているとしたら、HorusさんのおっしゃるとおりSIerの道では詰んでしまうと思います。技術的にワクワクした仕事を得るには技術者としての腕を磨いている人になっておく必要があるととても実感します。
すでに有名だとは思いますが、エンジニアとしての人生を楽しんでおられる先人の方を紹介した漫画がだいぶまえのものですがありましたのでURLはっておきます。こんな風に活躍していきたいものですし、こんな風に活躍できる人が増えていってほしいです。
【マンガ】第3話 iOSデベロッパー、堤修一さん登場! | Think IT(シンクイット)
https://thinkit.co.jp/article/10592