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できないPMが語る費用対効果とは

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仕事のできないPMが費用対効果を語るとき、いつも計算し忘れるものがあります。それは自分のパフォーマンスです。必ず、自分はオールオッケーという前提で費用対効果を考えています。人に指示を出す立場になると、なんだか自分の実力が上がったような錯覚に陥りやすいようです。ただ、実際に陥るかどうかでそのPMのパフォーマンスに大きく影響します。

自分が偉いと思い出すと人をコントロールしたくなるのが人情です。プロジェクトの成功と、下のコントロールできているかどうかをイコールで考えてしまうようになります。簡単に言えば「お前は意見できる立場ではないので、オレの言う通りにやるのが仕事だ」と錯覚しています。こういう人が実際に成功しているのを見たことがありません。

誰でもそうだと思いますが、自分の考えを押しつける人とは仕事をしたくないです。こういう人がPMをやると現場が殺伐とします。自分の間違いを認めないので適切な問題解決ができなくなります。本来、チームの問題を整理して解決する立場のはずのPMが、逆にボトルネックになってしまいます。

話を費用対効果に移します。こういう残念なPMがメンバーに対してアクションを起こして「費用対効果」を計算したとします。ボトルネックになるようなPMなので、成果は期待できません。むしろ、マイナスになるケースの方が多いです。ここで結果の得られないことに憤り「使えないメンバーだ」と判断をくだします。

ただ、冷静に考えれば単にPMに払う給料の費用対効果がマイナスなだけです。ここで考えるべきことは、このPMを排除するではなく、自分の内側に慢心はないか省みることです。お金の流れだけでみれば、こういうPMはサッサとクビにでもした方が早いです。しかし、そういう発想自体、自分の方が偉いという慢心からくるものです。

数字しか見ないロジカル思考というのは、単純な感情で大きく狂うのかもしれません。

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