言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

組織内での反抗

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一般的には、上司やらマネージャに逆らうとロクなことが起きないというのが定説です。最近、それがただの刷り込みだと思うようになりました。部下にも上司を判断する自由があります。私も下に人がついて初めて気づいたのですが、自由な発言を許可すると対応の難易度は桁違いに上がります。大部分の人は、部下の発言を封殺することで立場を保っているのが現状のようです。

反抗とは、少し見方をかえると一線を越えて正直に話すということです。主張が私見や不満だけなら、特大のブーメランが返ってきます。最悪、組織での立場を失って居場所を失います。やるなら相応の覚悟が必要です。ただし、人間は覚悟をすると考えます。これが重要です。逆に言えば、人生で大した覚悟をしたことの無い人は、物事を考える習慣が付きにくいです。

引きつった笑顔でみんな仲良くというのも気持ち悪くはないでしょうか。これをやり過ぎると、自分の心に嘘をつくことになります。波風を立てないことばかり考えていると、波風がおきそうな時に嘘をつくようになります。これを繰り返すと極端に判断力が落ちます。反抗することで、大きなリスクと引き換えにこういう悪循環を断つことができます。

あくまで、「大きなリスクと引き換えに」です。ダメージを受ける確率は高いです。しかしそれでも、愛想笑いで腐りきったプロジェクトでは、現状維持のリスクが反抗するデメリットを上回ることもあります。そうなると、自分の意見を整理した上で、反抗という形でもの申すという選択肢になります。感情にまかせてキレるでは通用しません。計画的に反抗することに意味があります。

労働基準局に通報するとか、退職を強行するというのも一種の反抗です。ブラック企業であれば、こういう選択肢を取らざるを得ないこともあります。反抗するには非常に勇気も要る上にストレスもかかります。ただ、反抗した際に発生するデメリットを乗り越えた時に新しい世界が見えてきます。あくまで反抗は人を傷つける行為ではありません。今までの自分を覆して新しい価値観を発見するためのものです。そういうスタンスであれば「有り」だと考えています。

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