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無意味に作品が公開停止や自主回収になる流れ

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ピエール瀧さんが麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたそうです。それに伴い、彼が関わった作品が公開停止や自主回収する流れになっています。申し訳ないですが、私はピエール瀧さんが何者なのかよく知りませんし、特に思い入れもありません。ただ、彼の関わった作品まで否定するというのは、一つの汚点だけをみて人格否定しているようなものです。こういう流れを良しとする人に、芸術をたしなむだけの感性があるとは思えません。

例えば、そこら辺の見知らぬフリーターが麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたとしましょう。そんなに騒ぐでしょうか?有名人がやったということで騒いでいるだけです。思い入れの無い私から見ると、「けしからん」と騒いでいる人が過剰な反応にしか見えません。その人の犯した「罪」の部分と、人として築いてきた「功績」の部分をごっちゃにしています。センセーショナルというだけで興奮して、判断力が吹き飛んでいます。

麻薬を肯定する気はありません。ただ、麻薬の性質としてはタバコ+酒 の強力版です。私は酒もタバコもやらないので分かりませんが、酒とタバコを制御できない人など身の回りにいくらでもいます。また、犯罪と認識されるレベルに至らなくとも、酒やタバコで人に迷惑をかける人もいくらでもいます。そういう人たちと、叩くことが正当化されるほどの差は無いです。そうなると、彼の関わった作品を公開停止にしたり自主回収する意味が薄れます。

現実問題、麻薬から抜け出すにしても社会的な支援が必要でしょう。作品の公開停止や自主回収はそういう立場の人を批判して社会から孤立させている流れです。本人の更生にも役に立ちません。また、麻薬の抑制に効果があるかと言えば微妙です。そんな手間な事をやるより、麻薬に手を出すとどうなるかリアリティのある映像でも作って学校で流す方が効果が期待できそうです。騒ぐ理由も単なるインパクトで、やっている事もデタラメです。

ピエール瀧さんの逮捕については、「罪」と「功績」を分けて考えて、それぞれに対して適切な対応をすれば十分です。一般的にこのような思考ができる人は少ないです。メディアが発達した現代だからこそ、人が賢くならなければ恩恵を得ることはできません。ITの発達でいくらでも情報は手に入るようになりました。ただ、それを判断してどう活用していくかは人次第です。ITに関わる人として考えさせられる一件でした。

Comment(3)

コメント

匿名

おおむね同意見です。
しかし、企業側判断としての公開停止や回収といった対応もわかります。
「けしからん」と騒いでいる人たちがネット上で無用な正義感を振りまきそれに便乗した悪意のある人達とともに炎上、関係者への攻撃等々ろくなことになりません。
スポンサー等に迷惑をかけて後の関係を悪くするくらいならばいっそ公開停止や回収といった対応をしたほうがマシという現実的な部分もあるのでしょう。

Horus

非常に良い感じのコメントを頂けたので一言、返答させて頂こうと思います。


私も、匿名さんのご指摘しているポイントはよく分かります。ただ、「けしからん」と騒いでいる人もいるが「作品に罪はない」と考えている人も多くいると思います。少なくとも、どちらが何人いるという正確なデータを取得するのは不可能でしょう。


しかし、本当に的確な対応をしようと思えば、どちらが何人いるかというデータは必須でしょう。もし、「作品に罪はない」という人の割合が多かったら、公開停止や回収の方が不適切な対応になります。


ここでポイントなのは、公開停止や回収する側もリサーチすらせずに「けしからん」と騒ぐ人を基準に対応していることです。何らか調査をしたり、呼びかけをしてからどうするか決めてもよかったんじゃないかと思います。

匿名

「作品に罪はない」といってもねぇ
今回の騒動では「ピエール瀧だから」そう言っている人がうじゃうじゃいるんですよねぇ
同じ口で気に食わない人の作品は抹殺しようとしている人たちがいる時点でリスク感じて当然でしょうね


普段表現の自由が大事などと言っている人すらそういう行動取りますからね

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