疲れた身体と心に響く書籍をご紹介

書籍「『偶然』はどのようにあなたをつくるのか」を読んでみた。あなたの自由は必然か?【第69回】

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平岡麻奈です。GWが過ぎ去り、じんわり暑く感じる日も増えてきました。例年こんなにも暑かったかな?と思いながらも、出かける時には上着を持ち出すか否か、迷った末にいつも持ち出します。この判断は折り畳み傘も同様ですが、常にカバンに備えておくことにしました。今ではいつ何時災害に見舞われる可能性を想定し、まとめた防災グッズも持ち合わせている為、沢山の荷物を持ち歩く結果になります。時々聞こえてくる『誰か絆創膏持ってないですか?』という声にいち早く『持ってますよ!』と答えられた時。やっぱり持っておくべきだよねーと自身を褒めつつ、また持ち物を補充します。

朝起きてから眠りにつくまで、私達は沢山の選択をしています。こちらは聞き覚えのあるフレーズかもしれませんが、その選択により自分の人生は自ら切り開ける!という思いが高まります。あらゆる選択が【私の未来を決める】のだから、より良い選択をするべきだ。自分の好きなことを大事にしていく、個性を尊重することは現代において【自分らしさ】を輝かせます。人の意見に左右されずに自分の判断を大事にしていきたい。

では果たして自分の好きなことは自らが自発的に【好き】になったことばかりでしょうか。自分の代名詞のように思える事柄は、自らの意志なのでしょうか。振り返れば、誰かの行動が【影響】している可能性もあります。憧れから始まるものもあれば、最初は気分が乗らないものだったかもしれません。けれど今は【自らが選んだ好きなこと】として、自由を象徴する選択肢となっている。私達は【自分の人生を自ら切り開いている】ように見えて、自分ではない誰かから影響を受けていることは否定できません。エンジニアライフコラム「平岡麻奈のちょっと一息」の第69回は、互いに影響し合う偶然の行方を追う1冊をご紹介します。

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https://www.amazon.co.jp/dp/4492048111

「偶然」はどのようにあなたをつくるのか: すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

ブライアン・クラース (著), 柴田裕之 (翻訳)

この世界を説明しようとし、自分は何者で、どうやってここに至り、世の中はどうしてこんなふうに回っているかを考えるとき、私たちは偶然の巡り合わせを無視する。第1章P,9

その選択は、自由になされるように感じられるにしても、あなた以前に起こり、はるか昔へと無限に連なるありとあらゆることの影響を受けている可能性が高い。第12章P,301

今こうして関わり合う(このコラムに出会ったことも)、色々な偶然が重なり合い、今に至ります。この書籍を読もうと判断したことも然り、書店を歩き回っていた時にふと出会いました。この書籍がその棚に無ければ、発売前に私がその書店に出向いていたら、その日に買い物はしないと決めて帰ったら、このコラムを書くことには至りませんでした。どうしても【今】に目を向けがちになりますが、本書では【選択】する以前の【偶然】の積み重ねを理解するべきであると示しています。

私たちは今の自分がある理由を説明しようとすると、さまざまな転機があったものの、そのじつに多くには自分のコントロールが及ばなかったことに気づく。第1章P,7

1日を振り返るだけでも【自分の意志】に反する、若しくは【自分の意志】ではどうにも出来ないことは沢山あります。早く目的地に到着したいのに渋滞していた。週明けに予定している仕事の準備をしていたが、急遽仕事の取り消し連絡が入った。この瞬間、解ってはいるのだけれど多少の苛立ちを覚えたり、何故これ程までうまくいかないのかと感じる。また、その逆もあるでしょう。早起き出来たので1本早めの電車に乗ることが出来たり、天気予報は昨日まで雨予報だったのに当日は天気に恵まれた、全く準備していなかった仕事がうまくいった等。本書では【私たちが現代に不安を覚えるのは、制御不可能な世界を制御しようという思いが頭から離れないからかもしれない】と説き、【各自の歩む道は本人だけで決まっていないこと】を明らかにしています。自らがどれほど努力しても致し方ない理由で断ち切られたり、結果が左右されてしまうのなら、自分の意志はあっけもなく消えてしまうのか。本書では自らがあらゆる影響を受けてしまうことと同様に【あらゆることに影響を与えている】ことを忘れるべきではないと示しています。【自分は他のあらゆる人や物事から切り離された存在だとか、分離可能な存在だと考えるのが、どれほど馬鹿げているか】を知ることが大切です。

私たちの世界は絡み合っており、何を変えてもすべてが変わるので、見たところ無意味な調整さえ、まったくもって奇想天外で思いがけない結果につながりうる。第3章P,53

良くも悪くもない思いがけない変化が、新しい種を生み出し、社会を形作り、私たちの人生の方向を変える。第3章P,59

【この世界が確実性に満ちているというふりをしたがるが、実際には偶然だらけの気まぐれな世界に生きている】のであれば、思い通りに出来なかった(予定通りにはいかなかった)ことに対して、多少なりとも諦めはつくのかもしれない。加えて【一見無関係のさまざまな糸で織り成されている】ことを理解するとなれば、今これから起こりうることが、今までの私にとって縁もゆかりもないと思えるなにかであればあるほどに、人生の面白みを感じるかもしれません。

朝9時半に出社し、定時には退勤できるとしよう。帰りは書店に行きたいし、百貨店で買い物もしたいな。けれど、もしかするとトラブルで残業になるかもしれないし、電車が運休になるかもしれない。考えていたプランが台無しになるかも!!、、、考えてもきりがない、まあそんな日もある、【偶然】が私をつくるのだから。

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