技術を勉強していることをアピールする意味はあるか
最近、技術を勉強することについて考えさせられることが多いです。技術について話していると、自分がやっている学習内容を過大評価している人が多いように感じます。確かに、頑張れる意思力と行動力は素晴らしいです。ただし、それをやったとしても人格が洗練される訳でもありません。仕事に役に立つかどうかは、その人の視点が現状にあっているかどうかにかかっています。
自分がやった勉強の内訳を考えてみましょう。本を読んだことを学習と言っているのでしょうか、実際にコードを書いたことを学習と言っているのでしょうか。それとも、実際にソフトウェアを動かしたことを学習と言っているのでしょうか。学習という範囲も人それぞれです。人によっては、疲れてぶっ倒れている時間や、単にネットを見ているだけの時間を学習時間に換算していることもあります。
技術の勉強も仕事と同じで、事実を見つめるとけっこうシビアです。「楽しんで」もいいですが、実のところ自分の達成した成果を見つめずに、曖昧に技術を学んではいないでしょうか。そういう人はあまり技術的な成長は望めないと思います。難しい言葉や仕組みをかき集めて、ぐるぐるとループするのを楽しんでいるだけの人もいます。こういう人は、いくらやっても結論を出せないので、自分が学習したものを形にするのは難しいと思います。
技術を勉強することは素晴らしいです。しかし、何かの価値を証明するようなものではありません。勉強したことで何を得たか、どう活用できたかが重要です。成果が「すごく楽しかった」でもOKです。勉強したから高い収入が得られるべきだ、仕事で活躍できるはずだと、自分の願望に結びつけていくと、勉強することで逆にしがらみが増えてくることでしょう。勉強することで得られる結果は、自分のやっただけのものしか出ません。
あくまで勉強は自分の行動です。その価値がどうなのかは、人によって受け取り方は様々です。エンジニア同士なら「すごい!」かもしれませんが、普通の人にしてみれば「へー」くらいなものです。人によっては、「なんでわざわざ勉強してるの?面白くない人だ」とさえ思われます。自分が頑張ると、ついそれを人にアピールしたくなってしまいます。ただ、そういうアピールが自分の意図しているようなものに結びつくのは少ないようです。
コメント
ななし
人間というのは自分の体験、自分が感じたことの中から論理的に思考し、分析し、秩序立てた論文を執筆するという前提があるとして・・
勉強したアピールが周囲から評価されていない
勉強してもそれが業務に結びつかない
勉強しても意味・メリットを感じない
と言うHorusさんや似たようなキャラの文章を投稿しておられたAnubisさんがどういう環境、会社にいるのか、なんとなく伝わってきます。しかし、それは絶対ではない。別の系が存在する。
勉強したアピールが周囲から評価される
勉強したらそれがすぐに業務に結びつく
勉強する意味・メリットを感じすぎる
こういう人たちも世の中たくさんいますので、そういう場合、自分が業界の中でどういう場所にいて、どういうことを解決すれば、後者のように、勉強がポジティブなものになるのか、検討・分析し、その環境を変える努力をしたら道は開けそうですね。
AnubisさんやHorusさんのコラムが論理的に書かれているのに論理を感じない人、なんとなく後ろ向きに感じてしまう人もたくさんいると思いますが、実は所属している系がまったく異なっているから、同じように論理的に分析しても違う結果が出てしまうのですよね。
Horus
> ななし さん
転職でのアピールなら話は別かと思います。書いた後に、Twitterでついているコメントを見て、そういうケースで読まれていたことに気づきました。私が想定していた場面は普段の会話です。
勉強した結果、得たものをアピールするのは良いかと思います。ただ、勉強の行為自体をアピールしても聞いている人には響かないような気はします。また、勉強自慢やマウンティングしてくる人と話すと疲れます。書こうと思っていたのはそういう話でした。
今回のコラムは想定外の反応が多かったように思います。
ななし
>勉強自慢やマウンティングしてくる人と話すと疲れます。
ああ、もやもやとした疑問が一気にはれました。
Horusさんにマウントしてくる同僚、友達たちは、Horusさんをやっつけたいのではなく、仲間だと思っているから、「今はこういう勉強をしている。これだけがんばった」というお話をしているんだと思います。
つまり、Horusさんに一目置いている。
よくある話ですが、ハイレベル集団へのお誘いを受けているのだと思います。これは本当です。
公立中学校なんかだと、勉強するとさげすまれたり、馬鹿にされたり、笑われますが、高学力層は、がり勉と揶揄されながらも、高学力同士で小さなコミュニティを結成し、自分がどれだけ努力したか、あるいは、文学を楽しんでいる、数学を楽しんでいるというような会話をして、公立の世界から羽ばたいていきます。
名門の私立学校出身だったら当たり前の会話もできませんが、公立でも小さなクラスタの中なら、名門の私立に負けないようなコミュニケーションが可能で、そういう居場所を作っているのです。Horusさんは、そのコミュニティーに参加資格があると認識されただけです。
Horus
> ななし さん
そうなんですか。素直に喜んでおきます。
匿名
うーん、うんうん、わたしはうんうん
うなづくしぐさが取柄なの、あとちょっと茶色いの
ぷろぐらむのことはまかせてね、いがいにいろいろつくれるの
そんなわたしは、ちょっとつんでれさきっちょつんつん
かわいいじょしと、すなおなわかいの
なかよくしてあげてもいいのよ、ばっちのことをおしえてあげる
さいきんのことはちょっとにがて、みみからゆげがふわふわり
ちょっとあんにゅい、あぴーるしてみるいいところ
のみやのばしょはいいとこしってる、わりかんだけどそのうちいこう
じゃー(水の音
Horus
誰かは存じませんが、詩的センスがありますね。素晴らしいです。
匿名
わーい、やたー(´ω`)
すーぱーはっかーさんにほめられた☆
ただのぷろぐらまだぉ♪
人手足りなくて火吹いてるぉ(´;ω;`)